【映画感想】『劇場版ドクターX FINAL』(2024) / 伝説のテレビドラマがついに完結へ
近くのシネコンで映画『劇場版ドクターX FINAL』(2024年、監督:田村直己)を見る。米倉涼子主演の人気テレビドラマの完結編。いつもなら映画館で見ない映画だが、私にとって特別なテレビドラマなので、ついついシネコンで鑑賞。
「映画でも、私、失敗しないので」という決めゼリフのとおり、テレビシリーズの美味しいところを取り入れて、よく練られた脚本はファイナルに相応しい。サスペンスのような謎解きの要素もあり、飽きずに見られた。
途中、重要なシーンを見落としたのかもしれないが、見終わったあと「なぜ、大門未知子はそう処置したのか?」という疑問は残った。しかし細かいことはどうでもいいと思わせる勢いがある。
テレビシリーズでも主人公の恋愛要素は皆無だったが、本作でもそれは踏襲されていて、神原晶(岸部一徳)との師弟関係を軸に、未知子の誕生の秘密や半生が描かれている。最後まで男っ気なしというのも潔い。ディテールでは、師匠である神原晶の足の裏に顔を描くシーンで、晶さんの足が大きいところが個人的にはツボだった。
また本作は、稀代のエンターテイナーだった西田敏行の遺作としても記憶される。撮影時期がいつだがわからないが、プロモーション映像で元気だったのに公開前に訃報が届き驚いたものだ。
エンドロールでテレビシリーズの登場人物が次々に映し出されて、ああ終わったんだなと思えた。ドラマが誕生したのは12年前であり、主演の米倉もさすがにマンネリに辟易としていたと伝えられていたが、このような劇場版で完結できてよかったのではないか。立派な金看板である。
テレビシリーズを見てない人にとって、本作がどの程度響くかわからないが、思い入れのあるドラマの完結を映画館で見届けることができて満足した。
