退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「ターナー 風景の詩」展 @東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ターナー 風景の詩(うた)」展に行ってきました。

新宿高層ビル街にある損保ジャパン日本興亜本社ビル・42階にある美術館です。どうにも名前が長すぎますね。旧安田火災ビルと言ったほうがわかりやすいでしょう。美術館に愛称があればいいのにといつも思います。

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この展覧会は風景画の巨匠として知られるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー (Joseph Mallord William Turner, 1775-1851)の展覧会です。イギリスでいちばん有名が画家のひとりではないでしょうか。

チケットで「100%ターナー!」と謳っているとおり、展示は(ほぼ)ターナーの作品のみで構成されています。混じりっけなし。

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展示は、ターナーの水彩画、油彩画、版画作品を次の章立てで紹介されていて系統立てて鑑賞できます。

  1. 地誌的風景画
  2. 海景―海洋国家に生きて
  3. イタリア―古代への憧れ
  4. 山岳―あらたな景観美をさがして

このなかで好きなのは海洋国家イギリスらしい、海を描いた作品群です。風景画はどうも地味になりがちですが、ターナーの海景画は海が持つパワーが感じらダイナミックな魅力があります。欲を言えば、《トラファルガーの海戦》を見たかったです。

ルネサンス期や印象派の画家の展覧会にくらべると地味なので、ゆったり見れるかと思って出かけましたが、意外に混んでいました。ターナー好きがこんなにいるのかと驚きです。
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ひさしぶりにこの美術館に登ってきましましたが、あいかわらず眺望が素晴らしいです。ゴッホの《ひまわり》も健在でした。もうすぐ会期終了ですが「ターナー展」オススメです。

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