退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

NHKが2017年までに1000億円の増収見込み!?

3年間で増収1000億円の見込み

NHKは2015年度からの次期経営計画案で、17年度までの3年間に、受信料収入の増加で約1000億円の増収を見込んでいるとのことです。下記の記事のモミーこと籾井勝人会長の顔が怖い。

NHKは2015年度からの次期経営計画案で、17年度までの3年間に、受信料収入の増加で約1000億円の増収を見込んでいることが10日分かった。NHKの経営を監視する経営委員会からは「受信料値下げの原資にすべきだ」などの注文が付き、経営計画案には、放送センターの建て替え計画が固まった後に「収支計画を見直す」との条項が盛り込まれる。計画案は来年1月に経営委員会で正式に議決される。


ソース:毎日新聞(2014-11-11)

豪華な放送センターをつくるらしい

増収分は渋谷の放送センター建て替え費用に積み立てられるそうです。どれだけ立派な建屋にするつもりなのでしょう。どれだけ豪奢な放送センターができるかみなさん注目しましょう。放送法の威光をかさに思うがままに増収を図る既得権益の権化。それがいまのNHKです。

どの業界でも国内市場がシュリンクしているのに驚くべき経営計画です。1000億円の増収ということは、これまでとりっぱぐれていた受信料を放送法をタテに民事手続きなどの収納強化を進めるということでしょう。視聴者の意思を無視して平気で人様の懐に手を入れるとは恐ろしい。

公共放送と何だろう

本来、「みなさまのNHK」というならば、放送法がどうあれ「まあ、いろいろあるけどNHKは社会に必要だよね」と視聴者が納得してもらったうえで受信料をいただくというのが筋でしょう。放送法の運用がこのようになされるべきです。視聴者が要らないというなら、もはや公共放送とは言えません。

さらに関連会社が受信料でつくったコンテンツでビジネスしているのも納得できません。こうした利益構造に手を入れないで受信料を強制徴収を強化するとは、メディアの選択肢が多い現代においてはもはや時代錯誤もはなはだしい。公共放送の精神からははずれますが、「見たい人だけが払えばいいやん」という意見があるのも仕方ない状況です。

在日米軍NHK受信料の支払いを拒否

庶民からは容赦なく受信料を徴収するNHKですが、在日米軍に大甘です。米側の主張は「米側は、受信料は『税金』であり免除される」というものです。

たしかに視聴者に選択の余地のない受信料は税金だと見なされても仕方ないでしょう。これがアメリカ基準。大幅増収を見込む経営計画を決定する前に、この問題についてもNHKの見解を出してほしいものです。
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