六本木で開催中の超人気漫画「北斗の拳」の原画展を見てきました。原画展好きには見逃せない展示会です。原画をぜひみたいと思っていた作品のひとつです。
原作の武論尊と、作画の原哲夫が創作した本作の連載が開始されたのは,1983年とのこと。今年で40周年になります。かろうじてリアルタイムで連載を読んでいた世代ですが、何度か読み直していたこともあり、展示されている原画にシーンはすぐに思い浮かびました。
凄まじい画力のせいか、私は勝手にひと回り大きな用紙に描いて、それを縮小して掲載していたのだと思っていましたが、普通に週刊誌サイズの原寸大の原画でした。
会場には原画だけでなく、楽しめる演出がなされています。入場料が高いだけあり金がかかっていそうです。ちょっと面白いと思ったのは、ハート様のオブジェ。腹の部分が柔らかくできていて秘孔を突くことができます。壊さないように、ほどほどに楽しんでください。
なお本展でカバーするのは「ラオウ編」までです。その後は作品として蛇足というわけでもないでしょうが、焦点を絞ったのは賢明な判断だったと思います。
次々にキャラクターが登場しますが、個人的にはアミバの扱いが不満。ちょうど公式スピンオフ『北斗の拳外伝 天才アミバの異世界覇王伝説』を読んでることもありますが、もう少しきちんと扱ってほしかった。
漫画のほかに、東映アニメーションによるテレビアニメのコーナーもあり、企画書や設定資料が少しだけ展示されていました。正直テレビアニメは作画崩壊して相当にひどい出来でした。どうしてこうなったかのかアニメーターへの指示書などを見たかったのですが、詳しい展示はありませんでした。残念。
チケットには無料音声ガイドが付いてくるのはよかったですね。自前のスマホとイヤホンを用意して、会場でQRコードを読み取って専用サイトにアクセスして、千葉繁による音声ガイドを聞くというサービスです。PR不足なのか、興味がないのかわかりませんが、会場で利用している人は半分ぐらいでした。もったいない。ぜひ試してみることをオススメします。ほかの展示会でもこういう方式が主流になればいいと思いました。
本展はチケットが日時指定制だったり、入館料が高いこともありハードルは高いのですが、大好きな「北斗の拳」の原画展ということで奮発してみました。一度は原画を見たかったので満足しました。
順路の最後に新作アニメの制作が決まったという告知がありました。詳細には触れられていませんでしたが、期待して待ちたいと思います。