退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『アイネクライネナハトムジーク』(2019) / 伊坂幸太郎の小説を三浦春馬主演で映画化

映画『アイネクライネナハトムジーク』(2019年、監督:今泉力哉)を鑑賞。伊坂幸太郎の同名小説の映画化。主演は三浦春馬。アイネクライネナハトムジーク 通常版DVD三浦春馬Amazonリサーチ会社の社員・佐藤(三浦春馬)は仙台駅前の歩道橋で街頭アンケートを…

【映画感想】『アルプスの若大将』(1966) / 若大将シリーズの第7弾

映画『アルプスの若大将』(1966年、監督:古沢憲吾)をDVDで鑑賞。先日、名画座で若大将二本立てを見て若大将に興味を持ち手にとってみる。若大将シリーズの第7弾。アルプスの若大将 <東宝DVD名作セレクション>加山雄三Amazon京南大学建築学科の田沼(加山雄…

【映画感想】『野菊の墓』(1981) / 松田聖子の初主演にによるアイドル映画

DVDで映画『野菊の墓』(1981年、監督:澤井信一郎)を鑑賞。当時トップアイドルだった松田聖子の初映画主演作。サンミュージックが製作会社に名を連ねる。原作は伊藤左千夫の同名小説。澤井信一郎の初監督作品でもある。野菊の墓 [DVD]松田聖子Amazonアイドル…

【映画感想】『ファントム・オブ・パラダイス』(1974) / パルマ監督の古典的ロック・ミュージカル映画

DVDで映画『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年、監督:ブライアン・デ・パルマ)を鑑賞。『オペラ座の怪人』『ファウスト』『ノートルダム・ド・パリ』などの古典を咀嚼してロックンロール・ミュージカル映画に仕立てた異色作。パルマ監督のインテリぶり…

新文芸坐、改装・休業に突入しました(4月1日再開予定)

池袋の名画座・新文芸坐が、予定通り改装のため休業に入りました。再開は4月1日の予定です。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』終了!なんとかアンプもスピーカーももちました。ご来場頂いたお客様、ありがとうございました。これをもちまして新文芸坐は…

【映画感想】『狂武蔵』(2020) / 坂口拓のアクションが延々と続く珍作

DVDで映画『狂武蔵』(2020年、監督:下村勇二)を鑑賞。主演のTAK∴(坂口拓)が宮本武蔵を演じている。本作は斎藤洋介の遺作でもある。狂武蔵 [DVD]TAK∴(坂口拓)Amazon2013年のイベントで上映された作品を、9年後に劇場上映するために完成させたという。上映…

【映画感想】『女帝 春日局』(1990) / 東映のお家芸「トンデモ時代劇」だが、鳥越マリは美しい

「東映時代劇YouTube」チャンネルで配信されていた、映画『女帝 春日局』(監督:中島貞夫)を見る。脚本は高田宏治、撮影は木村大作という豪華な布陣。主役は十朱幸代。女帝 春日局 [DVD]十朱幸代Amazonこの映画は春日局が家光の乳母となり、大奥で「女帝」…

【映画感想】『エレキの若大将』(1967) / 加山雄三主演「若大将シリーズ」の第6弾

新文芸坐で《名画座かんぺ10周年ご褒美企画 のむみちpresents 没後50年 飯田蝶子“婆優”一代》という企画で、映画『エレキの若大将』(1965年、監督:岩内克己)を鑑賞。加山雄三主演「若大将シリーズ」の第6弾。マドンナは星由里子。当日は若大将二本立て。飯…

【映画感想】『南太平洋の若大将』(1967) / 加山雄三主演「若大将シリーズ」の第10弾

新文芸坐で《名画座かんぺ10周年ご褒美企画 のむみちpresents 没後50年 飯田蝶子“婆優”一代》という企画で、映画『南太平洋の若大将』(1967年、監督:古沢憲吾)を鑑賞。加山雄三主演「若大将シリーズ」の第10弾。マドンナは星由里子。当日は若大将二本立て。…

