退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

読書

月刊誌『Pen』のウルトラマン特集を読む

雑誌『Pen』(2022年6月号)が、〈初代からシン・ウルトラマンまで ウルトラマンを見よ〉と銘打つウルトラマン特集だった。Pen(ペン)2022年6月号[初代からシン・ウルトラマンまで ウルトラマンを見よ]CCCメディアハウスAmazon庵野秀明&樋口真嗣による映画『シ…

『筒美京平の記憶』が雑誌扱いなのが惜しい

郊外でふと立ち寄った書店で気になっていた本に出会ったので、しばらく立ち読みしていた。筒美京平の記憶ミュージック・マガジンAmazon2020年10月に惜しくも亡くなった、日本の歌謡界を代表する作曲家・筒美京平。その謎に包まれた音楽制作について、多くの…

『光と闇 小倉宏昌画集』を見る

大型連休のあたりでアニメ『SHIROBAKO』が一挙配信されていたので見た。同じP.A.WORKS制作作品ということで、今期の覇権アニメ『パリピ孔明』のプロモーションのようだった。その『SHIROBAKO』に気難しい背景画の巨匠・大倉という登場人物が登場する。大倉工…

【読書感想】マキタスポーツ『雌伏三十年』(文藝春秋、2022年)

タレントのマキタスポーツによる自伝的小説。甲府から野望を持って上京してきた主人公の苦節に満ちた半生を描く。かなり分厚い本だったので驚いた。雌伏三十年作者:マキタスポーツ文藝春秋Amazonマキタスポーツの名前は知っていたが、注目し始めたのは、BS12…

大島弓子「ダリアの帯」を読む

少し前に、なにかのラジオ番組で紹介された大島弓子の短編「ダリアの帯」を読んでみた。たしか近田春夫と小泉今日子が月イチで放送しているラジオ番組のコーナーだった思うが、どちらが持ち出したのか記憶が定かではない。初出は少女漫画誌『ぶ~け』(集英…

【読書感想】矢部太郎『ぼくのお父さん』(新潮社、2021年)

『大家さんと僕』の著者が実の父を描く、ほのぼの感動の家族漫画。ぼくのお父さん作者:矢部 太郎新潮社Amazon以前『大家さんと僕』を読んで感銘を受けていたので、矢部太郎の新刊ということで見つけて読んでみた。全編オールカラーの豪華な本。絵本作家の父…

電子書籍サイト「ebookjapan」でコミック「強殖装甲ガイバー」を読み終わりました

高屋良樹によるSFマンガ「強殖装甲ガイバー」の既刊分(32巻)を読み終わった。電子書籍サイト「ebookjapan」のチケット制で無料で読むことができたが、その分だけ時間がかかった。漫画 ebookjapan 電子書籍コミック・まんが本棚Yahoo Japan Corp.ブック無料…

「映画秘宝」の最終号を読む

今年2月に「映画雑誌『映画秘宝』が再び休刊することになった」と版元の双葉社が発表した。そのとおり、5月号が事実上の最終号となった。映画秘宝 2022年5月号 [雑誌]双葉社Amazonスキャンダルの多い雑誌でだった。シネフィルにまともな人間はいないのだろう…

【読書感想】『令和の少年隊論』(アチーブメント出版、2021年)

かつてジャニーズ事務所に所属していた、男性アイドルグループ「少年隊」を論じた本。令和の少年隊論アチーブメント出版Amazon少年隊は、錦織一清、東山紀之、植草克秀の3人組。デビュー曲は「仮面舞踏会」(1985年)だった。ジャニー喜多川をして、生前、これ…

【読書感想】日髙のり子『天職は、声優。』(主婦の友社、2022年)

声優・日髙のり子のデビュー40周年記念本を読んでみた。天職は、声優。作者:日髙 のり子主婦の友社Amazon本を手にとって「あれ」と思ったのは、表紙がデビュー40周年記念CDのジャケットと同じだったこと。せっかくなら新たに描き下ろしてもらえばいいのに思…

