退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『CASSHERN』(2004) / テレビアニメ『新造人間キャシャーン』の実写化作品だけど…

DVDで映画『CASSHERN』(2004年、監督:紀里谷和明)を鑑賞。「たった一つの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体。キャシャーンがやらねば、誰がやる!」というキャッチで人気を博した、タツノコプロによるテレビアニメ『新造人間キャシャーン』を原作とする…

【映画感想】『大巨獣ガッパ』(1967) / 日活による最初で最後の怪獣映画

DVDで映画『大巨獣ガッパ』(1967年、監督:野口晴康)を鑑賞。昭和40年代前半の怪獣ブームに便乗して、日活が製作した最初で最後の怪獣映画。大巨獣 ガッパ [DVD]川地民夫Amazon南方の生物採集のためオベリスク島に上陸した探検隊は、先住民から伝説の怪獣…

【読書感想】伊藤弘了『仕事と人生に効く教養としての映画』(PHP研究所、2021年)

書店で見かけて手にとってみた。「教養としての映画」と銘打ってあるので、これはスノッブな本かなと警戒しつつ思い読んでみた。結構分厚いし……。内容は「映画鑑賞入門」というところ。仕事と人生に効く教養としての映画作者:伊藤 弘了PHP研究所Amazon私は映…

【映画感想】『狂った果実』(1956) / 石原裕次郎の初主演作

石原慎太郎氏の追悼の意味を込めて、先日映画『太陽の季節』(1956年)を見たが、その勢いで映画『狂った果実』(1956年、監督:中平康)も鑑賞する。原作は石原慎太郎の短編小説、主演は実弟の石原慎太郎。裕次郎の実質的なデビュー作であり、後に結婚する北原…

【映画感想】『生きる』(1952) / 黒澤明監督の「超」名作。タイトルが秀逸

ふと思い立ち、映画の古典をちびちび見直している。その一環として、巨匠・黒澤明監督の名作『生きる』(1952年)を鑑賞。ちょうど70年前の映画である。生きる志村喬Amazon市役所に長年務めてきた市民課長の渡辺(志村喬)は、ある日、胃がんで余命宣告を受け…

【映画感想】『天気の子』(2019) / 青春純愛物語は気に入らないが圧倒的な映像の力はすごい

アニメ映画『天気の子』(2019年、監督・脚本:新海誠)をDVDで鑑賞。青春純愛ドラマのなかに中二病の要素が混ざっている相変わらず変なアニメ作品。「天気の子」DVDスタンダード・エディション醍醐虎汰朗Amazon離島から東京に家出してきた少年・帆高(声:醍…

【映画感想】『大怪獣のあとしまつ』(2022) / 三木聡監督による迷作

近くのシネコンで映画『大怪獣のあとしまつ』(2022年、監督・脚本:三木聡)を鑑賞。「この死体どうする?」というコピーが踊る、怪獣の死骸の処理を引き受けることになった者たちの姿を描く不思議な映画。主演は山田涼介。人類を未曽有の恐怖に陥れた大怪獣…

【悲報】映画雑誌『映画秘宝』が再び休刊へ!?

「映画雑誌『映画秘宝』が再び休刊することになった」と版元の双葉社が発表した。3月19日に発売される5月号をもって休刊となる。www.huffingtonpost.jp『映画秘宝』は洋泉社で発行されていたが、2020年に宝島社が子会社の洋泉社を来年2月1日に吸収合併したた…

【訃報】西郷輝彦さん死去

西郷輝彦さんが、都内の病院で亡くなったことが伝えられた。75歳。www.tokyo-sports.co.jp西郷輝彦さんは、橋幸夫・舟木一夫とともに「御三家」と呼ばれ、歌手としては「星のフラメンコ」(1966年)などのヒット曲を飛ばした。その後、俳優として活動して数々…

【映画感想】『東京原発』(2004) / 東京に原発を誘致しようとする計画の行方を描くブラックコメディ

Amazonプライム・ビデオで映画『東京原発』(2004年、監督・脚本:山川元)を鑑賞。反原発のプロパガンダ映画。主演は役所広司。東京原発 [DVD]役所広司Amazonある朝、東京都の幹部(段田安則・平田満・田山涼成・菅原大吉・岸部一徳・吉田日出子)たちに、都…