【映画感想】『ユダヤ人の私』(2021) / ホロコースト生存者による最後の警鐘

少し前に岩波ホールで映画『ユダヤ人の私』(2021年)を見る。終戦から74年間 悪夢を語り続けたホロコースト生存者による最後の警鐘。オーストリア映画。白黒映画。ユダヤ人のマルコ・ファインゴルト(1913-2019)は1939年に逮捕され、アウシュヴィッツを含む4…

【映画感想】『i-新聞記者ドキュメント-』(2019) / 森達也監督が東京新聞の記者・望月衣塑子に密着したドキュメント

東京新聞社会部記者・望月衣塑子を追ったドキュメンタリー映画。首相官邸記者会見で鋭い質問を投げかける望月記者が話題になったのは記憶に新しい。望月記者が辺野古基地移設問題や森友学園問題、伊藤詩織準強姦事件、加計学園問題などの取材に臨む姿を追う…

【映画感想】『捨て身のならず者』(1970) / 高倉健x降旗康男の初期作品

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『捨て身のならず者』(1976年、監督:降旗康男)を鑑賞。主演は高倉健。後年コンビを組んで数々の作品を残す高倉健と降旗康男のコンビによる初期作品。捨て身のならず者 [DVD]高倉健Amazon…

【映画感想】『武闘拳 猛虎激殺!』(1976) / 和製ドラゴン・倉田保昭の東映初主演作

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『武闘拳 猛虎激殺!』(1976年、監督:山口和彦)を鑑賞。主演は和製ドラゴンの異名をとった倉田保昭。寅年だからこの作品が選ばれたようだ。正月休みのせいかプレミア配信はなく以前配信し…

【映画感想】『荒野の渡世人』(1968) / 高倉健主演の東映らしい西部劇

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『荒野の渡世人』(1968年、監督:佐藤純彌)を鑑賞。主演は高倉健。東映映画。荒野の渡世人 [DVD]高倉健Amazonアメリカ西部。咸臨丸で渡米した元侍の父親(志村喬)と現地の母親との間に生…

【映画感想】『やくざの墓場 くちなしの花』(1976) / ヤクザと警察との黒い癒着を描いた渡哲也x深作欣二のコンビ作

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『やくざの墓場 くちなしの花』(1978年、監督:深作欣二)を鑑賞。主演は渡哲也、脚本は笠原和夫。タイトルは主演の渡のヒット曲「くちなしの花」にちなんでいる。やくざの墓場 くちなしの…

雑誌「映画秘宝」の千葉真一追悼特集でしんみりした話

年末になって思い起こすと、今年も若い頃に影響を受けた人たちが鬼籍に入った。今年いちばんショックだったのは、新型コロナウイルス感染症による千葉真一さんの死去。さまざまなメディアで追悼企画が組まれたが、マニアックな映画雑誌「映画秘宝」(2021年11…

新文芸坐で大映版『忠臣蔵』(1958年)を観る

《12月14日は四十七士討ち入りの日!》ということで、新文芸坐で大映版『忠臣蔵』(1958年、監督:渡辺邦男)を鑑賞。1本立て。忠臣蔵 [DVD]長谷川一夫Amazon大映創立18年を記念して製作された、長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、京マチ子、山本富士子、若尾文…

【映画感想】『影の軍団 服部半蔵』(1980) / 千葉真一不在のアメフト忍者映画

YouTubeの「東映時代劇YouTube」チャンネルで配信されていた、映画『影の軍団 服部半蔵』(1980年、監督:工藤栄一)を鑑賞。「影の軍団」と言えば千葉真一を想起する。本作でも千葉にオファーがあったが脚本に難色を示して出演していない。主演は渡瀬恒彦。影…

【映画感想】『あなたと私の合言葉 さようなら、今日は』(1959) / 市川崑監督による小津安二郎へのオマージュか!?