藤子不二雄A「ひっとらぁ伯父サン」を読む

先日亡くなった藤子不二雄Aの追悼番組で取り上げられていた、ブラックユーモア短編「ひっとらぁ伯父サン」を読んでみた。初出は1969年『ビッグコミック』4月1日号(小学館)。東京郊外の平和な住宅地にアドルフ・ヒトラーそっくりの男が流れ付き、そのまま住…

『ユリイカ 2018年9月号 特集=濱口竜介』を読む

映画『ドライブ・マイ・カー』(2021年)の成功により、一躍マスコミの注目を集めた濱口竜介監督。もちろん唐突に世界の檜舞台に立つようになったわけではなく、以前より日本国外の主要映画祭で受賞を重ねていた。ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 […

【読書感想】松田小牧『防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性たち -』(ワニブックスPLUS新書、2021年)

将来の自衛隊幹部を育成する防衛大学校OGが実体験に加え、防大OG、女性自衛官に取材して、「究極の男性組織」である自衛隊や防大という特殊な環境に身を置く女性たちの本音に迫る。さらに課題についても言及する。防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性…

【読書感想】斎藤幸平『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020年)

少し前にたいへん話題になった本だが、ずっと積ん読状態になっていたので読んでみた。人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤 幸平集英社Amazon人類の経済活動が地球を破壊して気候変動を引き起こす。これを放置すれば社会は野蛮状態に陥る。これを阻止す…

【読書感想】伊藤弘了『仕事と人生に効く教養としての映画』(PHP研究所、2021年)

書店で見かけて手にとってみた。「教養としての映画」と銘打ってあるので、これはスノッブな本かなと警戒しつつ思い読んでみた。結構分厚いし……。内容は「映画鑑賞入門」というところ。仕事と人生に効く教養としての映画作者:伊藤 弘了PHP研究所Amazon私は映…

【読書感想】眞邊明人『ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら』(サンマーク出版、2021年)

めちゃくちゃ売れているというので読んでみた。日本史における英傑たちがAIによって蘇り、内閣を組織してコロナ禍の日本の政治を担うというアイディアは面白い。タイトルどおり総理大臣は徳川家康。ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら作者:眞…

【読書感想】葉一『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』(フォレスト出版、2020年)

教育YouTuberの葉一(はいち)さんが、「自宅学習のスキル」について詳しく説明した本。塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書作者:葉一フォレスト出版Amazon主な対象は中学生ぐらいでしょうか。いま読むと当たり前だと思うこともありますが、私が…

【読書感想】岡田正彦『大丈夫か、新型ワクチン:見えてきたコロナワクチンの実態』(花伝社、2021年)

現在、新型コロナの第6波といわれる感染拡大を受けて「まん防」が適用されて、3回目のワクチン接種が国策として強力に進められている。本当に「ワクチン接種で安心」と言えるのか、と疑問に思っている人が多いのではないか。これまで何冊が新型コロナの関す…

コミック『美味しんぼ』で、ついに山岡と雄山の和解までたどり着いた

一昨年から少しずつ読み進めていたコミック『美味しんぼ』だが、ついに主人公・山岡士郎と父・雄山が和解するところまでたどり着いた(第102巻)。冒頭から雄山と山岡の父子の確執を物語の中心に据えていたコミックの大きな区切りである。美味しんぼ (102) (…

【読書感想】ひろゆき(西村博之) 『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』(学研プラス、2020年)

私がニコ生に入り浸っていたころ、番組内でひろゆきはいつも遅刻していた。大人なのに大丈夫なのか、と思ったものが、改心してタイムマネジメントの本を出すまでになったかと感慨無量。なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23作者:ひろゆき(西…

【読書感想】青山繁晴『誰があなたを護るのか――不安の時代の皇』(扶桑社、2021年)

