退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『アンヴィル!』(2009)

吉祥寺バウスシアターで、ドキュメンタリー映画「アンヴィル!」を観る。ラジオで町山智浩さんが推していて、おもしろそうだったので見にいこうと思ったが、上映館が少ない。都内では六本木と吉祥寺の2館。

アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~(初回生産限定盤) [DVD]

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六本木のシネコンはなんとなく苦手なので、ひさしぶりに吉祥寺まで足をのばしてみる。スクリーンの左右に巨大なスピーカーが設置されていて、「これで爆音上映するのかな、イヤだなあ」と思ったら普通の音響だったの安堵する。

アンヴィル」(ANVIL)というのは、70年代にトロントで結成されたヘビーメタルバンド。多くの人気バンドに影響を与えた伝説のバンドだが、彼ら自身はスターダムに登りつめることはなく、世間には存在を忘れられる。それでも地元で普通の仕事をしながらバンド活動を続け、いまだ夢をあきらめえられない。そうしたメンバーの生活を描く。

ベビメタには特別に思い入れはないが、メンバーのポジティヴな発言には感心した。例えば、「ヤルことはすべてやってきている」「人生は短いから、いまヤラなければダメだ」(うる覚え)などあくまでも積極的だ。

印象の残ったのは、決して大きくない自宅の前で、バンドについて熱く語るメンバーの傍らで、うっすらと涙を見せる妻の姿だ。「内助の功」がカナダにもあるのかと思うと興味深い。

ラストシーンは幕張メッセのロックフェスタ。朝の演奏で、観客の入り具合をしきりに心配するメンバーがステージに登場すると、場内は満員!感動した。直球だけど、なかなかいいドキュメンタリー映画。おすすめです。

This Is Thirteen~夢を諦め切れない男たち~

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Metal on Metal

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