【映画感想】『太陽の季節』(1956) / 石原慎太郎の芥川賞受賞作の映画化作品

DVDで映画『太陽の季節』(1956年、監督・脚本:古川卓巳)を鑑賞。先日他界した石原慎太郎が芥川賞を受賞し、センセーショナルな話題となった短編小説が原作。主演は長門裕之。日活映画。白黒映画。日活100周年邦画クラシック GREAT20 太陽の季節 HDリマス…

【映画感想】『シルクハットの大親分』(1970) / 若山富三郎主演による緋牡丹シリーズのスピンオフ企画 

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『シルクハットの大親分』(1970年、監督:鈴木則文)を鑑賞。藤純子の緋牡丹シリーズでお馴染みの人気者・熊虎親分を主人公とするスピンオフ作品。主演は若山富三郎。シルクハットの大親分…

【映画感想】『アイネクライネナハトムジーク』(2019) / 伊坂幸太郎の小説を三浦春馬主演で映画化

映画『アイネクライネナハトムジーク』(2019年、監督:今泉力哉)を鑑賞。伊坂幸太郎の同名小説の映画化。主演は三浦春馬。アイネクライネナハトムジーク 通常版DVD三浦春馬Amazonリサーチ会社の社員・佐藤(三浦春馬)は仙台駅前の歩道橋で街頭アンケートを…

【映画感想】『アルプスの若大将』(1966) / 若大将シリーズの第7弾

映画『アルプスの若大将』(1966年、監督:古沢憲吾)をDVDで鑑賞。先日、名画座で若大将二本立てを見て若大将に興味を持ち手にとってみる。若大将シリーズの第7弾。アルプスの若大将 <東宝DVD名作セレクション>加山雄三Amazon京南大学建築学科の田沼(加山雄…

【映画感想】『野菊の墓』(1981) / 松田聖子の初主演にによるアイドル映画

DVDで映画『野菊の墓』(1981年、監督:澤井信一郎)を鑑賞。当時トップアイドルだった松田聖子の初映画主演作。サンミュージックが製作会社に名を連ねる。原作は伊藤左千夫の同名小説。澤井信一郎の初監督作品でもある。野菊の墓 [DVD]松田聖子Amazonアイドル…

【映画感想】『ファントム・オブ・パラダイス』(1974) / パルマ監督の古典的ロック・ミュージカル映画

DVDで映画『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年、監督:ブライアン・デ・パルマ)を鑑賞。『オペラ座の怪人』『ファウスト』『ノートルダム・ド・パリ』などの古典を咀嚼してロックンロール・ミュージカル映画に仕立てた異色作。パルマ監督のインテリぶり…

新文芸坐、改装・休業に突入しました(4月1日再開予定)

池袋の名画座・新文芸坐が、予定通り改装のため休業に入りました。再開は4月1日の予定です。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』終了!なんとかアンプもスピーカーももちました。ご来場頂いたお客様、ありがとうございました。これをもちまして新文芸坐は…

【映画感想】『狂武蔵』(2020) / 坂口拓のアクションが延々と続く珍作

DVDで映画『狂武蔵』(2020年、監督:下村勇二)を鑑賞。主演のTAK∴(坂口拓)が宮本武蔵を演じている。本作は斎藤洋介の遺作でもある。狂武蔵 [DVD]TAK∴(坂口拓)Amazon2013年のイベントで上映された作品を、9年後に劇場上映するために完成させたという。上映…

【映画感想】『女帝 春日局』(1990) / 東映のお家芸「トンデモ時代劇」だが、鳥越マリは美しい

「東映時代劇YouTube」チャンネルで配信されていた、映画『女帝 春日局』(監督:中島貞夫)を見る。脚本は高田宏治、撮影は木村大作という豪華な布陣。主役は十朱幸代。女帝 春日局 [DVD]十朱幸代Amazonこの映画は春日局が家光の乳母となり、大奥で「女帝」…

【映画感想】『エレキの若大将』(1967) / 加山雄三主演「若大将シリーズ」の第6弾

新文芸坐で《名画座かんぺ10周年ご褒美企画 のむみちpresents 没後50年 飯田蝶子“婆優”一代》という企画で、映画『エレキの若大将』(1965年、監督:岩内克己)を鑑賞。加山雄三主演「若大将シリーズ」の第6弾。マドンナは星由里子。当日は若大将二本立て。飯…

