コミック
大東亜戦争に従軍した漫画家・水木しげるが実体験を基に描いた戦記漫画。戦争の悲惨さ、無意味さ、怖さを描いた傑作。漫画の枠を超えて講談社文庫に収めれているのがすごい。総員玉砕せよ! 新装完全版 (講談社文庫)作者:水木しげる講談社Amazon舞台は太平洋…
コロナ禍のころ、図書館が休館していることもあり。Kindle Unlimitedで活字中毒を緩和していた時期がある。そんなときに青年漫画雑誌「モーニング」に連載されていた作品「ひらけ駒!」(全8巻)に出会った。数少ないメジャー誌連載作品。しかし、なぜか当時…
惣領冬実による歴史漫画「チェーザレ 破壊の創造者」(全13巻)を読み終わった。『モーニング』(講談社)で、2005年から2021年まで不定期に連載されていた。第12巻がでるまでが長く待ちくたびれた記憶があるが、いつのまにか完結していたので最初から読み直…
小山ゆうの代表作と言える、コミック『あずみ』(全48巻)を読了。今年夏、続編である幕末を舞台とした『AZUMI -あずみ-』を読み、前作も読みたくなり読み始めるも、さすがに長い……。本作は1994年から2008年にかけて『ビッグコミックスペリオール』(小学館…
以前より気になっていた原秀則のコミック『冬物語』(全7巻)を読んでみた。1987年から1990年まで『少年ビッグコミック』およびその後継誌『ヤングサンデー』にて連載されていたマンガである。シェークスピアの作品と1ミリも関係なし。大学受験を下敷きにし…
以前より気になっていた、安彦良和のコミック『虹色のトロツキー』(文庫版、全8巻)を読了した。いまは亡き漫画雑誌「月刊コミックトム」に連載されていた”大人の漫画”である。虹色のトロツキー 1 (中公文庫 コミック版 や 3-19)作者:安彦 良和中央公論新社…
原作は増田俊也による圧倒的な筆力で描く自伝的青春群像小説『七帝柔道記』だが、数年前に面白そうだと手にとったとき580ページという大部だったので読むのを躊躇した記憶がある。七帝柔道記作者:増田 俊也角川書店(角川グループパブリッシング)Amazonその後…
幸村誠によるコミック『プラネテス』(全4巻)を読み終わった。この作品は『モーニング』(講談社)に1999年から2004年まで不定期連載された。宇宙開発により生じたスペースデブリ(宇宙ごみ)問題を取り上げ、デブリの回収業者が主役のSF漫画。プラネテス(…
板垣恵介による「刃牙シリーズ」第5部『刃牙道』(全22巻)を読み終わった。クローン技術と降霊術で蘇った宮本武蔵と、これまでのシリーズに登場した格闘家たちとの闘いを描く。刃牙道 1 (少年チャンピオン・コミックス)作者:板垣恵介秋田書店Amazon刃牙道 22 …
少女マンガ雑誌「MELODY」(白泉社)で連載中の 斉木久美子によるコミック「かげきしょうじょ!!」(既刊12巻)の華麗なる歌劇音楽学校ライフ幻の前日譚。かげきしょうじょ!! シーズンゼロ (花とゆめCOMICS)作者:斉木久美子白泉社Amazonどう読んでも宝塚歌劇団…
幕末を舞台に凄腕の女刺客あずみの活躍を描いた、小山ゆうのコミック『AZUMI -あずみ-』(全18巻)を読み終わった。ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて、2009年から2014年まで連載された作品で、小山ゆうの代表作である漫画『あずみ』の続編にあたる…
講談社は8月1日、電子書籍サービス「マガポケ」で、末次由紀による競技かるたを題材にした人気少女マンガ『ちはやふる』の1~48巻を48時間限定で無料公開した。2日午後11時59分まで。www.itmedia.co.jp48時間に48巻という耐久レース。おっさんには完走は無理…
白泉社は7日、人気漫画『ベルセルク』の連載を24日発売の雑誌「ヤングアニマル」13号から再開すると発表した。www.hakusensha.co.jp作者の三浦建太郎先生が2021年5月に急死したことにより、漫画『ベルセルク』は当然未完で終わると思っていたので驚いた。親…
少し前に、なにかのラジオ番組で紹介された大島弓子の短編「ダリアの帯」を読んでみた。たしか近田春夫と小泉今日子が月イチで放送しているラジオ番組のコーナーだった思うが、どちらが持ち出したのか記憶が定かではない。初出は少女漫画誌『ぶ~け』(集英…
『大家さんと僕』の著者が実の父を描く、ほのぼの感動の家族漫画。ぼくのお父さん作者:矢部 太郎新潮社Amazon以前『大家さんと僕』を読んで感銘を受けていたので、矢部太郎の新刊ということで見つけて読んでみた。全編オールカラーの豪華な本。絵本作家の父…
