退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

読書

【読書感想】浦戸宏『縄師 日活ロマンポルノSMドラマの現場』(筑摩書房、2015年)

筆者は、日活ロマンポルノの名作『花と蛇』『生贄夫人』などで谷ナオミを縛り、その他にも数々の日活SM作品で縛りを演出した伝説の縄師(ロープマン)である。筑摩書房 縛師 ─日活ロマンポルノ SMドラマの現場 / 浦戸 宏 著谷ナオミの緊縛姿の表紙を見たと…

星野之宣のよる漫画版『日本のいちばん長い日』を読んでみた

半藤一利の同名ノンフィクションを、SF伝奇漫画の巨匠・星野之宣がコミカライズ版。上下巻。日本のいちばん長い日 (上) (文春e-book)作者:半藤一利・原作文藝春秋Amazon日本のいちばん長い日 (下) (文春e-book)作者:半藤一利・原作文藝春秋Amazonこれま…

【読書感想】野口悠紀雄『どうすれば日本人の賃金は上がるのか』(日経プレミアシリーズ、2022年)

どんどん物価が上がるのに賃金が上がらずにどうなっているのか、と思っている人は多いだろう。まさにタイムリーな一冊。ただしマクロ的な視点による分析・提案なので個人レベルの行動を直接示す内容ではない。どうすれば日本人の賃金は上がるのか (日経プレ…

【読書感想】稲田豊史『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』(光文社新書、2022年)

ネット上で小銭を稼いでいたファスト映画が一斉に摘発された。そのニュースを聞いて、「まあ違法だわな」と思ったが、それと同時にファスト映画にニーズがあることに訝しく思っていた。映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現…

【読書感想】大内孝夫、田中マコト『音大出てどうするの?』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、2021年)

少し前に『音大崩壊』という本を読んで、同じ著者による著書『「音大卒」は武器になる』の漫画版を見つけたので手にとって見た。音大出てどうするの?~マンガ『「音大卒」は武器になる』作者:大内 孝夫,田中 マコトヤマハミュージックエンタテイメントホール…

【読書感想】隅田英一郎『AI翻訳革命 ―あなたの仕事に英語学習はもういらない―』(朝日新聞出版、2022年)

ここ数年で急速に性能向上を見せている「自動翻訳技術」の最新動向を紹介するだけでなく、今後の教育への影響にまで言及している。タイトルに惹かれて手にとったが面白く読んだ。AI翻訳革命 ―あなたの仕事に英語学習はもういらない―作者:隅田 英一郎朝日新聞…

小林まことのコミック『柔道部物語』を読む

小林まことによる柔道漫画『柔道部物語』(全11巻)を読了。1985年から1991年にかけて『週刊ヤングマガジン』にて連載された。小林まことの代表作のひとつ。柔道部物語(1) (ヤングマガジンコミックス)作者:小林まこと講談社Amazon柔道部物語(11) (ヤ…

【読書感想】大内孝夫『音大崩壊~音楽教育を救うたった2つのアプローチ~』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、2022年)

銀行出身の著者が、音大が抱える問題点を指摘して、音大の生き残り策を探る。音大崩壊~音楽教育を救うたった2つのアプローチ~作者:大内孝夫ヤマハミュージックメディアAmazon冒頭、伝統校だった上野学園大学が学生募集を停止したことが取り上げられている…

盛田賢司のコミック『しっぷうどとう』を読み終わった

最近、気になっていた昔の漫画を読み漁っている。この盛田賢司『しっぷうどとう』(全11巻)も、そのなかのひとつ。漫画雑誌『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1996年から1998年にかけて連載されていが剣道漫画である。高校受験に失敗して、不本意に…

和田秀樹『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』(クロスメディア・パブリッシング、2022年)

表紙買い。平積みされていた本の表紙に惹かれて手に取ってみた。なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学作者:和田秀樹クロスメディア・パブリッシング(インプレス)Amazonざっくりタイトル通り「ポジティブシンキング」の本と言ってよい。理念だけでなく…

