松屋銀座で開催中の「萩尾望都 ポーの一族展」に行ってきました。原画展ファンには見逃せない展覧会です。すごい混雑でした(汗)。
萩尾望都の代表作「ポーの一族」は、バンパネラ(吸血鬼)の一族に加えられ、少年の姿のまま永遠の旅を続ける主人公・エドガーの悲哀を描いた少女漫画。1972年に第1作が発表されて以来、多くの読者を魅了してきました。2016年には、40年ぶりに新作「ユニコーン」が発表されて話題になりました。
この展覧会では、タイトルのとおり「ポーの一族」の原画、予告カットなど膨大な数の展示が公開されています。デジタル工程がないこの時期の原画はやはり原画らしいというか味があります。量的にも十分満足できる内容でした。
「ポーの一族」の原画のほかには、宝塚歌劇花組公演『ポーの一族』(2018年)のコーナーもありました。舞台映像に加えて、実際に使われた衣装や小道具の展示もあり、個人的はちょっと得した気分になれました。漫画ファンと宝塚ファンがどれだけ重なっているのかわかりませんが、会場のなかでは比較的ゆったりと見れるスペースでした。
また他には「トーマの心臓」をはじめとする名作の数々を紹介するコーナーもありました。しかしSF作品はありませんでした。以前、吉祥寺でSF作品の原画展を見たことがありますが、SF作品は別トラックで展示会が巡回しているのかもしれません。
さらに順路の最後には、萩尾望都先生のビデオメッセージの上映もありました。デビュー50年だそうですが、さすがに貫禄がありますね。
さて「ポーの一族」は最近読み直したはずだと思っていましたが、調べてみると読んだのは5年前でした。意外に時間が経っていました。しばらくしたらもう一度読み直してみたいものです。