【映画感想】『SOUL RED 松田優作』(2009) / 生誕60周年、没後20年記念して制作されたドキュメンタリー映画

DVDで映画『SOUL RED 松田優作』(2009年、監督： 御法川修)を鑑賞。俳優・松田優作の生誕60周年、没後20年を機に製作されたドキュメンタリー映画。

SOUL RED 松田優作 [DVD]

松田が出演した映画・テレビ・CM出演作品の映像に加えて、生前の秘蔵映像や新たに収録した関係者へのインタビューなどで構成される。

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インタビューでは、香川照之や浅野忠信 、仲村トオルたちが駆け出し時代に松田に薫陶を受けた話がとくに印象的。さらに息子の松田龍平と松田翔太が父・優作について語るくだりは貴重である。

ただし、作品で役を演じる「俳優・松田優作」の姿にだけ焦点を絞った構成になっていて、生い立ちやプライベートについてまったく言及されていないのはやや物足りない。いまちょうど、坂本龍一の「人生語り」のような本を読んでいるところなので余計にそう感じるのかかもしれない。

出演作の映像をあらためて見ると、もう一度見直したくなる作品も少なくない。日本映画界にとっても稀有な存在だったことを再認識させられる。