退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】堀江貴文『東京改造計画』(幻冬舎、2020年)

今年夏に実施された東京都知事選に合わせて出版された本です。一見公約本のようにも見えますが、もちろん堀江氏は立候補していません。政治家なんてバカバカしくてやってやれないのでしょう。

東京改造計画(NewsPicks Book)

東京改造計画(NewsPicks Book)

それでもホリエモンが立候補もしないのに選挙ポスターに顔出ししていて話題になりました。氏による“ブランディング”の一環でしょうか。本気で本気で改造する気があるなら都知事に立候補すればよかったのに……。

提言は37項目挙げれれていますが、ツッコミどころが多く実現可能性が低いものばかりでちょっと期待はずれでした。そのなかでもちょっと面白いなと思ったのは次の3項目。

とくに、「東京メトロ都営地下鉄を合併・民営化する」というのは気になります。東京の地下鉄が2つに分割されていることを不満に思っている人は多いはずです。合併するのはハードルが高いでしょうが、少なくとも利用者の視点から、乗り換えや料金体系などシームレスに利用できるように協議してほしいものです。

この本は軽い読み物としてはよくできています。本自体は読みやすいので、ツッコミを入れながら読み流すのがいいでしょう。軽い浅い本でした。

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