退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』(1981) / デスラーの悲恋物語

DVDでアニメ映画『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』(1981年)を鑑賞。リメイク版の「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」ではなく、昭和の「宇宙戦艦ヤマト」である。「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の第5作。シリーズ異色作。テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』の…

【映画感想】『ゴジラ』(1984) / ゴジラ誕生30周年記念映画

Amazonプライム・ビデオで「ゴジラ」シリーズが長い間配信されて重宝していたが、いよいよ配信終了というので、最後に映画『ゴジラ』(1984年、監督:橋本幸治)を見ることにした。特技監督は中野昭慶。ゴジラ(1984年度作品) [60周年記念版] [DVD]小林桂樹Amaz…

【映画感想】『鋼の錬金術師』(2017) / 人気コミックの実写化作品だけど、これでいいのかい

続編の完結編が前後二部作として公開間近である。そのプロモーションで第1作が地上波で放送されたので、映画『鋼の錬金術師』(2017年、監督:曽利文彦)を鑑賞。荒川弘による同名漫画を原作にした実写映画。主演は山田涼介(Hey!Say!JUMP)。鋼の錬金術師 ブ…

「映画秘宝」の最終号を読む

今年2月に「映画雑誌『映画秘宝』が再び休刊することになった」と版元の双葉社が発表した。そのとおり、5月号が事実上の最終号となった。映画秘宝 2022年5月号 [雑誌]双葉社Amazonスキャンダルの多い雑誌でだった。シネフィルにまともな人間はいないのだろう…

【訃報】渡辺裕之さん死去

5日、渡辺裕之さんが亡くなったことが報じられた。66歳。www.nikkansports.com渡辺さんは、大正製薬「リポビタンD」のCM内の「ファイトー! イッパーツ!」のキャッチフレーズで人気を博したことで広く知られている。ひとつのCMコピーがこれほどインパクトが…

【映画感想】『鯨と斗う男』(1957) / 近代捕鯨を題材にした高倉健主演作

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで映画『鯨と斗う男』(1957年、監督:津田不二夫)を鑑賞。主演は高倉健。鯨と斗う男佐野周二Amazon捕鯨船隼丸の船長権堂(佐野周二)は、部下に対する無慈悲な扱いや、鯨を見つけたら手段を選ばないやり方により…

【映画感想】『少年時代』(1990) / 藤子不二雄Aのマンガの映画化作品

藤子不二雄Aの追悼企画として放送された映画『少年時代』(1990年、監督:篠田正浩)を鑑賞。藤子不二雄Aにより1978年から1979年まで『週刊少年マガジン』(講談社)に連載された同名漫画の映画化作品。少年時代 [DVD]藤田哲也Amazon昭和19年。東京に住む小学5…

【映画感想】『ガンマー第3号 宇宙大作戦』(1968) / 東映が『海底大戦争』に続き、アメリカの映画会社ラム・フィルムとタッグを組んだSF特撮映画

先週、YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで『海底大戦争』が配信されたので、次は『ガンマー第3号 宇宙大作戦』(1968年) だと思っていたが、案の定だった。深作欣二・田口勝彦の共同監督。この映画は、東映が『海底大戦争』に続きアメリカの映画…

『ユリイカ 2018年9月号 特集=濱口竜介』を読む

映画『ドライブ・マイ・カー』(2021年)の成功により、一躍マスコミの注目を集めた濱口竜介監督。もちろん唐突に世界の檜舞台に立つようになったわけではなく、以前より日本国外の主要映画祭で受賞を重ねていた。ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 […

リニューアルされた新文芸坐に行ってきた

2022年1月末日より改装のため閉館していた新文芸坐が、4月15日よりリニューアルオープンしている。新文芸坐というのは、池袋の名画座である。コロナ禍以前はかなりの頻度で通っていたが、このご時世では行く機会も減っていた。それでも、リニューアル後に一…

【映画感想】『夜叉ヶ池』(1979) / 篠田正浩x坂東玉三郎によるファンタジー映画

新装なった新文芸坐で映画『夜叉ヶ池』(1979年、監督:篠田正浩)を鑑賞。幻想文学で知られる泉鏡花の戯曲を篠田正浩監督が映画化。当時、歌舞伎界を一世風靡していた女形・坂東玉三郎が映画に初出演したことで話題になった。長い間、権利関係の調整が難航し…

