退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】山内太地, 小林尚『やりたいことがわからない高校生のための 最高の職業と進路が見つかるガイドブック』(KADOKAWA、2023年)

私がいつも見ているYouTuberふたりの共著。タイトルどおり、高校生向けのキャリアを考えるためのガイドブック。イラストや図表が多く読みやすい。

おっさんの立場からは、こういう本が学生時代にあればよかったのにと思った。高校生あたりが悩んでいるだろうポイントをカバーしており、進路を考えるときに検討すべき事柄をよく整理されている。

タイトルには、「高校生のための」とあるが、実際は中学生ぐらいから意識して行動しないと手遅れになる可能性があるだろう。中学時代にサボって底辺高校に行くようでは将来のキャリアパスは限りなく狭い道になってしまう。その点はもっと危機感を強調してもいい。

あと難を言えば、著者二人のインタラクションが感じられない点は惜しい。せっかくの共著なのだから対談するなりして対立する点があれば双方からの意見をききたかった。