退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2016-01-01から1年間の記事一覧

【映画感想】『はいからさんが通る』(1987) / 南野陽子が大正時代のハイカラ娘に扮して大活躍

神保町シアターの《発掘!フィルムで甦る★伝説のアイドル映画を探せ! ~中山美穂、南野陽子、少年隊 花の85年組特集》で映画『はいからさんが通る』(1987年、監督:佐藤雅道)を鑑賞。 大和和紀原作の人気少女コミックの映画化。主演は南野陽子。はいからさ…

【映画感想】『帰ってきたヒトラー』(2015) / ヒトラーが現代にタイムスリップする話

早稲田松竹で映画『帰ってきたヒトラー』(2015年、監督:デヴィット・ヴェント)を鑑賞。いまではすっかり旅番組になってしまったが、当時のNHKのドイツ語講座で紹介されていて、いつかは見たいと思っていた作品。原題は Er ist wieder da といい、同名小説の…

【訃報】キャリー・フィッシャー死去 / May the force be with her.

スター・ウォーズ旧3部作でレイア姫を演じたキャリー・フィッシャー (Carrie Fisher, 1956-2016)が12月27日、亡くなりました。60歳でした。www.huffingtonpost.com私は古い映画が好きなので、好きな映画の出演者がスタッフの訃報に接することは珍しいことで…

大ラジカセ展 @池袋パルコ

ラジカセとそのカルチャーを楽しむ「大ラジカセ展」というユニークな展示会を見てきました。 この展示会では、ラジカセ本体はもちろんカタログ、カセットテープ、ラジオ番組などの当時のカルチャーに浸ることができます。おっさんほいほいの企画ですが、若い…

【映画感想】『君の名は。」(2016) / 興行成績・邦画歴代2位の大ヒットアニメ映画

遅まきながら近くのシネコンで映画『君の名は。』(2016年、監督:新海誠)を鑑賞。今年最大のヒット作はやはり年内に見ておこうと出かける。東京に住む男子高校生・瀧(声・神木隆之介)と田舎に暮らし都会に憧れる女子高生・三葉(声・上白石萌音)。二人が…

「ザ・ピーナッツ トリビュート・ソングス」を聞いてみた

女性歌手24人によるザ・ピーナッツのオリジナル歌謡ポップスのカバーアルバム。ザ・ピーナッツの魅力を再発見できる企画盤。オススメです。ザ・ピーナッツ トリビュート・ソングスアーティスト: ももいろクローバーZ,Little Glee Monster,植村花菜,太田裕美,…

【映画感想】『セルフレス/覚醒した記憶』(2015) / 余命わずかな大富豪が若者の肉体を手に入れるSFサスペンス

新文芸坐の年末恒例企画《シネマ・カーテンコール 2016》で、映画『セルフレス/覚醒した記憶』(2015年、監督:ターセム・シン)を鑑賞。『ハイ・ライズ』が目当てだったので併映の本作は期待せずに観たが意外な拾い物だった。二本立てはこういうことがある…

【映画感想】『ハイ・ライズ』(2015) / タワマンの映画。今年見たなかで最も難解な映画だったかも…

新文芸坐の年末恒例企画《シネマ・カーテンコール 2016》で、映画『ハイ・ライズ』(2015年、監督:ベン・ウィートリー)を鑑賞。巨匠 J・G・バラードのSF小説「High Rise」(1975年)の映像化作品。年末だが今年見た映画のなかで最も難解だった映画のひとつ…

今年も月曜日始まりの卓上カレンダーを購入

年の暮れが押し迫ってきたので来年の卓上カレンダーを買ってきました。カレンダーは「月曜日始まり」に決めているので、毎年テキトーに気に入ったものを買い求めています。例年どおりですが、以下の条件でカレンダーを探してきました。 月曜日始まりであるこ…

