退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

南Q太のコミック「ひらけ駒!」を読み終わりました

コロナ禍のころ、図書館が休館していることもあり。Kindle Unlimitedで活字中毒を緩和していた時期がある。

そんなときに青年漫画雑誌「モーニング」に連載されていた作品「ひらけ駒!」(全8巻)に出会った。数少ないメジャー誌連載作品。しかし、なぜか当時第5巻から第8巻までは、Kindle Unlimited にないだけでなくKindle化されておらず、読めなかったので、ずっと気になっていた作品でもある。

今回、紙の本を見つけて最終巻まで読むことができた。

この作品は将棋を通して少年の成長を描きながら、母と息子の日常を静かに綴っていく。数ある将棋漫画のなかでも独特のテイストだ。母親視線の漫画だなと思い読んだが、作者は女性で息子が将棋に興味を持っていたという。

その後、図書館が再開されたこともあり、私はKindle Unlimitedも止めてしまったが、チェックしてみるといまは全巻Kindle Unlimited で読めるようになっていた。いまなら全巻読めるのでオススメです。

ただし連載が打ち切りだったのか、主人公がプロ棋士の登竜門である奨励会の下部組織である研修会に入会するあたりで終わっている。実際、最終巻(第8巻)のあとがきで筆者は「また、9巻でお会いできたらうれしいです」と書いている。

最終巻まで読めて、もやもやした気分は晴れたが、主人公・宝がどのような道を歩むのか気になり、スッキリとしない。こればかりは仕方ない。