「皇位継承問題」をマンガでわかりやすく解説した本。原作は青山繁晴、作画は ヒロカネプロダクション。紙幅の半分程度がマンガ、残りは解説と資料集という構成。いろいろな気付きがあった。誰があなたを護るのか――不安の時代の皇作者:青山 繁晴扶桑社Amazon…

商品情報誌「特選街」の休刊号を読む

2021年11月号(21年10月1日発売)をもって、休刊となった商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を読んでみた。特選街 2021年11月号 [雑誌]マキノ出版Amazon休刊となったのは知っていたが、図書館のラックに「休刊になった」というラベルがあったので、あら…

雑誌「映画秘宝」の千葉真一追悼特集でしんみりした話

年末になって思い起こすと、今年も若い頃に影響を受けた人たちが鬼籍に入った。今年いちばんショックだったのは、新型コロナウイルス感染症による千葉真一さんの死去。さまざまなメディアで追悼企画が組まれたが、マニアックな映画雑誌「映画秘宝」(2021年11…

【読書感想】『なぜデジタル政府は失敗し続けるのか 消えた年金からコロナ対策まで』(日経BP、2021年)

この本は、これまで失敗し続けてきた政府系の情報システム関連のプロジェクトを紹介しながら総括を試みている。なぜデジタル政府は失敗し続けるのか 消えた年金からコロナ対策まで作者:日経コンピュータ日経BPAmazon「消えた年金」「特許庁システム刷新の失…

【読書感想】小林よしのり、宮沢孝幸『コロナ脳: 日本人はデマに殺される』(小学館新書、2021年)

2021年4月に出版された、日本で起きているコロナ騒動を憂う著者2人による対談本。現在、日本では緊急事態宣言も解除されて、落ち着きを取り戻しつつあるが、今年春あたりのマスコミが「コロナは怖い、コロナは怖い」と煽っていたことを思い出しながら読むと…

【読書感想】近田春夫『筒美京平 大ヒットメーカーの秘密』(文春新書、2021年)

昨年10月に死去した稀代の作曲家・筒美京平の評伝。近田春夫ほど筒美京平を論じるのに適した人物はいないだろう。筒美京平 大ヒットメーカーの秘密 (文春新書 1325)作者:近田 春夫文藝春秋Amazonこれまで筒美京平の楽曲にフォーカスした論評は数多く出ている…

柴門ふみのコミック『同窓生 人は、三度、恋をする』を読む

柴門ふみのコミック『同窓生 人は、三度、恋をする』(新装版・上下巻)を読了する。同窓生 人は、三度、恋をする〈新装版〉 (上) (ビッグコミックススペシャル)作者:柴門 ふみ小学館Amazon同窓生 人は、三度、恋をする〈新装版〉 (下) (ビッグコミックスス…

【読書感想】峰宗太郎、山中浩之『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』(日経プレミアムシリーズ、2020年)

新型コロナを扱った本を何冊か読もうと思い手にとった本のひとつ。この本を選んだのは、周囲で評判が高かったためだが、約1年前に出版された本であり、日本でのワクチン接種が本格的に始まっていない時期であることは留意したい。新型コロナとワクチン 知ら…

柴門ふみのコミック「あすなろ白書」を読んでみた

柴門ふみのコミック「あすなろ白書」(文庫版・全4巻)を読んでみた。1992年から1993年にかけて雑誌「ビッグコミックスピリッツ」に連載され、1993年にテレビドラマ化されてフジテレビ系の「月9」枠で放送されている。女子大生・なるみを中心にした男女5人に…

【読書感想】木村盛世『新型コロナ、本当のところどれだけ問題なのか』(飛鳥新社、2021年)

新型コロナを扱った本を何冊が読もうと思い、この本を手に取ってみた。専門的知見に裏打ちされた論考を興味深く読んだ。政府発表やマスコミの煽りだけでは得られない情報があった。新型コロナ、本当のところどれだけ問題なのか作者:木村 盛世飛鳥新社Amazon…