退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画館でアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』見てきました

少し前に都内某シネコンでOVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』(総監督:安彦良和)を見てきました。機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星 [Blu-ray]発売日: 2018/07/13メディア: Blu-ray「ルウム編」の後編であり、アニメプロジ…

【読書感想】梶芽衣子『真実』(文藝春秋、2018年)

女優・梶芽衣子の自伝。語り書きだと思うが、本人が読者に語りかけるような文体は力強い。表紙の写真には眼力がある。読後にまず思ったのは、芯の強い人だなということ。真実作者:芽衣子, 梶発売日: 2018/03/12メディア: 単行本梶芽衣子は、1965年に日活に入…

さよなら、渋谷シネパレス

27日に映画館「渋谷シネパレス」が閉館した。どちらかというと私は渋谷の街が苦手なので通いつめたわけではないが、時々利用していた映画館だ。70年間にわたって運営されてきた歴史のある映画館だった。渋谷シネパレスは、本日、2018年5月27日(日)を持ちまし…

【映画感想】『復活の日』(1980) / 日本映画史に残るSFスペクタル映画

渋谷シネパレスが閉館すると聞いて出かけてきた。《70年に感謝 ワンコイン(500円)でお別れです》という特別興行で、映画『復活の日』(1980年、深作欣二監督)を鑑賞。太っ腹の料金500円。主演は草刈正雄。原作は小松左京の同名小説。この映画は、細菌兵器と核…

【映画感想】『ビジランテ』(2017) / 地方都市の閉鎖性はうまく描けているが救いようのないラストは暗すぎるかも

新文芸坐で映画『ビジランテ』(2017年、脚本・監督:入江悠)を鑑賞。埼玉県深谷市をモデルに閉鎖的な地方都市の暗部を描いた作品。大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太らが出演。ビジランテ [DVD]発売日: 2018/05/09メディア: DVDモールの誘致計画を進める、埼玉県…

【映画感想】『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017) / 蒼井優がいいね

新文芸坐で映画『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年、白石和彌監督)を鑑賞。浅野妙子の同名小説の映画化。蒼井優と阿部サダヲのダブル主演。R15+指定作品。彼女がその名を知らない鳥たち 特別版 [Blu-ray]発売日: 2018/04/25メディア: Blu-ray十和子(…

高校の数学必修はやめるべきか

少し前に雑誌「週刊東洋経済」(2018年4月14日号)の「連鎖する貧困」という特集を読んだ。様々なデータと事例を基にした議論を面白く読んだ。週刊東洋経済 2018年4月14日号 [雑誌](連鎖する貧困)発売日: 2018/04/09メディア: 雑誌その特集に《前川喜平x湯浅…

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」 @国立西洋美術館

会期終了が迫ってきたので上野の国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館展」を見てきました。「日本スペイン外交関係樹立150周年記念」の企画展です。2016年頃は日伊国交樹立150年を記念したイタリア美術の展覧会が数多く開催されたので、今度はスペインの…

【映画感想】『ゴッホ 最期の手紙』(2017) / 「動く油絵」による長編アニメーション

早稲田松竹で映画『ゴッホ 最期の手紙』(2017年、監督: ドロタ・コビエラ, ヒュー・ウェルチマン)を鑑賞。画家のフィンセント・ファン・ゴッホの生涯とその死を描いたアニメーション映画。ゴッホ 最期の手紙 [Blu-ray]発売日: 2018/08/02メディア: Blu-rayユ…

「省庁データ 西暦に統一」でぬか喜びの巻

21日の読売新聞一面の見出しが「省庁データ 西暦に統一」だった。他紙も同じ記事だったところが多かったので、大きなニュースがなかったのだろう。記事を見て「お、ついに省庁も元号の使用をやめるのか」と勝手に早合点したが、ぬか喜びだった。これの”統一”…

【映画感想】『福耳』(2003) / 宮藤官九郎と田中邦衛のコンビがすばらしい

新文芸坐の《「銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生」刊行記念 宝田明映画祭》というプログラムで、映画『福耳』(2003年、瀧川治水監督)を鑑賞。宮藤官九郎の初主演映画。福耳 スペシャル・エディション [DVD]発売日: 2004/04/23メディア: DVD舞台は東京…

【映画感想】『ミンボーの女』(1992) / 民事介入暴力と戦う弁護士とホテルマンの活躍を描く

新文芸坐の《「銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生」刊行記念 宝田明映画祭》で、映画『ミンボーの女』(1992年、監督・脚本:伊丹十三)を鑑賞。銀幕に愛をこめて ―ぼくはゴジラの同期生 (単行本)作者:宝田 明筑摩書房Amazon暴力団の溜まり場になっていて…

【訃報】星由里子さん死去

東宝で活躍した女優・星由里子さんが亡くなった。74歳だった。www.nikkansports.com彼女の映画デビューは1959年。1961年にスタートした加山雄三主演「若大将シリーズ」で前半のマドンナを演じたことで知られている。訃報を耳にしたのが、名画座の宝田明特集…

【読書感想】黒田龍之介『ロシア語だけの青春: ミールに通った日々』(現代書館、2018年)

筆者本人も書いているが「ロシア語だけの青春」とはなかなか恥ずかしいタイトル。まあ本当の「だけ」だったのか分からないが、ロシア語学習に大変のリソースを注ぎ込んだのはよく伝わってくる。ロシア語だけの青春: ミールに通った日々作者:龍之助, 黒田発売…

【訃報】西城秀樹さん死去

歌手の西城秀樹さんの死去が報じられた。63歳だった。郷ひろみ、野口五郎とともに、「新御三家」のひとりとして昭和歌謡史に大きな足跡を残した巨星である。www.nikkansports.com1972年「恋する季節」でデビュー。その後、「情熱の嵐」がヒットし、「ちぎれ…

TBSラジオ「アフター6ジャンクション」で思ったこと

今年TBSラジオは、65年以上続いたプロ野球中継からようやく撤退した。4月からその前人未到の放送枠に参戦したのが、新しいワイド番組「アフター6ジャンクション」(平日:1800-2100)である。3時間の生放送。パーソナリティは宇多丸。部屋を整理しているとき…

【映画感想】『アンストッパブル』(2010) / 暴走機関車を止めろ!

