2日投開票の「天下分け目の戦い」東京都議会議員選挙では、小池百合子都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が第一党に躍進した。公民党などの支持勢力と合わせて都議会で過半数を制する結果となった。地滑り的勝利である。
一方、これまで都政を牛耳っていた自民党は歴史的大敗を喫し、57議席から大きく議席を減らし23議席にとどまった。
受け皿があれば政権交代も
今回は地方選挙であるが、首都東京での選挙は国政の影響を強く受ける。やりたい放題の「安倍一強体制」に対する不満が爆発したとも考えられる。
安倍政権の加計学園問題をはじめ、稲田朋美防衛相の失言や豊田真由子議員の暴言・暴行についてのスキャンダルなど、自民党にとってあまりにもタイミングが悪かった。
国政においても安倍政権に辟易しているが、「代わりがいないから」という声をよく聞く。言い換えれば民進党は政権の受け皿として認知されていないということだ。今回、受け皿さえあれば自民党に代わり政権交代もありえるのではないかという期待を感じた。
最大の勝者は公民党
今回の都議選の最大の勝者は公明党であろう。今年だけでなく、ここ数年立候補が全員当選するという「完勝」と続けている。
国政では自民党と連立政権を組み与党であるにも関わらず、都政では都民ファーストと選挙協力するという’立ち回りの見事さは驚愕するほかない。銀河英雄伝説のヨブ・トリューニヒトと連想させるというと言い過ぎだろうか。
ただし選挙の恨みは恐ろしい言われるし、今後の自公連立政権に禍根は残すことも考えられ、国政にも影響が出てくるかもしれない。
大阪を笑えない東京
今回の「都民ファーストの会」の大勝の報を聞いて思い出したのは、思い出したのは数年前に大阪で躍進した、橋下徹が率いていた「大阪維新の会」のことである。
大阪での大混乱を風のうわさに聞いて、「やっぱり大阪は一味ちがうな」「大阪人特有の気質が関係しているのか」など、上から目線で見ていたが、今回の都議選の結果を見ると大阪を笑えない。
「大阪維新の会」と「都民ファーストの会」それぞれの躍進は、研究すれば違うのだろうが、表面的にはとても似ていると思わざるをえない。大阪での混迷が東京で再現されないことを願うばかりだが、今回は都知事と都議選の両方を小池百合子都知事が事実上抑えているのだからそれは杞憂なのかもしれない。