退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「はいからさんが通る」 展 @弥生美術館

弥生美術館で開催中の「はいからさんが通る」 展 を見てきました。今回は「あさきゆめみし」はフューチャーされていませんが、初期作品を含めて大和和紀ワールド全開です。「はいからさんが通る」を今年になって読み直したこともありますが、原画展好きとしては行くしかありません。

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弥生美術館の入口

はいからさんが通る」の舞台は、明治~大正時代。主人公の大きなリボンを頭に結び、矢絣の着物に袴、編み上げブーツで颯爽と自転車に乗るが印象的です。和装から洋装へと移り変わる過渡期にあたります。

この時代背景は、竹久夢二美術館を併設している弥生美術館にぴったりです。原画とともに、大正~昭和初期の女学生や職業婦人などの女性文化を紹介する資料も展示されているのがユニークです。それにしても女学生の写真を見るといまとくらべてスタイルが悪い。日本人の体格が変わりすぎなのには驚かされます。

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写真撮影コーナー(なぜか伊集院忍ではない!)

はいからさんが通る」の魅力は時代を越えて不変。今年は前編・後編の構成で劇場版アニメーションが制作され、前編はすでに公開されています。私は前編・後編が揃ってから名画座で見たいなと思っています。上映してくれるかしらん。


『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』予告編

余談ですが、この弥生美術館はどの駅からも遠いのが難点。往路は不本意ながら南北線の東大駅前から歩きましたが、私の活動範囲からはちょっと不便。今回、帰りは東大構内を抜けて本郷三丁目駅まで出るルートを試してみました。構内が紅葉で見どころ満載だったころもあり、このルートは気に入りました。車を気にしなくてもいいのもよいです。