退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『屍人荘の殺人』(2019) / 浜辺美波を愛でるだけの和製ゾンビ映画

Amazonプライム・ビデオで映画『屍人荘の殺人』(2019年、監督:木村ひさし)を鑑賞。原作は今村昌弘の同名小説、主演は神木隆之介

大学のミステリー愛好会のメンバーである葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は、剣崎比留子(浜辺美波)の誘われるまま映画研究部OBが主催する合宿に参加する。BBQパーティーのあと、フェスに出かけた面々は突如ゾンビに襲われるが、なんとか紫湛荘に帰り着く。しかしゾンビに包囲されてしまい籠城することになる。そうしたなか紫湛荘で殺人事件が起こるが……。


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正直、“和製”ゾンビは苦手だが、今年度前期の朝ドラ「らんまん」で夫婦役だった神木隆之介浜辺美波が出演していると聞いて見てみた。無料だし。原作はミステリー部門で賞を総ナメにしたベストセラーとのことだが未読。

ミステリーかと思ったが、ホラーを背景にしたジャンル不問のコメディーだった。まあ、わかりやすいと言えばそうだが、「日本映画はこれで本当にいいのか!?」と言いたくなる一作。一応、ラストで申し訳程度に殺人事件の謎解きがされるが、ゾンビに包囲されている状況で殺人事件に何の意味があるのかと思ってしまう。

それでも浜辺美波が美少女設定で可愛く撮られている一点において、この映画に存在価値がある。浜辺の剛速球を捕球しまくる神木もある意味すごいかもしれない。「らんまん」を担当者は、この映画を見てキャスティングを決めたのかなと思うほど、ふたりの相性の良さは感じられた。