退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

コミック

【読書感想】『マンガ 安倍晋三物語』(飛鳥新社、2024年)

安倍元首相の伝記マンガ。結構厚い本で読み応えあり。マンガ 安倍晋三物語作者:TEAM ABE飛鳥新社Amazon著者はTEAM ABE「安倍晋三総理を敬愛するクリエイター集団」となっている。いったい誰なのか。この名前のとおり、安倍晋三の人生の明るい面だけを…

コミック「二月の勝者-絶対合格の教室-」読了しました!

高瀬志帆によるコミック「二月の勝者-絶対合格の教室-」(全21巻)が完結していました。遅ればせながら、ようやく最終巻を読了。2018年から『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載されていた作品なので、連載期間は足掛け6年ということになります…

創刊50周年記念 花とゆめ展@東京シティビュー

先日、六本木ヒルズ森タワー52階・東京シティビューで開催中の「創刊50周年記念 花とゆめ展」を見てきました。2024年5月に創刊50周年を迎えた少女まんが雑誌『花とゆめ』(白泉社)は、世代を超えて多くの読者に親しまれてきました。数多くの名作を送り出し…

【訃報】鳥山明さん死去

漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんの訃報が届いた。68歳。www.nikkansports.com言うまでもなく「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの代表作を持つ、日本を代表する少年漫画家のひとりである。天才漫画家だったと言っても過言ではないだろう。冨樫義…

森恒二のコミック「無法島」を読了しました!

森恒二のコミック「無法島」(全6巻)を読み終わった。本作は、以前読んだサバイバルコミック「自殺島」の前日譚にあたる。しかし描かれたのは「自殺島」のあと。漫画雑誌『ヤングアニマル』に2019年から2022年にかけて連載された。無法島 1 (ヤングアニマル…

「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」 @世田谷文学館

世田谷文学館で開催中の展覧会「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」 を見てきました。原画ファンとしては見逃せません。江口寿史といえば、代表作に『すすめ!!パイレーツ』、『ストップ!! ひばりくん!』などがある漫画家。私としては80年代を最も感じさ…

新谷かおるのコミック「エリア88」を読了!

ふと某所で見つけた、新谷かおるのコミック「エリア88」(全23巻)を読み初めて数か月。ようやく読み終わりました。この漫画は、漫画雑誌「少年ビッグコミック」で1979年から1986年にかけて連載された傭兵戦記漫画である。エリア88 全巻 1?23巻 完結 初版 セ…

三田紀房によるコミック「アルキメデスの大戦」が完結しました!

三田紀房によるコミック「アルキメデスの大戦」(全38巻)を読了。今週発売された第38巻をもって完結した。終盤は毎月のように新刊が刊行されており、「やけにペース速いな」と思ったものだ。アルキメデスの大戦(1) (ヤングマガジンコミックス)作者:三田…

コミック「山賊ダイアリー」を読む

岡本健太郎によるコミック「山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記」(全7巻)を読み終わった。山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス)作者:岡本健太郎講談社Amazon山賊ダイアリー(7) (イブニングコミックス)作者:岡本健太郎講談社Amazon漫画家でありな…

コミック「ラーメン発見伝」を読了する

原作・久部緑郎、作画・河合単によるコミック「ラーメン発見伝」(全26巻)を読了した。雑誌『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で、1999年から2009年にかけて連載されていた、ラーメンを題材にしたグルメ漫画。ラーメン漫画の金字塔。ラーメン発見伝…

「北斗の拳 40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」 @森アーツセンターギャラリー

六本木で開催中の超人気漫画「北斗の拳」の原画展を見てきました。原画展好きには見逃せない展示会です。原画をぜひみたいと思っていた作品のひとつです。原作の武論尊と、作画の原哲夫が創作した本作の連載が開始されたのは,1983年とのこと。今年で40周年…

コミック「沈黙の艦隊」を読了しました

かわぐちかいじ原作のコミック「沈黙の艦隊」が、大沢たかお主演で実写映画化され現在公開中です。そこで映画館に行く前に予習しなければ、ということで原作漫画を読み始めました。全32巻。予想以上に長かった。沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)作者…

コミック「プリニウス」読了!

ヤマザキマリととり・みきの合作によるコミック「プリニウス」(全12巻)を読み終わった。連載時期は、2013年12月から2023年2月にわたる。ようやく完結したと聞いて最初から読み直してみた。プリニウス 1巻 (バンチコミックス)作者:ヤマザキマリ,とり・みき…

【訃報】寺沢武一さん死去

漫画家の寺沢武一(てらさわ・ぶいち)さんの訃報が届いた。68歳。www.sponichi.co.jp寺沢さんの代表作といえば、漫画雑誌「週刊ジャンプ」で1978年から1984年にかけて連載された、SF漫画「コブラ」であろう。「週刊ジャンプ」の黄金期を支えた漫画家のひと…

再開が待たれる大好きな漫画たち

今夏、長らく休載していた平野耕太『ドリフターズ』の新刊が発売されて驚きました。そこで現在執筆が中断してる作品のなかから、私が個人的に再開・完結を待望している漫画を3つ紹介します。 ガラスの仮面/美内すずえ 少女漫画の金字塔と言っても異論がない…