高屋良樹によるSFマンガ「強殖装甲ガイバー」の既刊分(32巻)を読み終わった。電子書籍サイト「ebookjapan」のチケット制で無料で読むことができたが、その分だけ時間がかかった。漫画 ebookjapan 電子書籍コミック・まんが本棚Yahoo Japan Corp.ブック無料…
先日亡くなった藤子不二雄Aの追悼番組で取り上げられていた、ブラックユーモア短編「ひっとらぁ伯父サン」を読んでみた。初出は1969年『ビッグコミック』4月1日号(小学館)。東京郊外の平和な住宅地にアドルフ・ヒトラーそっくりの男が流れ付き、そのまま住…
「強殖装甲ガイバー」というSFマンガをご存知だろうか?「強殖装甲ガイバー」とは、高屋良樹によるSFマンガである。1985年に雑誌「月刊少年キャプテン」で連載開始されたが、筆者が遅筆のためいまだに完結していない。2016年7月号から長期間休載している。き…
一昨年から少しずつ読み進めていたコミック『美味しんぼ』(全111巻)を読み終えた。『美味しんぼ』は、雁屋哲(原作)、花咲アキラ(作画)による漫画、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて1983年から連載されていたが、2014年から後述の事情により…
板垣恵介の漫画「刃牙」シリーズの連載30周年を記念した展覧会「連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ! in東京ドームシティ」に行ってきました。会場は東京ドームシティ内のGallery AaMo。原画ファンとしては行くしかない。東京ドームシティでの開催というのは…
よしながふみによる、少女漫画「大奥」(全19巻)が第42回日本SF大賞に選ばれた。このニュースを聞いてもあまり驚かなかったが、SFとしてガチで評価されてよかったと素直に思った。encount.pressジャンル分けするのが難しい作品だが、時代劇でもあり、歴史改…
末次由紀による人気漫画「ちはやふる」の単行本第48巻が10日に発売される。これを記念して同47巻までが同日より11日までの48時間限定で無料公開されていた。yorozoonews.jp講談社のマンガアプリ「マガポケ」をインストールして読み始める。私は途中まで紙の本…
一昨年から少しずつ読み進めていたコミック『美味しんぼ』だが、ついに主人公・山岡士郎と父・雄山が和解するところまでたどり着いた(第102巻)。冒頭から雄山と山岡の父子の確執を物語の中心に据えていたコミックの大きな区切りである。美味しんぼ (102) (…
「皇位継承問題」をマンガでわかりやすく解説した本。原作は青山繁晴、作画は ヒロカネプロダクション。紙幅の半分程度がマンガ、残りは解説と資料集という構成。いろいろな気付きがあった。誰があなたを護るのか――不安の時代の皇作者:青山 繁晴扶桑社Amazon…
今年は庵野秀明の年だったといっても過言ではない。映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されて、ついてにエヴァンゲリオンシリーズが完結した記念すべき年だったし、それに伴い庵野秀明のこれまでの仕事があらためて評価された年でもあった。Amazon…
柴門ふみのコミック『同窓生 人は、三度、恋をする』(新装版・上下巻)を読了する。同窓生 人は、三度、恋をする〈新装版〉 (上) (ビッグコミックススペシャル)作者:柴門 ふみ小学館Amazon同窓生 人は、三度、恋をする〈新装版〉 (下) (ビッグコミックスス…
柴門ふみのコミック「あすなろ白書」(文庫版・全4巻)を読んでみた。1992年から1993年にかけて雑誌「ビッグコミックスピリッツ」に連載され、1993年にテレビドラマ化されてフジテレビ系の「月9」枠で放送されている。女子大生・なるみを中心にした男女5人に…
池袋・サンシャインシティで開催中の「大ベルセルク展〜三浦建太郎 画業32年の軌跡〜」を見てきました。原画ファンとしては見逃せない企画。当初、今年の1月30日から2月15日にかけての開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で9月…
よしながふみによる、少女漫画「大奥」(全19巻)を読み終えた。隔月刊誌「MELODY」での連載期間は2004年から2021年に及ぶ。ジャンル分けするのが難しい作品である。時代劇でもあり、歴史改編SF、またジェンダー作品とも言えるかもしれない。2010年に実写映…
夫が大嫌いなのに家族のために自我を抑えて笑顔で暮らす主婦を描いたコミックエッセイ。離婚してもいいですか? 翔子の場合 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)作者:野原 広子KADOKAWAAmazon画のタッチは好みで読みやすいが、内容はひたすら暗い。もっ…