退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

読書

【読書感想】さーたり、中山哲夫『感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた』(KADOKAWA、2020年)

外科医で漫画家、3児の母であるさーたりが、ウイルス学の専門家である父に取材して描いたコミックエッセイ感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた作者:さーたり,中山 哲夫発売日: 2020/11/13メディア: 単行本ちょうど感染症やウイルス、ワクチン、…

本編を読了したのでコミック「Dr.コトー診療所 特別編 島の子供達」も読んでみた

先日、山田貴敏によるコミック「Dr.コトー診療所」(既刊25巻)を読み終わった。ちびちび時間をかけて読んでいたせいか、また何より未完だっったこともあり、ちょっとした喪失感があった。そうしたなか「特別編」を見つけたので読んでみた。「島の子供達」と…

【読書感想】マキタスポーツ、スージー鈴木『ザ・カセットテープ・ミュージックの本』( リットーミュージック、2020年)

毎週日曜日夜にBS12で放送されている音楽番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」の書籍化第2弾。いつもレコーダーに録画すると、音楽番組ではなくバラエティに勝手に分類される。芸人のマキタスポーツと、音楽評論家のスージー鈴木がが80年代歌謡曲を熱く…

コミック「Dr.コトー診療所」を読了! 完結してないけどね…

山田貴敏によるコミック「Dr.コトー診療所」(既刊25巻)を読み終わった。2000年に「週刊ヤングサンデー」で連載開始し、その後「ビッグコミックオリジナル」に移籍して連載を続けるが、2010年に掲載が途絶えている。現在、長期休載中である。2003年には吉岡…

【読書感想】東浩紀『ゲンロン戦記』(中公新書ラクレ、2020年)

東浩紀さんが2010年に立ち上げた「ゲンロン」の10年間にわたる奮戦記。「ゲンロン」の歩みを語りおろしで綴った本で、断片的にしか知らなかったことが整理できた。ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ, 709)作者:東 浩紀発売日: 2020/12/08メ…

なんと『別冊映画秘宝 東宝特撮女優大全集』が復刊されていた件

年末、NHKの東宝特撮女優特集とうマニアックな番組を見た。そこであらためて『別冊映画秘宝 東宝特撮女優大全集』というムックを読み直してみた。これがなかなか面白い。今はなき洋泉社による2011年に発売されたムックである。表紙は水野久美さん。別冊映画…

【読書感想】ヤマザキマリ『たちどまって考える』(中公新書ラクレ、2020年)

以前読んだ、『国境のない生き方: 私をつくった本と旅』という本がとても良かったので、再びヤマザキマリの本を手に取る。パンデミックのため動きを止めた世界。国境を自由に越えて世界中を駆けていた筆者も閉じこもりを余儀なくされる。そのなかで自分や社…

安野モヨコのコミック『ハッピー・マニア』を読み終りました

安野モヨコによるコミック『ハッピー・マニア』(文庫版全6巻)を読了。この作品は1995年から2001年にかけて『FEEL YOUNG』に連載されていた(らしい)。ハッピー・マニア 1 (祥伝社コミック文庫)作者:安野 モヨコ発売日: 2001/05/25メディア: 文庫ハッピー…

【読書感想】石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋、2020年)

積ん読になっていた『女帝 小池百合子』を読んでみた。現職の東京都知事である小池百合子の評伝。これほど小池の人物像にするどく迫っている本は他になく、評伝としては傑作であり、大部ながら引き込まれながら読んだ。女帝 小池百合子作者:石井 妙子発売日:…

コミック『サンクチュアリ』を読み終えた。熱い漢たちの生き様に感動

1990年から1995年にかけて『ビッグコミックスペリオール』で連載されたコミック『サンクチュアリ』(原作:史村翔、作画:池上遼一)を読了。文庫版全8巻。戦乱のカンボジアで生き残り、日本に帰国した北条彰と浅見千秋の二人が、腐敗した日本を表(政界)と…