【映画感想】『海底大戦争』(1966) / 千葉真一主演のSF特撮アクション

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『海底大戦争』(1966年、監督:佐藤肇)を鑑賞。東映とラム・フィルムが共同製作した日米合作映画。主演は千葉真一。海底大戦争 [DVD]千葉真一Amazon米国海軍潜水艦の新型魚雷の公開実験を…

【映画感想】『EUREKA』(2000) / 青山真治の代表作

DVDで映画『EUREKA』(2000年)を鑑賞。先月亡くなった青山真治監督の代表作。上映時間217分の大長編映画。ユリイカ(EUREKA) [DVD]役所広司Amazon九州で起きたバスジャック事件によって、心に深い傷を負った運転手の沢井(役所広司)、中学生の直樹(宮崎将)…

【映画感想】『レッド・オクトーバーを追え!』(1990) / ショーン・コネリー主演の潜水艦映画

録画しておいた映画『レッド・オクトーバーを追え!』(1990年、監督:ジョン・マクティアナン)を鑑賞。原作はトム・クランシーによる小説『レッド・オクトーバーを追え』、主演はショーン・コネリー。レッド・オクトーバーを追え!アドバンスト・コレクターズ…

【映画感想】『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』(2017) / フレデリック・ワイズマン監督によるドキュメンタリー映画

DVDを借りて映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』(原題:Ex Libris: The New York Public Library、2017年)を鑑賞。フレデリック・ワイズマン監督によるニューヨーク公共図書館に関するドキュメンタリー映画。上映時間205分の長尺で2枚組だった…

【映画感想】『山椒大夫』(1954) / 巨匠・溝口健二監督の代表作のひとつ

DVDで映画『山椒大夫』(1954年、監督:溝口健二)を鑑賞。先日読んだ『仕事と人生に効く教養としての映画』(伊藤弘了著)という本で言及されていたので、ふと見直してみたくなった。原作は森鴎外の小説。いわゆる安寿・厨子王伝説が元ネタで、よく知られてい…

【映画感想】『くちびるに歌を』(2015) / 合唱コンクールをテーマにしたガッキー主演作

DVDで映画『くちびるに歌を』(2015年、監督:三木孝浩)を鑑賞。原作は中田永一の青春小説。NHK全国学校音楽コンクールの課題曲となった「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の作者であるアンジェラ・アキのテレビドキュメンタリーをもとに小説化された。劇中でもこ…

【映画感想】『銀河鉄道999』(1979) / 松本零士のSF漫画のアニメ化作品

DVDでアニメ映画『銀河鉄道999』(1979年、監督:りんたろう)を鑑賞。松本零士の同名SF漫画のアンドロメダ編を再構成した新作アニメ映画。東映動画にとって初の自社製作の劇場映画。市川崑が監修として参加している。銀河鉄道999野沢雅子Amazon未来の地球…

【映画感想】『ジャコ萬と鉄』(1964) / 高倉健x深作欣二による東映映画の傑作

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『ジャコ萬と鉄』(1964年、監督:深作欣二)を鑑賞。谷口千吉監督による1949年の東宝版のリメイク作品。主演は高倉健。白黒映画。ジャコ萬と鉄 [DVD]高倉健Amazon昭和21年、北海道カムイ岬…

【映画感想】『CASSHERN』(2004) / テレビアニメ『新造人間キャシャーン』の実写化作品だけど…

DVDで映画『CASSHERN』(2004年、監督:紀里谷和明)を鑑賞。「たった一つの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体。キャシャーンがやらねば、誰がやる!」というキャッチで人気を博した、タツノコプロによるテレビアニメ『新造人間キャシャーン』を原作とする…