黒田硫黄の漫画『茄子』を読んでみた

先日、自転車ロードレースを取り上げたアニメ映画『茄子 アンダルシアの夏』(監督:高坂希太郎)を見て、原作漫画はどんなタッチだろうと思い、手にとってみた。茄子に関わる話を集めたオムニバス短編集。全3巻。茄子(1) (アフタヌーンコミックス)作者:…

水木しげるの傑作戦記漫画『総員玉砕せよ! 新装完全版』(講談社文庫、2022年)を読んでみた

大東亜戦争に従軍した漫画家・水木しげるが実体験を基に描いた戦記漫画。戦争の悲惨さ、無意味さ、怖さを描いた傑作。漫画の枠を超えて講談社文庫に収めれているのがすごい。総員玉砕せよ! 新装完全版 (講談社文庫)作者:水木しげる講談社Amazon舞台は太平洋…

南Q太のコミック「ひらけ駒!」を読み終わりました

コロナ禍のころ、図書館が休館していることもあり。Kindle Unlimitedで活字中毒を緩和していた時期がある。そんなときに青年漫画雑誌「モーニング」に連載されていた作品「ひらけ駒!」(全8巻)に出会った。数少ないメジャー誌連載作品。しかし、なぜか当時…

惣領冬実によるコミック「チェーザレ 破壊の創造者」を読了する

惣領冬実による歴史漫画「チェーザレ 破壊の創造者」(全13巻)を読み終わった。『モーニング』(講談社)で、2005年から2021年まで不定期に連載されていた。第12巻がでるまでが長く待ちくたびれた記憶があるが、いつのまにか完結していたので最初から読み直…

【読書感想】ミニマリストしぶ『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 』(KADOKAWA、2022年)

YouTubeで見ている人の本はどうしても手に取ってしまう。この本もそのなかの一冊。1冊目の『手ぶらで生きる。』読んでいるので、しぶさんの本では2冊目になる。手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択作者:ミニマリストしぶKADOKAWAAmazonYouTubeや前著で仕入…

【読書感想】青木理『安倍三代』(朝日文庫、2019年)

安倍晋三元首相の暗殺を契機に積ん読だった本を引っ張り出してみた。安倍三代作者:青木 理朝日新聞出版Amazonタイトルどおり、安倍晋三元首相の父方の祖父・寛、父・晋太郎、そして晋三本人の三代の軌跡を追ったルポルタージュである。丹念に集めた証言を元…

小山ゆうのコミック『あずみ』を読了

小山ゆうの代表作と言える、コミック『あずみ』(全48巻)を読了。今年夏、続編である幕末を舞台とした『AZUMI -あずみ-』を読み、前作も読みたくなり読み始めるも、さすがに長い……。本作は1994年から2008年にかけて『ビッグコミックスペリオール』(小学館…

原秀則によるコミック『冬物語』を読了しました

以前より気になっていた原秀則のコミック『冬物語』(全7巻)を読んでみた。1987年から1990年まで『少年ビッグコミック』およびその後継誌『ヤングサンデー』にて連載されていたマンガである。シェークスピアの作品と1ミリも関係なし。大学受験を下敷きにし…

安彦良和『虹色のトロツキー』を読了!

以前より気になっていた、安彦良和のコミック『虹色のトロツキー』(文庫版、全8巻)を読了した。いまは亡き漫画雑誌「月刊コミックトム」に連載されていた”大人の漫画”である。虹色のトロツキー 1 (中公文庫 コミック版 や 3-19)作者:安彦 良和中央公論新社…

コミック『七帝柔道記』を読み終わったが…

原作は増田俊也による圧倒的な筆力で描く自伝的青春群像小説『七帝柔道記』だが、数年前に面白そうだと手にとったとき580ページという大部だったので読むのを躊躇した記憶がある。七帝柔道記作者:増田 俊也角川書店(角川グループパブリッシング)Amazonその後…

【読書感想】ゆじー『世界最難関のミネルバ大学に合格! 実力以上の結果を出す! 「ゆじー式」学習法』(KADOKAWA、2022年)

