退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

第73回(2023年)NHK紅白歌合戦:勝手にベスト3

年末年始は欠かさずに大みそか恒例の「紅白歌合戦」を観ている。といっても、いまではリアルタイムで見ることはなくなり、年が明けてから録画をザッピングしながらチェックするようになった。今回の紅白のざっくりした感想、そして勝手にベスト3(順不同)を挙げてみたい。

橋本環奈、浜辺美波「いつか王子様が」

毎年旬の女性タレントが司会を務める紅白歌合戦だが、今回は橋本環奈と浜辺美波だった。この並びでは文句がつかないだろう鉄壁の布陣。NHKの必死さが伝わる。

二人の並びは眼福だったが、司会だけでなく、よせばいいのにディズニーメドレーのなかで「いつか王子様が」を歌ってしまう。「ズコー」だった。なんで歌ったのか……。インパクト大ということで“ベスト”に挙げたい。
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クイーン+アダム・ランバート「ドント・ストップ・ミー・ナウ」

紅白のプログラムが発表されたとき、フレディ・マーキュリーがいないクイーンが紅白歌合戦に出場する意味があるのかと思った。しかし、アダム・ランバートのパフォーマンスは圧倒的。ブライアン・メイのギターソロもよかった。NHKが払ったギャラはどのくらいなんだろうとも思ったが、いいものが見れた。

こういうの見せられると、日本の芸能界は何なのだろうと思わされる。ちなみに「Don't Stop Me Now」はこんな楽曲である。

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伊藤蘭キャンディーズ50周年 紅白SPメドレー」

クイーンと同じく、三人が揃わないキャンディーズはどうなのかと思ったが、これが意外に私には刺さった。キャンディーズのヒット曲を伊藤蘭が一人で歌唱するため、不在のメンバーをサポートする二人のコーラスを脇に従えていた。

演奏もよかったが、注目すべきはライブ会場で声援を送るおじさんたちだ。現役時代に全国キャンディーズ連盟(全キャン連)で声援を送っていた人たちだろうか。これをいま動員できることに驚いた。絆がいまなお残っているのは素晴らしい。

まったく「オタクの鑑」である。おじさんたちにとっても忘れられない1日となったはずだ。秋元組のアイドルにも数十年後に同じような動員をかけられるのだろうか。そんなことも考えた。
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総評

最後に、今回の紅白についてざっくりした感想を書いてみる。

言うまでもなく、毎年大挙出場していたジャニーズ系のタレントが排除されたため、今回は全体の雰囲気が大きく変わった。代わりにK-POP系がその穴を埋めることになった。

ジャニーズ系の学芸会のようなパフォーマンスには辟易としていたので、この変化は好ましい。K-POP系のアーティストは、体型やダンスなどが国際基準で、日本のアイドルグループとはまさに「レベチ」だった。出身国を問わず、いいものを見たい。日本では、橋本環奈と浜辺美波という路線が好まれるのとは対照的で興味深い。

これがNHKが唱える「ボーダレス」ということなのだろう。