【映画感想】『大巨獣ガッパ』(1967) / 日活による最初で最後の怪獣映画

DVDで映画『大巨獣ガッパ』(1967年、監督:野口晴康)を鑑賞。昭和40年代前半の怪獣ブームに便乗して、日活が製作した最初で最後の怪獣映画。大巨獣 ガッパ [DVD]川地民夫Amazon南方の生物採集のためオベリスク島に上陸した探検隊は、先住民から伝説の怪獣…

【読書感想】伊藤弘了『仕事と人生に効く教養としての映画』(PHP研究所、2021年)

書店で見かけて手にとってみた。「教養としての映画」と銘打ってあるので、これはスノッブな本かなと警戒しつつ思い読んでみた。結構分厚いし……。内容は「映画鑑賞入門」というところ。仕事と人生に効く教養としての映画作者:伊藤 弘了PHP研究所Amazon私は映…

【映画感想】『狂った果実』(1956) / 石原裕次郎の初主演作

石原慎太郎氏の追悼の意味を込めて、先日映画『太陽の季節』(1956年)を見たが、その勢いで映画『狂った果実』(1956年、監督:中平康)も鑑賞する。原作は石原慎太郎の短編小説、主演は実弟の石原慎太郎。裕次郎の実質的なデビュー作であり、後に結婚する北原…

【映画感想】『生きる』(1952) / 黒澤明監督の「超」名作。タイトルが秀逸

ふと思い立ち、映画の古典をちびちび見直している。その一環として、巨匠・黒澤明監督の名作『生きる』(1952年)を鑑賞。ちょうど70年前の映画である。生きる志村喬Amazon市役所に長年務めてきた市民課長の渡辺(志村喬)は、ある日、胃がんで余命宣告を受け…

【映画感想】『天気の子』(2019) / 青春純愛物語は気に入らないが圧倒的な映像の力はすごい

アニメ映画『天気の子』(2019年、監督・脚本:新海誠)をDVDで鑑賞。青春純愛ドラマのなかに中二病の要素が混ざっている相変わらず変なアニメ作品。「天気の子」DVDスタンダード・エディション醍醐虎汰朗Amazon離島から東京に家出してきた少年・帆高(声:醍…

【映画感想】『大怪獣のあとしまつ』(2022) / 三木聡監督による迷作

近くのシネコンで映画『大怪獣のあとしまつ』(2022年、監督・脚本:三木聡)を鑑賞。「この死体どうする?」というコピーが踊る、怪獣の死骸の処理を引き受けることになった者たちの姿を描く不思議な映画。主演は山田涼介。人類を未曽有の恐怖に陥れた大怪獣…

【悲報】映画雑誌『映画秘宝』が再び休刊へ!?

「映画雑誌『映画秘宝』が再び休刊することになった」と版元の双葉社が発表した。3月19日に発売される5月号をもって休刊となる。www.huffingtonpost.jp『映画秘宝』は洋泉社で発行されていたが、2020年に宝島社が子会社の洋泉社を来年2月1日に吸収合併したた…

【訃報】西郷輝彦さん死去

西郷輝彦さんが、都内の病院で亡くなったことが伝えられた。75歳。www.tokyo-sports.co.jp西郷輝彦さんは、橋幸夫・舟木一夫とともに「御三家」と呼ばれ、歌手としては「星のフラメンコ」(1966年)などのヒット曲を飛ばした。その後、俳優として活動して数々…

【映画感想】『東京原発』(2004) / 東京に原発を誘致しようとする計画の行方を描くブラックコメディ

Amazonプライム・ビデオで映画『東京原発』(2004年、監督・脚本:山川元)を鑑賞。反原発のプロパガンダ映画。主演は役所広司。東京原発 [DVD]役所広司Amazonある朝、東京都の幹部(段田安則・平田満・田山涼成・菅原大吉・岸部一徳・吉田日出子)たちに、都…

【映画感想】『太陽の季節』(1956) / 石原慎太郎の芥川賞受賞作の映画化作品

DVDで映画『太陽の季節』(1956年、監督・脚本:古川卓巳)を鑑賞。先日他界した石原慎太郎が芥川賞を受賞し、センセーショナルな話題となった短編小説が原作。主演は長門裕之。日活映画。白黒映画。日活100周年邦画クラシック GREAT20 太陽の季節 HDリマス…