BSジャパンで萬屋錦之介主演『それからの武蔵』(1981年)が終了した後を受けて、今週からの同じく錦之介主演の『柳生新陰流』(1982年、全13回)が放送されています。ちなみに中村プロダクションが倒産したため、本作品が放送時期では中村プロダクション制作の最後の作品となります。
進学で上京するまで東京12チャンネルが映らないエリアに住んでいたせいか、テレビ東京の時代劇には馴染みのない作品が多いようです。この『柳生新陰流』も初見です。
主人公は柳生宗矩(萬屋錦之介)。ドラマは宗矩が関ヶ原の戦いの戦功により家康から旧領二千石を賜り、故郷の柳生の里に凱旋するところから始まります。その後、徳川将軍家の兵法指南役に上り詰める様子、他の剣豪たちとの対決、そして女たちとのロマンス(主人公はモテます!)などを軸に宗矩が没するまでの半生が描かれます。
まだドラマの序盤ですが、宗矩ははやくも秀忠(荒木しげる)に気に入られ将軍家兵法指南役に抜擢されます。しかし立派な旗本のはずなのに、なぜか髪型は月代(さかやき)を剃っていません。今後、宗矩は大名にまで躍進するわけですが、髪型がいつ変わるのか注視していきだいと思います。
錦之介の殺陣は相変わらず抜群ですが、注目したいのは女優陣です。決してA級とは言えませんが、序盤では真木洋子(当然、真木よう子とは別人)や篠ひろ子、山口果林、佳那晃子が出演しているのが注目できます。この頃の女優さんはみなさん魅力的です。