2016年にテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠でで放送されたテレビドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番』(全8話)を見ました。原作は『グ・ラ・メ! -大宰相の料理人-』(原作:西村ミツル、漫画:大崎充)というタイトルのコミック。主演は剛力彩芽。
内閣総理大臣(小日向文世)と総理大臣秘書官・古賀(滝藤賢一)は、低迷する支持率の回復を図るため総理任命の「官邸料理人」の復活させて、「グランドメゾン」の設置を決める。これは吉田茂総理の時代以来、約70年ぶりのことだという。古賀は中居として働いていた一木くるみ(剛力彩芽)に料理の才能を見出し、官邸に入ることを打診する。くるみは悩んだうえにオファーを受け入れ「総理大臣の料理番」が誕生する。くるみに敵対心むき出しで対抗してくる官邸食堂の料理長(高橋一生)と衝突しながらも、国家レベルの賓客に料理を振る舞うことになるが……。
いわゆるグルメものは、映画でもアニメでも点数が甘くなりがちですが、このドラマは期待以上によかったです。「期待以上」というのは剛力彩芽主演作品ということでちょっと警戒していたからです。
私はテレビドラマを追いかけているわけではありませんが、これまで見事に期待を裏切ってくれた剛力作品が多いので警戒してしまいます。具体的には、テレビドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』(2013年)、映画『ガッチャマン』(2013年)などです。とくに原作ファンとしては『ビブリア古書堂の事件手帖』で剛力が栞子を演じたときは「これは絶対ないわ〜」と思ったものです。まあ剛力のせいじゃないと思いますが。

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このドラマは原作を知らないこともあり悪くなかったです。料理に込めたメッセージを中心に展開する脚本はなかなかだったし、剛力に恋愛要素がなく料理人を中性的に演じていた点もよかったです。何より主人公がドラマのなかでなんとか料理人に見えて、料理が美味しそうに撮れているが美点です。
加えて、小日向文世、滝藤賢一、高橋一生、三宅弘城などの個性豊かな共演者が、しっかりと脇を固めているのも加点できます。エンディングクレジットで出演者が踊りだすのも面白いアイディアでした。
総理大臣や大統領など要人の料理番という設定のドラマは決して新しいものではありませんが、今回はなかなか楽しめました。十分に及第点です。
剛力彩芽は中性的な魅力を備えた貴重な女優だと思っています。それでも最近は熱愛報道が話題になり、そろそろお年頃でしょうか。剛力と並んでオスカープロモーションの二枚看板だった武井咲が残念なことになったのを見ると、プライベートと仕事を上手く両立させてほしいなと思うばかりです。剛力は、ポテンシャルはあるで役がはまれば、これからもいい演技してくれるのではと期待しています。