漫画家の鳥山明（とりやま・あきら）さんの訃報が届いた。68歳。
言うまでもなく「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの代表作を持つ、日本を代表する少年漫画家のひとりである。天才漫画家だったと言っても過言ではないだろう。冨樫義博と双璧だと個人的には思う。
鳥山明先生の業績については追悼記事がネットに溢れるだろうから、ごく個人的な想い出を記しておきたい。
大学時代に「Dr.スランプ」を愛読している知人がいた。私などは「大学生にもなってアラレちゃんかよ」と半分馬鹿にしていた。ある日、彼と「Dr.スランプ」の話になって、ギャグも好きだが、漫画のなかに出てくるメカがとくに好きなのだという。
機械工学専攻の彼曰く、鳥山明先生のメカは意匠が優れているだけでなく、工学的にも理にかなっている、とのこと。説明を聞くとなるほどと頷けた。こういう楽しみ方もあるんだなと面白く思ったものだ。
そんな彼は大学院に進み、修了後、某自動車メーカーに就職した。鳥山先生の訃報に接し、そんな昔のことを思い出した。