【映画感想】『南太平洋の若大将』(1967) / 加山雄三主演「若大将シリーズ」の第10弾

新文芸坐で《名画座かんぺ10周年ご褒美企画 のむみちpresents 没後50年 飯田蝶子“婆優”一代》という企画で、映画『南太平洋の若大将』(1967年、監督:古沢憲吾)を鑑賞。加山雄三主演「若大将シリーズ」の第10弾。マドンナは星由里子。当日は若大将二本立て。…

【映画感想】『ユダヤ人の私』(2021) / ホロコースト生存者による最後の警鐘

少し前に岩波ホールで映画『ユダヤ人の私』(2021年)を見る。終戦から74年間 悪夢を語り続けたホロコースト生存者による最後の警鐘。オーストリア映画。白黒映画。ユダヤ人のマルコ・ファインゴルト(1913-2019)は1939年に逮捕され、アウシュヴィッツを含む4…

【映画感想】『i-新聞記者ドキュメント-』(2019) / 森達也監督が東京新聞の記者・望月衣塑子に密着したドキュメント

東京新聞社会部記者・望月衣塑子を追ったドキュメンタリー映画。首相官邸記者会見で鋭い質問を投げかける望月記者が話題になったのは記憶に新しい。望月記者が辺野古基地移設問題や森友学園問題、伊藤詩織準強姦事件、加計学園問題などの取材に臨む姿を追う…

【映画感想】『捨て身のならず者』(1970) / 高倉健x降旗康男の初期作品

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『捨て身のならず者』(1976年、監督:降旗康男)を鑑賞。主演は高倉健。後年コンビを組んで数々の作品を残す高倉健と降旗康男のコンビによる初期作品。捨て身のならず者 [DVD]高倉健Amazon…

【映画感想】『武闘拳 猛虎激殺!』(1976) / 和製ドラゴン・倉田保昭の東映初主演作

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『武闘拳 猛虎激殺!』(1976年、監督:山口和彦)を鑑賞。主演は和製ドラゴンの異名をとった倉田保昭。寅年だからこの作品が選ばれたようだ。正月休みのせいかプレミア配信はなく以前配信し…

【映画感想】『荒野の渡世人』(1968) / 高倉健主演の東映らしい西部劇

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『荒野の渡世人』(1968年、監督:佐藤純彌)を鑑賞。主演は高倉健。東映映画。荒野の渡世人 [DVD]高倉健Amazonアメリカ西部。咸臨丸で渡米した元侍の父親(志村喬)と現地の母親との間に生…

【映画感想】『やくざの墓場 くちなしの花』(1976) / ヤクザと警察との黒い癒着を描いた渡哲也x深作欣二のコンビ作

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『やくざの墓場 くちなしの花』(1978年、監督:深作欣二)を鑑賞。主演は渡哲也、脚本は笠原和夫。タイトルは主演の渡のヒット曲「くちなしの花」にちなんでいる。やくざの墓場 くちなしの…

雑誌「映画秘宝」の千葉真一追悼特集でしんみりした話

年末になって思い起こすと、今年も若い頃に影響を受けた人たちが鬼籍に入った。今年いちばんショックだったのは、新型コロナウイルス感染症による千葉真一さんの死去。さまざまなメディアで追悼企画が組まれたが、マニアックな映画雑誌「映画秘宝」(2021年11…

新文芸坐で大映版『忠臣蔵』(1958年)を観る

《12月14日は四十七士討ち入りの日!》ということで、新文芸坐で大映版『忠臣蔵』(1958年、監督:渡辺邦男)を鑑賞。1本立て。忠臣蔵 [DVD]長谷川一夫Amazon大映創立18年を記念して製作された、長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、京マチ子、山本富士子、若尾文…

【映画感想】『影の軍団 服部半蔵』(1980) / 千葉真一不在のアメフト忍者映画

YouTubeの「東映時代劇YouTube」チャンネルで配信されていた、映画『影の軍団 服部半蔵』(1980年、監督:工藤栄一)を鑑賞。「影の軍団」と言えば千葉真一を想起する。本作でも千葉にオファーがあったが脚本に難色を示して出演していない。主演は渡瀬恒彦。影…