【読書感想】勝間和代『自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ』(KADOKAWA、2020年)

帯に「アフターコロナの新・幸福論」とあった。コロナ禍はまだまだ続きそうな状況だが、積ん読になっていた本書を読んでみた。筆者の無料メールマガジンやYouTubeをチェックしている。その内容をまとめてくれるならありがたいし、取り入れる部分があればと手…

小山ゆう「がんばれ元気」を読了しました

小山ゆうのコミック「がんばれ元気」(文庫版・全16巻)を読み直しました。1976年から1981年にかけて「週刊少年サンデー」で連載されていたボクシング漫画です。がんばれ元気 コミック 全16巻完結セット (文庫版)(小学館文庫) [マーケットプレイス コミック…

交通インフラがこんな事態になるとは…

少し前の「週刊東洋経済」をパラパラ見ていたら、新型コロナウイルスにより鉄道、航空業界がきびしい状況にあることを特集していた号があった。「激震! エアライン・鉄道」というタイトルが踊る。週刊東洋経済 2020年10/3号 [雑誌]作者:週刊東洋経済編集部東…

【読書感想】堀江貴文『東京改造計画』(幻冬舎、2020年)

今年夏に実施された東京都知事選に合わせて出版された本です。一見公約本のようにも見えますが、もちろん堀江氏は立候補していません。政治家なんてバカバカしくてやってやれないのでしょう。東京改造計画(NewsPicks Book)作者:堀江 貴文発売日: 2020/05/30…

【読書感想】『まんがでわかる「学力」の経済学 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018年)

大規模なデータ分析などの科学的方法により導かれた「効果的教育法」を示す。オリジナルは少し前にベストセラーになったが、今回読んだのは偶然見つけた「まんが版」のほうだ。まんがでわかる「学力」の経済学作者:中室 牧子発売日: 2018/12/13メディア: 単…

【読書感想】『妻が綺麗過ぎる。 好き以外何で結婚する?』( KADOKAWA、2019年)

帯に「TikTokで累計再生数3億回見られた憧れの夫婦」をいうキャッチコピーが踊る。私が知ったのはインスタグラムでのレコメンドから。宝塚OGたちを何人かフォローしていたでヒットしたようだ。妻が綺麗過ぎる。 好き以外何で結婚する?作者:妻が綺麗過ぎる。…

【読書感想】松村太郎『Anker 爆発的成長を続ける 新時代のメーカー』(マイナビ出版、2020年)

いつのまにかAnkerの青い箱が部屋に増えている人も多いのではないでしょうか。モバイルバッテリーなどで定評のあるAnkerのサクセスストーリーを紹介する本です。Anker 爆発的成長を続ける 新時代のメーカー作者:松村太郎発売日: 2020/04/28メディア: 単行本…

【読書感想】『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』(光文社新書、2020年)

タイトルに惹かれて読んでみた。売れているらしい。沖縄から貧困がなくならない本当の理由 (光文社新書)作者:樋口 耕太郎発売日: 2020/06/16メディア: 新書前半は、なるほどと膝を打ちながら読んだ。オリオンビール身売りの経緯や、米軍基地返還後の街並みが…

【読書感想】『新資料解読 ウルトラセブン撮影日誌』(復刊ドットコム、2017年)

傑作特撮ドラマ「ウルトラセブン」の放送が始まったのは1967年10月。当時の16mmフィルムをデジタルスキャンし、4K・HDRでリストアした「4Kリマスター版」が今秋NHKで放送される。www4.nhk.or.jp最近、この「4Kリマスター版」放送に向けて番宣を見たところ、4…

漫画「空母いぶき」読み終わりました!

