東京都美術館で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」に行ってきました。タイトルのとおりフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)とポール・ゴーギャン(1848-1903)に焦点を当てたユニークな展覧会です。並ばずに入場できましたが、会場はたいへんな混雑でした。疲れました。
同時代を過ごした二人が南仏アルルで共同生活を送ったことは広く知られていますが、当初展覧会の知らせを聞いたときは「混ぜるな危険」とも思いました。しかしこの二人の絵画を並べてみるのは面白い試みでした。
今回の最大の目当てはファン・ゴッホの《収穫》でしたが、そのとなりにゴーギャンの《ブドウの収穫、人間の悲惨》が展示されてるなど随所に展示の工夫が見られます。
アルルの共同生活に際してファン・ゴッホが描いた《ゴーギャンの椅子》が展示されていました。そこにはゴーギャンの姿は描かれていませんが、彼の存在感が感じられる作品です。ファン・ゴッホ用の椅子の絵も描かれたのですが、今回展示ありませんでした。残念。またファンサービスでこれに似た椅子に座って写真をとれるコーナーがありました。
ざっくり見た印象ですが、やはり二人の作品を並べてみるとファン・ゴッホの圧勝です。まあ個人の好みですが、結構はっきりしているなと思いました。
また今回音声ガイドを利用してみました。声優・小野大輔さんと杉田智和さんが、それぞれゴッホ役とゴーギャン役を演じるという豪華なナビゲートが楽しめます。さすがに上手いですね。声優ヲタも満足の展示会です。