今年TBSラジオは、65年以上続いたプロ野球中継からようやく撤退した。4月からその前人未到の放送枠に参戦したのが、新しいワイド番組「アフター6ジャンクション」(平日:1800-2100)である。3時間の生放送。パーソナリティは宇多丸。
部屋を整理しているとき、駅から持ってきた「TBSラジオPRESS」が出てきたので、番組について思ったことを少し書いてみる。
人気番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(通称:タマフル)の11年の歴史に幕を降ろして"お引っ越し"ということになった。これを聞いたとき、タマフルの映画評論のコーナー「ムービーウォッチメン」というはどうなるのか心配したが、新番組に継承されたのでひとまず安心した。
午後6時から9時までの時間帯は結構ムズカシイ。私はなかなかリアルタイムで聞くことができないが、たまたまリアルタイムで聞いていたときに、「森口博子のスタジオライブ」や「『バーフバリ』の監督・S.S.ラージャマウリのインタビュー」をやっていて濃い内容だった。
そこでオンデマンドで聞いてみようと思うが、これがなかなか使いづらい。番組ホームページからradikoやTBSラジオクラウド(ラジオクラウドとどういう関係なのか?)にコーナーごとにリンクが貼られているが、聞こうと思ってもすでに期限切れになっていたり、音源が何分間の長さなのか事前にわからなかったり不満が多い。
まあ時間があれば、オンデマンドでも3時間まるごと聞くのがいいのかもしれないが、気象情報や交通情報などは後で聞いてもまったく無意味だし、飛ばそうと思って小さなシークバーを操作してもぴったりスキップできないのでイライラする。そもそもそんな時間もない。
いちばんイケてないと思うのは、途中脈絡もなく通販番組が始まること。いきなりクジラの刺身を買えと言われてもなぁ……。通して聞いてもコーナーごとにバラバラで番組に流れが感じられないのも難点。タイムテーブルが頭に入ってないこともあるが、どうも昼のワイド番組と同じ雰囲気を感じる。
そうなると、やっぱり後で美味しいところだけつまみ食いしたい。もう少しオンデマンドで楽しめるように工夫してほしいところ。番組ホームページを見ると、その意気込みは伝わってくるが、もうひと頑張りしてほしいところ。これならポッドキャストで流してくれたときのほうが、ずっと使い勝手がよかった。