退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

実写映画を受けてコミック「ガラスの脳」を読んでみた

先日、映画『ガラスの脳』(1999年、監督:中田秀夫)を観て、原作である手塚治虫の短編漫画を読んでみた。以前、読んだことがあるはずだが記憶に残ってなかった。

原作の鉄道事故を実写映画では飛行機事故に置き換えるなど、翻案されている点はあるが実写映画は概ね原作どおりだった。原作はお得意の手塚ロマン主義ともいうべき漫画だが、これを実写映画では純愛モノとして撮ったのは奏功してるいる。50ページ程度の短編漫画を1本の映画にするのも大変だったろうなと思った次第。

さて今回原作を読むのに手にしたのは『手塚治虫文化賞受賞作家が選ぶBest of 手塚's Work』という書籍だった。タイトルどおり、手塚治虫文化賞受賞作家がそれぞれ短編を選んでいる。ちなみに「ガラスの脳」を選んだのはヤマザキマリ。週刊誌サイズで読む手塚治虫作品はいい。

収録されている8編の手塚作品を読んだが、いま読んでも面白いと思えるのはさすがというべきだろう。