退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「浅野いにお展-the personality of the city-」 @町田市民文学館ことばらんど

先日、町田市民文学館ことばらんどで開催されている「浅野いにお展-the personality of the city-」に行ってきました。

漫画家・浅野いにおの作品の魅力に迫る展覧会です。作品ごとにコーナーが設けられていて、作品を振り返るのにも便利です。

最初、なぜ町田での開催なのかと思いましたが、作品の舞台に町田が取り上げられているということのようです。浅野の作品には町田のみならず、東京の郊外に位置するベッドタウンが描かれることが多い。展覧会のなかでも、浅野の漫画と実際の多摩の風景写真を並べた展示がされていました。

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もともと私は漫画の原画展が好きなので、コロナ以前はよく出かけていました。しかし浅野は先進的なデジタルツールを使った表現を模索していることで知られています。展示会でも、制作の様子を紹介するビデオが上映されていて興味深く拝見しました。

そういうわけで紙の原画にあるペンの生々しいタッチは望むべくもなく、展示会に出かけるかどうか迷いましたが行ってよかったです。小規模ながら工夫を凝らした展示でなかなか楽しめました。

展示内容には満足しましたが、やはり町田は遠かった。しかも会場が小田急の駅からかなり離れていてなおさら遠く感じました。自治体開催のイベントにはありがちなことですが、アクセスも大事ですからね。