退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画感想】『トキワ荘の青春』(1996) / 漫画家・寺田ヒロオとの再会

目黒シネマの市川準監督特集で、映画『トキワ荘の青春』(1996年)を見てきた。著名な漫画家が居住していたことで知られる木造アパート「トキワ荘」を舞台に、若き漫画家たちの青春を描く。トキワ荘の青春 [DVD]出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)発売日: 2009/…

【映画感想】『大阪物語』(1999) / 池脇千鶴の映画デビュー作

目黒シネマの市川準監督特集で、映画『大阪物語』(1999年)を見てきた。今年は監督の七回忌にあたるらしい。監督がCMオーディションで発掘した池脇千鶴のデビュー作。漫才師の両親(田中裕子、沢田研二)を持つ多感な少女が大阪でたくましく生きる姿を描く。…

【読書感想】細川貂々『タカラヅカが好きすぎて。』(幻冬舎、2014年)

30歳代の女性が宝塚に夢中になっていくプロセスを描くコミックエッセイ。映画にもなった『ツレがうつになりまして。』の作者の作品です。これが宝塚にハマる典型的なパターンなのかわかりませんが、楽しく読みました。タカラヅカが好きすぎて。作者:細川 貂…

太田裕美のカバーアルバム「tutumikko」を聞いてみた

「tutumikko」というのは「筒美(京平)っ子」のこと。太田裕美の代表曲「木綿のハンカチーフ」、「赤いハイヒール」、「九月の雨」などの作曲を手掛けた筒美京平をリスペクトしたカバーアルバムです。 歌が始まると歌声ですぐに太田裕美だとわかるのはさす…

ネット配信で映画『新幹線大爆破』を2回見ました

映画俳優・高倉健さんの訃報に伴いテレビでは追悼企画で出演作が放送されましたが、ネットでも同じ動きがありました。連休中に東映のパニック映画『新幹線大爆破』(1975年、監督:佐藤純弥)を2回見てしまいました。この作品は新幹線に爆弾を仕掛けて巨額の身…

【読書感想】『江川泰一郎 英文法の基礎』 / 60年前の中学英語の文法書

偶然、珍しい本を見つけました。著名な江川泰一郎先生の中学生向けの文法テキストの復刻です。初版発行は1956年とかなり古い本で先生が37歳のときの本です。さすがに時代を考慮して薬袋善郎による解説が追加されています。内容もイギリス英語に特化した解説…

オールナイト「晩秋の東宝スペクタクルまつり」@新文芸坐

新文芸坐の《スーパーSF日本特撮映画大会 晩秋の東宝スペクタクルまつり》というオールナイト上映を見てきました。上映作品は次の4本。 妖星ゴラス(1962年、監督:本多猪四郎) 海底軍艦(1963 年、監督:本多猪四郎) 宇宙大戦争(1959年、監督:本多猪四…

【読書感想】青山繁晴『死ぬ理由、生きる理由 -英霊の渇く島に問う-』

ちょっと変わった本でした。2014年5月に実施された「にっぽん丸 小笠原・硫黄島クルーズ」の船上講演会を採録したものです。クルーズの模様と硫黄島の姿を紹介する32ページの口絵のカラー写真を本文から参照する形式です。死ぬ理由、生きる理由 -英霊の渇く…

【映画感想】『虹をわたって』(1972) / 天地真理の初主演作

神保町シアターの《映画は歌うよどこまでも♪》という企画で、映画『虹をわたって』(1972年、監督:前田陽一)を鑑賞する。国民的アイドルだった天地真理の初主演作。ちなみに「虹をわたって」は彼女の4枚目のシングル曲の題名でもある。喜劇を得意とした前田…

フライング解散、万歳三唱そろわず…

先日の安部首相の記者会見のとおり、本日11月21日に衆議院が解散されました。「12月2日衆院解散、12月14日投開票」ということになります。たまたま衆議院解散を国会中継で見ていたのですが、万歳三唱がそろわずなんとも締まらない解散でした。カッコ悪いなぁ…

【映画感想】『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(2012) / 男女逆転は斬新だが露出は少なめ

Huluで『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(2012年、監督:金子文紀)を観る。よしながふみのコミック『大奥』の実写化であり、TBSで放映されたテレビ時代劇『大奥〜誕生[有功・家光篇]』の続編でもある。大奥 ~永遠~ [右衛門佐・綱吉篇] <男女逆転> 通…

作品集「筒美京平 GOLDEN HISTORY」を聞いたみた。満腹です

これは筒美京平の作曲家活動45周年を記念して次のレコードメーカー6社の共同企画として、2012年に発売された記念作品集です。 EMIミュージック(USMジャパン) ユニバーサルミュージック 日本コロンビア ビクターエンタテインメント キングレコード ポニーキ…

【訃報】高倉健さん死去

映画俳優の高倉健さんの訃報が報じられました。83歳でした。最後の銀幕スターのひとりと言ってもいい俳優でした。いよいよ昭和も遠くなりました。健さんは東映時代から数多くの映画で活躍したきたので、輝かしいフィルモグラフィーを残しています。いずれ名…

沖縄県知事選は終わりの始まりか?

16日に投開票された沖縄県知事選が終りました。結果は下記のとおり前那覇市長の翁長雄志氏が10万票もの大差で当選しました。 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非を最大の争点にした任期満了に伴う第12回県知事選は16日、投開票され、無所属新人で…

『声優グランプリ』が創刊20周年!通巻200号!