DVDで映画『アンストッパブル』(2010年)を鑑賞。トニー・スコット監督の最後の監督作品。リストラ勧告を受けたベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)と、離婚トラブルを抱えて落ち着かない新米車掌ウィル(クリス・パイン)のコンビが強力して暴走…

【映画感想】『三匹の侍』(1964) / 五社英雄の映画監督デビュー作

映画『三匹の侍』(1964年)を鑑賞。1963年から1969年までフジテレビ系列で放送された人気テレビ時代劇の映画化。テレビ版も演出した五社英雄の劇場映画デビュー作。白黒映画。あの頃映画 「三匹の侍」 [DVD]丹波哲郎Amazon代官の圧政に苦しめている百姓たちが…

「秦佐和子が行く 今日は古都ジェニック 春編」をtvkで見ました

GW中に「秦佐和子が行く 今日は古都ジェニック」という秦佐和子さんの冠番組がKBS京都で放送されるという情報をキャッチ。少し遅れてtvkでも放送されたので録画して、週末見てみました。声優・秦佐和子が四季折々の京都のインスタ映えスポットを巡りながら、…

【読書感想】茂木健一郎、竹内薫『10年後の世界を生き抜く最先端の教育 日本語・英語・プログラミングをどう学ぶか』(祥伝社、2017年)

日本の教育の現状に警鐘をガンガン鳴らす対談本です。話題は多岐にわたりますが、面白い発見がたくさんあり有益でした。10年後の世界を生き抜く最先端の教育 日本語・英語・プログラミングをどう学ぶか作者:竹内 薫,茂木 健一郎発売日: 2017/11/02メディア: …

【映画感想】『手討』(1963) / 市川雷蔵主演の格調高い悲恋物語

角川シネマ新宿の《大映創立75年記念企画 大映男優祭》で、映画『手討』(1963年、田中徳三監督)を鑑賞。「番町皿屋敷」を大胆に脚色して悲恋物語として映画化。原作は岡本綺堂。主演は市川雷蔵。手討 [DVD]発売日: 2014/05/30メディア: DVD徳川幕府の治世は…

震災被害に立ち向かう鉄道マンの姿を描くコミック『さんてつ』がよかった!

2011年の東日本大震災で路線を多くを被災した三陸鉄道(通称:さんてつ)。地震や津波の被害を克服し復旧に励む鉄道マンの姿を描くドキュメンタリー漫画です。さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス)作者:吉本 浩二発売日: …

【映画感想】『蜜のあわれ』(2016) / 金魚に「交尾してまいりまする」って言われてもなぁ

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『蜜のあわれ』(2016年、 石井岳龍監督)を鑑賞。室生犀星の幻想文学を映画化。主演は二階堂ふみ。蜜のあわれメディア: Prime Video老作家の妄想を頑張って映像化したらこうな…

【映画感想】『エクステ』(2007) / 栗山千明様を愛でる国産サスペンス・ホラー映画

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『エクステ』(2007年、園子温監督)を鑑賞。主演は栗山千明。国産サスペンス・ホラー映画。エクステ [DVD]発売日: 2018/06/13メディア: DVDヒロイン・優子(栗山千明)が働く…

【映画感想】『ポストマン・ブルース』(1997) / 勢いで話を収斂させた愛すべきおバカ映画

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『ポストマン・ブルース』(1997年、監督・脚本:SABU)を鑑賞。主演は堤真一。ポストマン・ブルース [DVD]発売日: 2004/02/26メディア: DVD郵便局員の沢木(堤真一)は単調な…

NHK BSプレミアム「発表! 全ガンダム大投票」の感想

5月5日、アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの歴代作品からマイ・ベストを選ぶ「全ガンダム大投票」の投票結果が発表されました。生放送。スタジオの緩い雰囲気のなか楽しい番組でした。結果はこちらで確認できます。総投票数174万280票だったそうですが、…

【映画感想】『ソナチネ』(1993) / 大杉漣がキタノ映画に初出演した作品

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『ソナチネ』(1993年、北野武監督)を鑑賞。後にキタノ映画の常連となる大杉漣が、初めて出演した北野武監督作品であり、俳優しての転機となった作品としても知られる。ソナチ…

大杉漣の追悼オールナイトに行ってきた

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》に行ってきました。 上映作品は以下4本。 ソナチネ (1993年、北野武監督) ポストマン・ブルース (1997年、サブ(SABU)監督) エクステ (2007年、園子温監督) 蜜のあわれ (2016年、石…

【映画感想】『信長協奏曲』(2016) / テレビドラマの完結編だが予想以上によかった

Amazonプライム・ビデオで映画『信長協奏曲』(2016年、松山博昭監督)を鑑賞しました。「のぶながコンツェルト」と読みます。フジテレビ系で放送されたテレビドラマ『信長協奏曲』(2014年)の完結編。主演は小栗旬。石井あゆみのコミックの実写映像化ですが、…

剛力彩芽主演のテレビドラマ『グ・ラ・メ!~総理の料理番』が期待以上によかった

2016年にテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠でで放送されたテレビドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番』(全8話)を見ました。原作は『グ・ラ・メ! -大宰相の料理人-』(原作:西村ミツル、漫画:大崎充)というタイトルのコミック。主演は剛力彩芽。グ・ラ・メ…