オープン型ヘッドホン ATH-EP700 を買ってみた

長年使っていたヘッドホンがついに天寿を全うしたので買い換えることにしました。あれこれ悩みましたが、オーディオテクニカ製の楽器モニター用ヘッドホン ATH-EP700を買いました。楽器演奏に使うわけではありませんがコスパ抜群でした。audio-technica オー…

【映画感想】『赤穂浪士』(1961) / 東映オールスター・キャストによる忠臣蔵

〈討ち入り〉の時季なのか「忠臣蔵」が何本かテレビで放送されていた。そのなかから映画『赤穂浪士』(1961年、監督:松田定次)を鑑賞した。赤穂浪士 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2003/12/05メディア: DVD クリック: 43回この商品を含むブログ …

PEANUTS CARNIVAL @西武池袋本店

先日、西武池袋本店の西武ギャラリーで開催中のPEANUTS CARNIVALを覗いてきました。なんと無料。 スヌーピーとピーナッツの仲間たちのホームタウン カリフォルニアの人気スポットをピーナッツ流に楽しもう という企画ですが、ぶっちゃけスヌーピー関連グッズ…

macOS Sierra 10.12.2にアップデート、「Time Machineアイコン問題」は修正されず

Mac

週末macOS Sierra 10.12.2が公開されていたのでアップデートしました。予想より時間がかかったので時間に余裕があるときに作業することをオススメします。私の環境では30分以上かかりました。macOS SierraAppleユーティリティ無料今回はセキュリティパッチが…

田村正和主演のテレビ時代劇『忠臣蔵〜その男、大石内蔵助』(2010)を見た

最近あまり人気がないようだがかつては忠臣蔵をテーマにしたドラマが数多くつくられた。テレビ朝日で2010年に放送された『忠臣蔵〜その男、大石内蔵助』もそのなかの比較的新しい一本。ひねりのないオーソドックスな忠臣蔵だった。主演の大石内蔵助を田村正…

京都市京セラ美術館? ネーミングライツはどこまで許されるのか

少し古い記事ですが「京都市京セラ美術館」に反発の声が上がっているというニュースがありました。www.sankei.comこれには以下のような背景があるそうです。 京都市美術館(同市左京区)の愛称について、命名権(ネーミングライツ)の契約候補者に京セラ(同…

【読書感想】菅野完『日本会議の研究』(扶桑社新書、2016年)

安倍政権にただならぬ影響力を持つという「日本会議」の名前を聞くことがあっても、正面から取り組んだ本はこの本が初めてではないだろうか。その後、この本が売れたからなのか同じテーマを扱った本を書店で見かけるようになった。日本会議の研究 (扶桑社新…

萬屋錦之介主演のテレビ時代劇『柳生新陰流』(1982)が放送中

BSジャパンで萬屋錦之介主演『それからの武蔵』(1981年)が終了した後を受けて、今週からの同じく錦之介主演の『柳生新陰流』(1982年、全13回)が放送されています。ちなみに中村プロダクションが倒産したため、本作品が放送時期では中村プロダクション制作の…

iOS 10.2 にアップデート、スクリーンショットが無音に!

iOS 10.2 が公開されたので、さっそくアップデートしました。普段は少し様子とみてからアップデートするのですが、今回は目玉の仕様変更があったので早めにアップデートしました。k-tai.watch.impress.co.jpついにサイレントモード時のスクリーンショットの…

【読書感想】石井貴士『キンドル・アンリミテッドの衝撃』(講談社、2016年)

「キンドル・アンリミテッド」(Kindle Unlimited)とは、月額980円でコミックやビジネス書、小説などの電子書籍が読み放題になるというAmazonが2016年8月に始めたサービス。このサービスが出版業界や社会に与える影響について知りたいと思い本書を手に取った…

萬屋錦之介主演のテレビ時代劇『それからの武蔵』(1981)が終了!

