退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『フィッシャー・キング』(1991) / テリー・ギリアムの映像で楽しむ良質なファンタジー

DVDで映画『フィッシャー・キング』(1991年、監督:テリー・ギリアム)を鑑賞。

過激な発言でニューヨークで人気を博すDJ・ジャック・ルーカス(ジェフ・ブリッジス)は、ある日、放送中の不用意な発言により、無差別殺人を引き起こしてしまう。地位も名誉も失ってしまったジャックは、恋人が経営するビデオ屋で失意のなか3年を過ごしていた。ある夜、ジャックは若者にカラまれているところを、ホームレスのパリー(ロビン・ウィリアムズ)に助けられる。やがて二人の間に奇妙な友情が芽生えるが……。


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ギリアムは本作において監督に徹していたというが、映像のところどころにギリアム節が見えるところは魅力的ではある。全体としては良質のファンタジー(おとぎ話)と言える。

「人間はひとりじゃないんだ」という直球のメッセージに鼻白む思いもあるが、男同士の友情が信じられかどうかは観客次第というところか。

見るべきシーンは多いが、とくにセントラルパークで二人が裸で仰向けに寝そべって空を見上げるシーンはちょっといい。気持ちよさそうであるが、々木公園で同じことをやったら即タイホだろうね。

それにしても、タイトルにもなっている「聖杯と漁夫王(フィッシャー・キング)の伝説」が劇中に登場するが、この伝説は英語圏ではよく知られているのだろうか。気になる。

映画はあちこちで中途半端な印象は拭えないが、ギリアム好きには刺さる映画かもしれない。