退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

読書

【読書感想】泉房穂『日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来』(集英社新書、2023年)

筆者は3期12年にわたり兵庫県明石市長をつとめ、その市政は「明石モデル」をつくり世間の注目を集めた。この本は泉流の政治学のエッセンスが詰まっている。日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来 (集英社新書)作者:泉房穂集英社Amazon市政の実績と…

【読書感想】安野モヨコ『還暦不行届』(祥伝社、2023年)

前作『監督不行届』はコミックエッセイだったが、今回は文書版エッセイ。還暦不行届作者:安野モヨコ祥伝社Amazon庵野秀明監督と結婚後、新婚生活を描いた『監督不行届』だったが、本作は、その後をつづった文章版エッセイ。結婚して20年経ったらしい。続編の…

尾瀬あきらによるコミック「夏子の酒」を読了する

少しずつ読み進めていた尾瀬あきらの人気コミック「夏子の酒」を読み終わる。本作は1988年から1991年にかけ漫画雑誌『モーニング』に連載され、1994年には和久井映見主演でテレビドラマ化されている。夏子の酒(1) (モーニングコミックス)作者:尾瀬あきら…

【読書感想】 四條たか子『笠置シヅ子 その言葉と人生』(宝島社、2023年)

ブギの女王・笠置シヅ子の人生を実際のエピソードと自身の言葉・写真でたどる一冊。もちろん現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の便乗企画。笠置シヅ子の一人娘・亀井ヱイ子氏が監修しており、巻末にはヱイ子氏のインタビューが載っている。笠置…

森恒二のコミック「無法島」を読了しました!

森恒二のコミック「無法島」(全6巻)を読み終わった。本作は、以前読んだサバイバルコミック「自殺島」の前日譚にあたる。しかし描かれたのは「自殺島」のあと。漫画雑誌『ヤングアニマル』に2019年から2022年にかけて連載された。無法島 1 (ヤングアニマル…

新谷かおるのコミック「エリア88」を読了!

ふと某所で見つけた、新谷かおるのコミック「エリア88」(全23巻)を読み初めて数か月。ようやく読み終わりました。この漫画は、漫画雑誌「少年ビッグコミック」で1979年から1986年にかけて連載された傭兵戦記漫画である。エリア88 全巻 1?23巻 完結 初版 セ…

【読書感想】養老孟司, 茂木健一郎, 東浩紀『日本の歪み』(講談社現代新書、2023年)

養老孟司, 茂木健一郎, 東浩紀による鼎談集。戦後日本の論点を3人が徹底討論。まあ床屋談義というか、議論が噛み合わないところも多いが、ときおり、ハッとさせられる。日本の歪み (講談社現代新書)作者:養老孟司,茂木健一郎,東浩紀講談社Amazon日本経済が30…

【読書感想】山内太地, 小林尚『やりたいことがわからない高校生のための 最高の職業と進路が見つかるガイドブック』(KADOKAWA、2023年)

私がいつも見ているYouTuberふたりの共著。タイトルどおり、高校生向けのキャリアを考えるためのガイドブック。イラストや図表が多く読みやすい。やりたいことがわからない高校生のための 最高の職業と進路が見つかるガイドブック作者:山内 太地,小林 尚KADO…

【読書感想】山井教雄 『まんが パレスチナ問題』(講談社現代新書、2005年)

もっとも解決困難な国際問題だと言われる「パレスチナ問題」が、最近注目を集めている。まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)作者:山井教雄講談社Amazonニュースは連日、イスラエル軍のガザ地区侵攻を報じ、同時にパレスチナ避難民の過酷な状況をこれでも…

三田紀房によるコミック「アルキメデスの大戦」が完結しました!

三田紀房によるコミック「アルキメデスの大戦」(全38巻)を読了。今週発売された第38巻をもって完結した。終盤は毎月のように新刊が刊行されており、「やけにペース速いな」と思ったものだ。アルキメデスの大戦(1) (ヤングマガジンコミックス)作者:三田…

【読書感想】稲垣えみ子 『家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』(マガジンハウス、2023年)

以前、同じ筆者による『老後とピアノ』を読んで感銘を受けたて、本書にたどり着く。中年女性がおもな読者だと思われるが、なかなか売れているようだ。家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択作者:稲垣えみ子マガジンハウスAmazonこの本は「家事が…

島﨑今日子『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』(文藝春秋、2023年)

「週刊文春」の連載をまとめたジュリーこと沢田研二の評伝。沢田研二の楽曲とその時代の流行歌を聞きながら読んでみた。手にして結構活字が詰まっていてボリュームがあり読み応えがあった。ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒作者:島﨑 今日子文藝春秋Amaz…

コミック「山賊ダイアリー」を読む

岡本健太郎によるコミック「山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記」(全7巻)を読み終わった。山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス)作者:岡本健太郎講談社Amazon山賊ダイアリー(7) (イブニングコミックス)作者:岡本健太郎講談社Amazon漫画家でありな…

【読書感想】藤沢数希『コスパで考える学歴攻略法』(新潮新書、2022年)

主に受験を控える子どもを持つ親に向けた本。コスパで考える学歴攻略法(新潮新書)作者:藤沢数希新潮社Amazon教育に「コスパ」という考え方を持ち込むのに抵抗がある人もいるだろうが、子どもの教育をどうしようかと、それを考えざる得ないのは現実である。…

コミック「ラーメン発見伝」を読了する

原作・久部緑郎、作画・河合単によるコミック「ラーメン発見伝」(全26巻)を読了した。雑誌『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で、1999年から2009年にかけて連載されていた、ラーメンを題材にしたグルメ漫画。ラーメン漫画の金字塔。ラーメン発見伝…

【読書感想】『音声ガイドで 聴く名画』(サンクチュアリ出版、2023年)

