ラジオ番組をオンデマンドで配信する「ラジオクラウド」というサービスが始まった。利用は無料。広告収入による収益を考えているとのこと。
すでにラジオ番組を配信しているサービス「radiko」とのちがいは、サイマルで配信ではなくオンデマンド型あること、そして全国の放送曲のコンテンツを無料で提供していることなどである。
昨年6月にTBSラジオがポッドキャストによる番組配信を終了して、謎の「TBSラジオクラウド」というサービスに移行したが、これを各局に拡張したものだろうか。
スマートフォンのアプリをインストールして、さっそく試してみた。
現在参加しているのは、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、毎日放送、ラジオ大阪、ラジオ関西、京都放送、ラジオ沖縄、ラジオNIKKEI、TOKYO FM、J-WAVEの11局。このなかでTBSラジオのコンテンツだけやけに多いのは、上記のような事情だろうか。
現状ではこの他のラジオ局の番組がほとんどなくて話にならない。これから番組をどれだけ増やせるかが勝負だろう。
アプリはそれほど使いやすいとは思わないが、コンテンツをあらかじめダウンロードして持ち出せるのはポッドキャスト感覚でやはり便利。またオンデマンドなので、番組内のコーナーごとにコンテンツが用意されているのもうれしい。
注文はいろいろあるが、まずコンテンツに詳しい説明を付けてほしい。ゲストやテーマが聞くまでさっぱり分からない。当然、検索にもヒットしないので困る。またコンテンツがいつまで聞けるのかも明記してほしい。
このサービスは在阪のラジオ局の番組も配信しているので、面白い番組がないかと調べていると、ラジオ大阪の「上坂すみれの文化部は夜歩く」を発見。いまのところ、すみぺが一番の収穫である。
正直、「radiko」と「ラジオクラウド」を合わせてひとつのサービスになれば使いやすいのに思わなくもないが、ユーザーの利便性とは別に電通 vs. 博報堂と言った大人の都合があるのだろう。