退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【訃報】寺沢武一さん死去

漫画家の寺沢武一(てらさわ・ぶいち)さんの訃報が届いた。68歳。

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寺沢さんの代表作といえば、漫画雑誌「週刊ジャンプ」で1978年から1984年にかけて連載された、SF漫画「コブラ」であろう。「週刊ジャンプ」の黄金期を支えた漫画家のひとりである。子どものころ熱中した映画や漫画の作者が先に他界するのは仕方ないことかもしれないが、寺沢さんはあまりに早すぎた。

ARTWORKS OF COBRA

コブラ」は、左腕に「サイコガン」を付けた宇宙海賊・コブラの活躍を描くスペースオペラである。私自身は連載当時、アメコミタッチの画風にやや抵抗感があり、後回しにして読んでいた記憶がある。

その後、1982年に「スペースオペラ」としてテレビアニメ化される。寺沢さんはコブラ山田康雄をイメージしていたそうだが、「ルパン三世」とかぶるとマズいという理由なのか定かではないが、野沢那智コブラを演じている。当時、野沢那智白石冬美が担当していた深夜放送(死語?)をよく聞いていたので、テレビアニメを見てみたが、完全に〈野沢劇場〉で「声優てすごいな」と思ったものだ。


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その後、あらめてコミックを読み直して独自の世界観に魅入られた。こうしたタッチの作品を受け入れる「週刊ジャンプ」の懐の深さもたいしたものである。さすが天下を取っただけのことはある。ただ女性キャラクターの露出の多い点は、現在の基準にはそぐわないかもしれないが……。まあそうした時代だった。

またアニメに加えて、「コブラ」の実写化の企画もあったが実現されていない。日本が経済的に隆盛を誇ったころなら、ワンチャンあったと思うのが惜しいことだ。