いわゆる絵画解説本ですが、タイトルどおり「音声ガイド」で解説を聞くというユニークな本です。音声ガイドで 聴く名画 (サンクチュアリ出版)サンクチュアリ出版Amazon私は美術展に行くといつも音声ガイドを利用します。結構お高いのですが、必見の作品を見…

【読書感想】松本清張『徳川家康―江戸幕府をひらく』(講談社 火の鳥伝記文庫、1982年)

社会派推理小説作家・松本清張が、子ども向けに書いた徳川家康の伝記。ずいぶん前に知人に紹介してもらい、いつか手に取ってみようと思っていた。徳川家康―江戸幕府をひらく (講談社 火の鳥伝記文庫)作者:松本 清張講談社Amazon今年の大河ドラマの主人公が徳…

【読書感想】山内マリコ『あのこは貴族』(2016年、集英社)

話の流れで知人に勧められて読んでみた。あのこは貴族作者:山内 マリコ集英社Amazon東京生まれで裕福な家庭で育った華子。30歳を前に結婚に焦った華子は、ハンサムな弁護士・幸一郎と知り合う。幸一郎は、華子と同様に裕福な家庭で育った「上流国民」で、ふ…

コミック「沈黙の艦隊」を読了しました

かわぐちかいじ原作のコミック「沈黙の艦隊」が、大沢たかお主演で実写映画化され現在公開中です。そこで映画館に行く前に予習しなければ、ということで原作漫画を読み始めました。全32巻。予想以上に長かった。沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)作者…

コミック「プリニウス」読了!

ヤマザキマリととり・みきの合作によるコミック「プリニウス」(全12巻)を読み終わった。連載時期は、2013年12月から2023年2月にわたる。ようやく完結したと聞いて最初から読み直してみた。プリニウス 1巻 (バンチコミックス)作者:ヤマザキマリ,とり・みき…

小林まことの「JJM 女子柔道部物語」が完結していました

小林まことによるコミック「JJM 女子柔道部物語」(全15巻)が完結していたので、先月出た最終巻を読んでみた。原作は女子柔道オリンピック金メダリストの恵本裕子 。JJM 女子柔道部物語(1) (イブニングコミックス)作者:恵本裕子講談社AmazonJJM 女…

【読書感想】大貫 真之介『私がグループアイドルだった時 僕の取材ノート2010-2020』(双葉社、2023年)

本書はフリーライターである著者が、現在はグループアイドルを卒業した13人にインタビュー記事をまとめた書籍。10年代のややマイナーなグループアイドルが主な取材対象。私がグループアイドルだった時 僕の取材ノート2010-2020作者:大貫真之介双葉社Amazon登…

【読書感想】吉村栄一『坂本龍一 音楽の歴史 : A HISTORY IN MUSIC』(小学館、2023年)

今年3月に他界した音楽家・坂本龍一の評伝。坂本龍一 音楽の歴史 ~A HISTORY IN MUSIC~作者:吉村栄一小学館Amazon本書がカバーしているのは2022年まで最晩年には触れられていない。少し前に文庫で『音楽は自由にする』という雑誌インタビューをまとめた自…

【読書感想】稲垣えみ子 『老後とピアノ』(ポプラ社、2022年)

いわゆる「大人のピアノ」についてのエッセイ。積読しておいた本を読み始めたあたりで、筆者がNHKの「あさイチ」に出演していたのを見つけた。最初は本書の筆者と同一人物とはわからなかったが、元朝日新聞の記者だというので表紙のアフロのイラストで「この…

コミック「重版出来!」が完結!

松田奈緒子によるコミック「重版出来!」(じゅうはんしゅったい)が完結していた。全20巻。週刊コミック誌の編集部を舞台に、女性漫画編集者・黒沢心を主人公として、漫画家とともに奮闘しながらヒット作を世に出していく、漫画業界のリアルと描く。重版出来…

【読書感想】伊藤喜之『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』(講談社+α新書、2023年)

ガーシーこと、元参議院議員・東谷義和に密着したノンフィクション。悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味 (講談社+α新書)作者:伊藤喜之講談社Amazon大手メディアが「事なかれ主義」で避けているテーマに挑戦していることは評価できる。軽い読み物として…

コミック『将棋指す獣』が完結してなかった件

ふと以前より気になっていたコミック『将棋指す獣』(原作:左藤真通、漫画:市丸いろは、将棋監修:瀬川晶司)を読み始める。全4巻。主人公は女性・弾塚光。元奨励会三段の彼女がプロ棋士を目指す熱いストーリー。将棋指す獣 1巻: バンチコミックス作者:左…

【読書感想】坂本龍一『音楽は自由にする』(新潮文庫、2023年)

坂本龍一が自らの人生を振り返るという企画。月刊自動車誌『エンジン』の連載記事をまとめたもの。この本は、2009年に単行本として刊行され、筆者の死去を契機に文庫化されたもの。なので、晩年についての言及はない。本文には細かく注釈がついており、さら…

【読書感想】 西岡杏『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』(日経BPマーケティング、2022年)

社員の平均年収が2200万円という製造業としては驚異的な高い給与水準で知られるキーエンス。FAを中心としてセンサーなどを扱うB2B企業ということもあり、どんな企業なのかその実態はあまり知られていない。キーエンス解剖 最強企業のメカニズム作者:西岡 杏…

【読書感想】山内太地『偏差値45からの大学の選び方』(ちくまプリマー新書、2023年)

YouTubeで知っている人が本を出すと、ついつい読んでしまいます。この本もそのなかの1冊。筆者は、「日本の大学に全部行った男」というのをキャッチフレーズにしているユニークな人です。昔、アオイゼミというネット塾の企画でニコ生に筆者が出演しているの…