BSジャパンで午前中の帯で放送されていた萬屋錦之介主演の『それからの武蔵』(1981年、全13回)が終了しました。巌流島の決闘の後から晩年の武蔵を描いたドラマでしたが、予想どおりかなり地味でした。宮本武蔵を取り上げた映像化作品の多くが巌流島で終わる…

【映画感想】『聖の青春』(2016) / 夭逝した村山聖を描いたノンフィクション小説を映画化

映画『聖の青春』(2016年、監督:森義隆)を鑑賞。原作が好きなので映画化されると聞いて楽しみにしていた作品。近くのシネコンに上映はなかったので、少し遠くのターミナル駅近くのシネコンで鑑賞。中規模程度の上映規模だろうか。原作を読み直してから出か…

ゴッホとゴーギャン展 @東京都美術館

東京都美術館で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」に行ってきました。タイトルのとおりフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)とポール・ゴーギャン(1848-1903)に焦点を当てたユニークな展覧会です。並ばずに入場できましたが、会場はたいへんな混雑で…

【読書感想】ボブ・ディラン『はじまりの日』(岩崎書店、2010年)

ボブ・ディランの楽曲「フォーエバー・ヤング 」(Forever Young)の絵本です。 この曲にポール・ロジャースがイラストを、そしてアーサー・ビナードが歌える日本語訳を付けています。はじまりの日作者:ボブ・ディラン出版社/メーカー: 岩崎書店発売日: 2010/0…

【映画感想】『太陽の蓋』(2016) / 福島原発事故を題材にしたポリティカルドラマ

新文芸坐で映画『太陽の蓋』(2016年、監督:佐藤太)を鑑賞。併映の『FAKE』を目当てで出かけたのであまり期待しないで見る。太陽の蓋 [DVD]発売日: 2017/03/02メディア: DVD福島原発事故から5年。東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を題材とした映画。…

【映画感想】『FAKE』(2016) / 佐村河内守の「ゴーストライター問題」を題材にしたドキュメンタリー映画

新文芸坐で『FAKE』(2016年、監督:森達也)を鑑賞。2014年に話題になった佐村河内守氏の「ゴーストライター問題」を題材にしたドキュメンタリー映画。聴覚障害を抱えながらゲーム音楽などを手掛け称賛されるも、ゴーストライターによる楽曲を自作として発表…

さらば「産経新聞アプリ」いままでありがとう!

予告どおり無料で産経新聞を紙面レイアウトで読めた、神アプリ「産経新聞アプリ」のサービス終了しました。アプリを起動すると、新しいアプリ「産経プラス」にアップデートするように促されます。残念ですがいままでありがとう!産経プラス - 産経新聞グルー…

「チプカシ」のある生活始めました

「チプカシ」とは、チープなカシオというdisではなく、低価格帯のカシオ製ウォッチのことを言います。1000円から買える低価格帯の製品なのに驚きのクオリエティと評判らしいです。長年使っていた腕時計がついにダウン。それとなく兆候は出ていたのでそろそろ…

macOS Sierraにアップグレードしました! Siriは使えないけどね

Mac

今回はMacの話です。長く使っていたOS X Marvericks (10.9.5) をついに macOS Sierra (10.12.1)にアップグレードしました。macOS SierraAppleユーティリティ無料Holiday Saleで安くなっていたあるソフトウエアを買おうと思ったら、なんと OS X Yosemite以降…

【映画感想】『珈琲時光』(2004) / ホウ・シャオシェン監督が日本で撮った静かな作品

新文芸坐の《輝き続ける、台湾ニューシネマの魅力》で映画『珈琲時光』(2004年)を鑑賞。併映は『黒衣の刺客』だったので、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品の二本立てだった。珈琲時光 [DVD]一青窈Amazon小津安二郎生誕100周年を記念して、台湾の巨匠…

【映画感想】『黒衣の刺客』(2015) / アートフィルム系の武侠映画

新文芸坐の《輝き続ける、台湾ニューシネマの魅力》で映画『黒衣の刺客』(2015年、監督:ホウ・シャオシェン)を鑑賞。黒衣の刺客 [Blu-ray]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2016/03/02メディア: Blu-ray8世紀後半の唐。13年前に女道士に預けられたインニャン…