平野耕太によるコミック『ドリフターズ』の第7巻が5年ぶりに刊行されていた件

平野耕太によるコミック『ドリフターズ』(既刊7巻)の最新刊が、ほぼ5年ぶりに刊行されていた。この漫画は、古今東西の英雄が、中世ファンタジー風の異世界に召喚されるアクション系歴史ファンタジー作品。主人公は島津豊久。簡単には説明できないぶっ飛ん…

小林まことの「JJM 女子柔道部物語」が完結していました

小林まことによるコミック「JJM 女子柔道部物語」(全15巻)が完結していたので、先月出た最終巻を読んでみた。原作は女子柔道オリンピック金メダリストの恵本裕子 。JJM 女子柔道部物語(1) (イブニングコミックス)作者:恵本裕子講談社AmazonJJM 女…

実写映画を受けてコミック「ガラスの脳」を読んでみた

先日、映画『ガラスの脳』(1999年、監督:中田秀夫)を観て、原作である手塚治虫の短編漫画を読んでみた。以前、読んだことがあるはずだが記憶に残ってなかった。手塚治虫文化賞受賞作家が選ぶBest of 手塚's Work作者:手塚治虫朝日新聞出版Amazon原作の鉄道…

コミック「重版出来!」が完結!

松田奈緒子によるコミック「重版出来!」(じゅうはんしゅったい)が完結していた。全20巻。週刊コミック誌の編集部を舞台に、女性漫画編集者・黒沢心を主人公として、漫画家とともに奮闘しながらヒット作を世に出していく、漫画業界のリアルと描く。重版出来…

コミック『将棋指す獣』が完結してなかった件

ふと以前より気になっていたコミック『将棋指す獣』(原作:左藤真通、漫画:市丸いろは、将棋監修:瀬川晶司)を読み始める。全4巻。主人公は女性・弾塚光。元奨励会三段の彼女がプロ棋士を目指す熱いストーリー。将棋指す獣 1巻: バンチコミックス作者:左…

森恒二のコミック『自殺島』を読了しました

森恒二によるコミック『自殺島』(全17巻)を読み終わった。2008年から2016年にかけて雑誌「ヤングアニマル」にて連載された作品。以前から知人に勧められたが、タイトルを見てちょっと苦手と思い込んで積ん読していた作品。自殺島 1 (ジェッツコミックス)作…

【訃報】松本零士さん死去

「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」など宇宙や冒険をテーマにした壮大なSF作品で知られる漫画家の松本零士さんが、今月13日なくなったことが報じられた。85歳。www.nikkan-gendai.com松本零士先生の業績は多々あるが、私はもっとも影響を受けたのはテレビ…

コミック「拳児」を読んでみた

原作:松田隆智、作画:藤原芳秀によるコミック「拳児」(全21巻)を読み終わった。マンガ雑誌「週刊少年サンデー」(小学館)に、1988年から1922年にわたり連載された。少年サンデーコミックスで全21巻だが、最終巻は外伝なので実質全20巻。主人公の成長を…

【読書感想】『永井豪のヴィンテージ漫画館』(河出文庫、2015年)

『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』『バイオレンスジャック』などの作品で知られる、漫画家・永井豪が、自らが往時を振り返りながら、当時の裏話やキャラクターの誕生秘話を文章と漫画で語っている。永井豪のヴィンテージ漫画館 (河出文庫…

星野之宣のよる漫画版『日本のいちばん長い日』を読んでみた

半藤一利の同名ノンフィクションを、SF伝奇漫画の巨匠・星野之宣がコミカライズ版。上下巻。日本のいちばん長い日 (上) (文春e-book)作者:半藤一利・原作文藝春秋Amazon日本のいちばん長い日 (下) (文春e-book)作者:半藤一利・原作文藝春秋Amazonこれま…

「浅野いにお展-the personality of the city-」 @町田市民文学館ことばらんど

先日、町田市民文学館ことばらんどで開催されている「浅野いにお展-the personality of the city-」に行ってきました。漫画家・浅野いにおの作品の魅力に迫る展覧会です。作品ごとにコーナーが設けられていて、作品を振り返るのにも便利です。最初、なぜ町…

【読書感想】大内孝夫、田中マコト『音大出てどうするの?』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、2021年)

少し前に『音大崩壊』という本を読んで、同じ著者による著書『「音大卒」は武器になる』の漫画版を見つけたので手にとって見た。音大出てどうするの?~マンガ『「音大卒」は武器になる』作者:大内 孝夫,田中 マコトヤマハミュージックエンタテイメントホール…

小林まことのコミック『柔道部物語』を読む

小林まことによる柔道漫画『柔道部物語』(全11巻)を読了。1985年から1991年にかけて『週刊ヤングマガジン』にて連載された。小林まことの代表作のひとつ。柔道部物語(1) (ヤングマガジンコミックス)作者:小林まこと講談社Amazon柔道部物語(11) (ヤ…

盛田賢司のコミック『しっぷうどとう』を読み終わった

最近、気になっていた昔の漫画を読み漁っている。この盛田賢司『しっぷうどとう』(全11巻)も、そのなかのひとつ。漫画雑誌『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1996年から1998年にかけて連載されていが剣道漫画である。高校受験に失敗して、不本意に…

黒田硫黄の漫画『茄子』を読んでみた

先日、自転車ロードレースを取り上げたアニメ映画『茄子 アンダルシアの夏』(監督:高坂希太郎)を見て、原作漫画はどんなタッチだろうと思い、手にとってみた。茄子に関わる話を集めたオムニバス短編集。全3巻。茄子(1) (アフタヌーンコミックス)作者:…