図書館の雑誌コーナーで手にした雑誌『声優グランプリ』(2014年12月号)がずっしり重い。創刊20周年記念の特大号だった。創刊は1994年。創刊20周年で通巻200号というのは計算が合わないが、季刊誌から始まって後に月刊誌になったようだ。アニメが80年代には既…

【映画感想】『真田幸村の謀略』(1979) / トンデモ時代劇ここに極まれり

新文芸坐の《祝 80歳&監督生活50周年「遊撃の美学 映画監督 中島貞夫」映画祭》で、映画『真田幸村の謀略』(1979年/東映)を見てきた。ヒット作『柳生一族の陰謀』(1978年)から始まる東映時代劇復興の路線にある一作。真田幸村の謀略 [DVD]松方弘樹Amazon…

【映画感想】『大奥(秘)物語』(1967) / R-18指定作品だけどエロくない!

新文芸坐の《祝 80歳&監督生活50周年「遊撃の美学 映画監督 中島貞夫」映画祭》で、映画『大奥(秘)物語』(1967年/東映)を見てきた。タイトルの本来の表記は『大奥㊙物語』である。大奥(秘)物語 [DVD]佐久間良子Amazonタイトルのとおり舞台は江戸城大奥。…

NHKが2017年までに1000億円の増収見込み!?

3年間で増収1000億円の見込み NHKは2015年度からの次期経営計画案で、17年度までの3年間に、受信料収入の増加で約1000億円の増収を見込んでいるとのことです。下記の記事のモミーこと籾井勝人会長の顔が怖い。NHK:1000億円増収見込み 次期経営計…

【読書感想】春日太一『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』(文藝春秋、2013年)

東映京都撮影所にみる様々な人間模様や映画に対する情熱を綴った本である。映画業界の興亡史としても読むことができる、400ページを超える力作。映画好きに広くすすめたい。 あかんやつら 東映京都撮影所血風録作者:春日 太一発売日: 2013/11/14メディア: 単…

【映画感想】『アクト・オブ・キリング』(2012) / インドネシアの見方が変わるドキュメンタリー映画

新文芸坐でドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』(2012年、監督:ジョシュア・オッペンハイマー)を見てきた。60年代にインドネシアで行われた大虐殺を追った作品。今回、一応予備知識を仕入れてから見たが、かなりショックを受けた。見る前には心…

【映画感想】『パークランド ケネディ暗殺,真実の4日間 』(2013)

新文芸坐で映画『パークランド ケネディ暗殺,真実の4日間 』(2013年、監督:ピーター・ランデズマン)を見てきた。1963年、テキサス州ダラスでパレード中に起きた〈J・F・ケネディ大統領暗殺事件〉のため人生が一転した男たちを軸に描く群像劇。 パークランド…

【訃報】徳大寺有恒さん死去

自動車評論家の徳大寺有恒さんが、7日に死去しました。74歳でした。ご冥福をお祈り申し上げます。www.huffingtonpost.jp徳大寺さんは『間違いだらけのクルマ選び』の著者として知られ、私もある時期は毎年買って本棚に並べていました。歯に衣着せぬ評論に、…

無線マウスの電池が突然切れて困った話

Mac

Mac miniに接続しているロジクールの無線マウスが、突然動かなくなりました。困った。マウスのプロパティーを調べてみると電池切れです。Macに移行してから初めて経験するマウスの電池切れです。まだMacでやらなければいけない作業が残っているのに電池の買…

【映画感想】『受験のシンデレラ』(2008) / 力の抜けた受験映画の佳作

映画『受験のシンデレラ』(2008年、監督:和田秀樹)をDVDで鑑賞する。受験指導のカリスマと知られる精神科医・和田秀樹の初監督作品。映像特典のインタビューで和田監督は「なんとかお金ができたので、撮りたかった映画を撮れた」と語っているので、実質は…

ニコ生のアメリカ中間選挙特番がすごかった

今朝の朝刊でアメリカの中間選挙の結果を報じていましたが、ニコ生で配信していた「2014アメリカ中間選挙 16時間ぶっ通し!解説&実況生放送」がすごかったです。もちろん16時間を通して見たわけではありませんが、ニコ生ならではの自由闊達な雰囲気で紹介す…

【読書感想】『学校英語教育は何のため?』(ひつじ書房、2014年)

このブックレットは、前書『英語教育、迫り来る破綻』に続く第二弾。この本によれば、「政府や経済界は『グローバル人材』という1割ほどのエリート育成を学校英語教育の目的とし、小学校英語の低年齢化と教科化、中学校英語での英語による授業実施、TOEFL等…

【映画感想】『化石』(1975) / ヨーロッパ・ロケの映像が素敵です

シネマヴェーラ渋谷の《日本のオジサマII 佐分利信の世界》という企画で映画『化石』(1975年、監督:小林正樹)を鑑賞する。前から見たかったレア作品だったがようやく見ることができた。原作は井上靖の同名小説。テレビドラマを劇場公開用に編集した文芸映…

iTunes 12にアップデートしました

Mac

OS X Yosemiteのアップデートは見送りましたが、連休中にiTunesをアップデートしてみました。iTunes 12になりました。なかなかいい感じです。Macに乗り換えて良かったと思うことのひとつは、iTunesがよくできていることです。Windows版のiTunesは罰ゲームか…

Mac miniをOS X Yosemite にアップデートしたいけど、当面ムリっぽい

Mac

今月の「Mac Fan」(2014年 12月号)はYosemiteの特集でした。表紙は橋本愛。雰囲気が変わってますね。おっと脱線しました。この特集でYosemiteの新機能についての記事を読んでいると、「うちのMac miniもアップデートしなくては」と思うのですが、すぐにアッ…

ジューシィ・フルーツの「シングル・コレクション+5」を聞いてみた!

日本コロムビアさんが、ようやくやってくれました!この2枚組のアルバムにはタイトルどおりジューシィ・フルーツがリリースした14枚のすべてのシングルのA面/B面が収録されています。今回初めてCD化された楽曲もいくつかあります。待望の1枚。シングル・コレ…