退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】マキタスポーツ、スージー鈴木『ザ・カセットテープ・ミュージックの本』( リットーミュージック、2020年)

毎週日曜日夜にBS12で放送されている音楽番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」の書籍化第2弾。いつもレコーダーに録画すると、音楽番組ではなくバラエティに勝手に分類される。芸人のマキタスポーツと、音楽評論家のスージー鈴木がが80年代歌謡曲を熱く語る、いまどき珍しいまっとうな音楽番組。

毎週(と言っても、月2本が新作であとは再放送)の放送を楽しみに見ているが、放送後、せっかくの知見が消え物として失われいくのは惜しいと思っていた。これが書籍化されたのは幸甚。楽譜やギターコードなどの情報も追加されてマニアックになっているが、書籍なので時間をかけてマイペースで読み進めていける。事前に音源を用意して、楽曲を聞きながらパラパラと読むのがよいだろう。

個人的に番組でラジカセのボタンを押す担当のカセガ(カセットガール)座談会が載っていたのがツボ。河村唯外岡えりか酒井瞳の3人で、元「アイドリング!!!」のメンバーである。当初、元「アイドリング!!!」のメンバーでリレーしようと目論んでいたが、面倒だからやめたという(汗)。

彼女たちが、番組でおっさん二人のマニアックな音楽談義を聞いてどう何を考えているか気になっていたが、座談会で結構ぶっちゃけていて面白く読んだ。

番組のファンはぜひ読んでほしい一冊。超オススメです。

f:id:goldensnail:20210216203354j:plain:w400