かわぐちかいじのコミック「空母いぶき」(全13巻)をようやく読み終わりました。空母いぶき (1) (ビッグコミックス)作者:かわぐち かいじ発売日: 2015/09/30メディア: コミック空母いぶき (13) (ビッグコミックス)作者:かわぐち かいじ発売日: 2020/06/30メ…

【読書感想】齋藤孝『本当の「頭のよさ」ってなんだろう?』(誠文堂新光社、2019年)

人生の先輩である著者が中高生の読者に対して語りかけるスタイルで書かれているので、かなり上から目線の印象を受けます。かなり説教くさい本とも言えます。本当の「頭のよさ」ってなんだろう?: 勉強と人生に役立つ、一生使える ものの考え方作者:孝, 齋藤発…

【読書感想】矢部太郎『大家さんと僕 これから』(新潮社、2019年)

お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎のベストセラー『大家さんと僕』の続編かつ完結編。タイトルに「これから」とあるのに完結なのは意味深である。大家さんと僕 これから作者:矢部 太郎発売日: 2019/07/25メディア: 単行本(ソフトカバー)前作は手塚治虫文…

「新潮45」に掲載されていたルポ「東大生集団わいせつ事件」をさがして

先日、姫野カオルコの小説『彼女は頭が悪いから』を読んだ。実際にあった「深夜のマンションで起こった東大生5人による強制わいせつ事件」に着想を得たフィクションである。読後、今はなき雑誌「新潮45」でこの事件を扱ったルポ記事を読んだことを思い出して…

【読書感想】桝田智彦『中高年がひきこもる理由―臨床から生まれた回復へのプロセス―』(青春新書インテリジェンス、2019年)

「中高年ひきこもり」関連で手にとった3冊目の本。このなかには「中高年」と謳っているわりに、中高年に特にフォーカスしていない本もあったが、本書はタイトルに偽りなし。中高年がひきこもる理由―臨床から生まれた回復へのプロセス― (青春新書インテリジェ…

コミック「医龍-Team Medical Dragon-」を読了!

坂口憲二主演のテレビドラマでも人気を博したコミック「医龍-Team Medical Dragon-」(全25巻)を読み終わった。永井明原案、吉沼美恵医療監修、乃木坂太郎作画による医療漫画。2002年から2011年まで『ビッグコミックスペリオール』(小学館)に連載されていた…

【読書感想】姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』(文藝春秋、2018年)

実際にあった「深夜のマンションで起こった東大生5人による強制わいせつ事件」を着想を得た小説。筆者の怒りが伝わってくるような筆致だが、あくまでもフィクションである。彼女は頭が悪いから作者:カオルコ, 姫野発売日: 2018/07/20メディア: 単行本横浜の…

【読書感想】斎藤環『中高年ひきこもり』(幻冬舎新書、2020年)

「ひきこもり問題」の第一人者による決定版解説書、という惹句に釣られて読んでみました。同じテーマについて読んだ2冊目の本です。ただタイトルのわりには、中高年にフォーカスしているわけではありません。中高年ひきこもり (幻冬舎新書)作者:斎藤 環発売…

コミック「全員くたばれ!大学生」を読んでみた

最近図書館が利用できなくなったため、ふだん読まない本をKindle Unlimitedで読んでいる。今回紹介する、サレンダー橋本による「全員くたばれ!大学生」もそのなかの一冊。『週刊SPA!』の連載漫画である。以前、受験参考書売り場で見かけてチェックしてあっ…

南Q太のコミック「ひらけ駒!」をKindleで読んで「あれ?」と思った件

図書館が休館していることもあり、最近はKindle Unlimitedをサブスクして電子書籍を読んでいる。ただコミックについては、売れ筋の大手出版社の作品はKindle Unlimitedにほぼ見あたらない。それでも、かつて青年漫画雑誌「モーニング」で連載されていた「ひ…

映画雑誌「映画秘宝」はやくも復活

洋泉社が解散したことに伴い、今年1月にあえなく休刊となった月刊誌「映画秘宝」。私も毎号読んでいた映画雑誌だったので惜しいなと思っていた。この「映画秘宝」がはやくも復活するという。I'LL BE BACK.月刊『映画秘宝』復活2020.4.21(Tue.)双葉社『HIHO…