全国の民放AMラジオ局47局のうち、44局が2028年秋までにFM局に転換する方針が15日、明らかにされた。
TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送など全国44の民放AM局がFM局転換を目指す方針だ。
広いエリアの北海道の2局と同様に秋田の計3局はFMへの転換には多額の設備投資が必要なので、今回の共同宣言から外れた。
すでにAM局でもワイドFMとして、サイマル放送を始めているので、FM局への転換は既定路線であり、ようやくAM局の廃止を打ち出したが、すでに手遅れである。
AMだけでなくラジオ放送はすっかりオワコンであり、経営改善を期待するのは無理。わが家でもかなり前に、CDラジカセが退役してラジオが姿を消した。
若い人は「ラジオって何?」という人も多いのではないか。
しかし世界的にポッドキャストなどの音声配信ビジネスは活況を呈していて、音声配信は注目のメディアだという。
運転中や何かほかのことをしながら聞きたいニーズは昔からあるのだろう。
そうは言ってもリアルタイムでラジオを聞きたいという人はどれだけいるだろう。
SNSの普及によって、生放送で自分のツイートが読まれるというリアルタイム性はリスナーに訴求するかもしれない。
しかし決まった時間にラジオのスイッチを入れて、チューニングを合わせるという図は思い浮かばない。
かろうじてradikoでオンデマンドで聞くスタイルは生き残るかもしれないが、それはラジオ番組である必要はない。
FM局への転換でラジオ局はしばらく生き残るだろうが、未来は決して明るくない。
ラジオ少年だった私にとってはさみしいことだが、これも時代の流れだろう。