YouTubeで著者ゆじーの動画を見ていたので本も手に取ってみた。「ゆじー式学習法」とタイトルにあるが単なるノウハウ本ではない。世界最難関のミネルバ大学に合格! 実力以上の結果を出す! 「ゆじー式」学習法作者:ゆじーKADOKAWAAmazon私がゆじーの動画を…

コミック『プラネテス』を読了した

幸村誠によるコミック『プラネテス』(全4巻)を読み終わった。この作品は『モーニング』(講談社)に1999年から2004年まで不定期連載された。宇宙開発により生じたスペースデブリ(宇宙ごみ)問題を取り上げ、デブリの回収業者が主役のSF漫画。プラネテス(…

雑誌「Wedge」の外国人労働者特集が面白かった

ひょんなことで雑誌「Wedge」(2022年 7月号)を手にとって、特集「日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな」を読んだ。Wedge (ウェッジ) 2022年 7月号 [雑誌]作者:Wedge編集部株式会社ウェッジAmazon業界によっては「人手不足」で困っていると喧伝…

宮本武蔵が現代に蘇るコミック『刃牙道』を読み終わった

板垣恵介による「刃牙シリーズ」第5部『刃牙道』(全22巻)を読み終わった。クローン技術と降霊術で蘇った宮本武蔵と、これまでのシリーズに登場した格闘家たちとの闘いを描く。刃牙道 1 (少年チャンピオン・コミックス)作者:板垣恵介秋田書店Amazon刃牙道 22 …

【読書感想】逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房、2021年)

ロシアのウクライナ進攻により、注目を集めている小説『同志少女よ、敵を撃て』を読んでみた。2022年本屋大賞受賞作。同志少女よ、敵を撃て作者:逢坂 冬馬早川書房Amazon1942年、独ソ戦が激化するなか、モスクワ近郊の農村に暮らしていた少女セラフィマの人…

斉木久美子のコミック「かげきしょうじょ!! シーズンゼロ 」を読んでみた

少女マンガ雑誌「MELODY」(白泉社)で連載中の 斉木久美子によるコミック「かげきしょうじょ!!」(既刊12巻)の華麗なる歌劇音楽学校ライフ幻の前日譚。かげきしょうじょ!! シーズンゼロ (花とゆめCOMICS)作者:斉木久美子白泉社Amazonどう読んでも宝塚歌劇団…

小山ゆうのコミック『AZUMI -あずみ-』を読了

幕末を舞台に凄腕の女刺客あずみの活躍を描いた、小山ゆうのコミック『AZUMI -あずみ-』(全18巻)を読み終わった。ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて、2009年から2014年まで連載された作品で、小山ゆうの代表作である漫画『あずみ』の続編にあたる…

特撮本『キャラクター大全 仮面ライダーV3編』を読んでみた

TOKYO MXで放送中の特撮テレビドラマ「仮面ライダーV3」が佳境に入っている。いよいよライダーマンが登場するあたりまで進んでいる。毎週楽しみに見ているが、偶然、特撮本『キャラクター大全 仮面ライダーV3編』を見つけたので手にとって見た。豊富なカラー…

【読書感想】『黄金の6年間 1978-1983 ~素晴らしきエンタメ青春時代』(日経BP、2022年)

1980年代の音楽情報発信サイト「Re:minder-リマインダー」の人気連載の書籍化。黄金の6年間 1978-1983 ~素晴らしきエンタメ青春時代作者:指南役日経BPAmazon「黄金の6年間」として1978年から1983年を取り上げている。正直、この6年間が特別なのかよくわから…

【読書感想】西村康稔『コロナとの死闘』(幻冬舎、2022年)

2020年3月から2021年10月まで新型コロナウイルス感染症対策担当大臣を務めた西村康稔氏の戦いの軌跡を追った一冊。コロナとの死闘作者:西村 康稔幻冬舎Amazon一時期、コロナ担当大臣としてマスコミへの露出が多く、国民に顔だけは売ったのはまちがいない。し…