DVDで映画『あなたと私の合言葉 さようなら、今日は』(1959年、監督:市川崑)を鑑賞。主演は若尾文子。大映映画。あなたと私の合言葉 さようなら、今日は [DVD]若尾文子Amazon東京でデザイナーとして自動車会社に務める和子(若尾文子)には、同じ会社の同僚…

【映画感想】『皮ジャン反抗族』(1978) / 昭和ディスコの雰囲気を伝えるアクション映画

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『皮ジャン反抗族』(1978年、監督:長谷部安春)を鑑賞。東映セントラルフィルム製作。舘ひろしの単独初主演作品。皮ジャン反抗族 [DVD]舘ひろしAmazon普段は自動車修理工としてまじめに働…

【映画感想】『将軍家光の乱心 激突』(1989) / 千葉真一がアクション監督を務めたトンデモ時代劇

YouTubeの「東映時代劇YouTube」チャンネルで配信されていた、映画『将軍家光の乱心 激突』(1989年、監督:降旗康男)を鑑賞。千葉真一がヴィランとして出演しているとともに、アクション監督を務めている。将軍家光の乱心 激突 [DVD]緒形拳Amazon三代将軍家…

【映画感想】『馬賊やくざ』(1968) / 満州を舞台にした鶴田浩二主演のアクション映画

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『馬賊やくざ』(1968年、監督:小沢茂弘)を鑑賞。主演は鶴田浩二。初見。昭和7年に建国された満州国。日本軍部は満州を足がかりに大陸侵攻に野心をたぎらせていた。一方、武器商人・桜井…

【映画感想】『陽のあたる場所』(1951) / モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラーらによるミステリー映画。

DVDで映画『陽のあたる場所』(1951年、監督:ジョージ・スティーヴンス)を鑑賞。出演はモンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラーなど。古き良き時代のアメリカ映画。映画の原題はA Place in the Sunだが、原作小説のAn American Tragedyから改題したの…

【映画感想】『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014) / 人気ジャンプ漫画の実写版第3作

DVDで映画『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年、監督:大友啓史)を鑑賞。和月伸宏による人気コミック「るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~」の実写映画化第3作。主演は佐藤健。『るろうに剣心 京都大火編』に続編であり、二部作の後篇。るろうに剣心 伝説の最…

【映画感想】『るろうに剣心 京都大火編』(2014) / 人気ジャンプ漫画の実写版第2作

DVDで映画『るろうに剣心 京都大火編』(2014年、監督:大友啓史)を鑑賞。和月伸宏による人気コミック「るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~」の実写映画化第2作。主演は佐藤健。るろうに剣心 京都大火編 通常版 [DVD]佐藤 健Amazonかつて「人斬り抜刀斎」と呼ば…

【映画感想】『決算!忠臣蔵』(2019) / 討ち入りの“予算”をテーマにした異色作

Amazonプライム・ビデオで映画『決算!忠臣蔵』(2019年、脚本・監督:中村義洋)を鑑賞。これまで幾度となく映像化されてきた「忠臣蔵」だが、これまでとは一線を画し、「討ち入り予算」をテーマにした異色作。原作は、山本博文の新書『「忠臣蔵」の決算書』…

【映画感想】『水戸黄門』(1978) / テレビ版「水戸黄門」の放送10年を記念した劇場映画

映画『水戸黄門』(1978年、監督:山内鉄也)を鑑賞。国民的人気を博していたテレビドラマ「水戸黄門」は、製作を東映京都撮影所が担当しており、スポンサーだった松下電器とのタイアップにより劇場映画の製作が決まる。加賀藩のお家騒動。お家乗っ取りを目論…

【映画感想】『喜劇急行列車』(1967) / 渥美清主演の人情喜劇「列車シリーズ」第1作

YouTubeの「TOEI Xstream theater」チャンネルで配信されていた、映画『喜劇急行列車』(1966年、監督:瀬川昌治)を鑑賞。主演は渥美清。渥美清が演じる車掌が、特急列車の乗客たちが起こす騒動に対処する姿を描く喜劇映画。喜劇 急行列車 [DVD]渥美清Amazon…

【映画感想】『燃えよ剣』(2021) / 岡田准一が演じる土方歳三の生涯

近くのシネコンで映画『燃えよ剣』(2021年、脚本・監督:原田眞人)を鑑賞。原作は司馬遼太郎の代表作である同名小説。主演は岡田准一。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて上映が延期されていたが、ようやく見ることができた。箱館戦争のなか、旧幕府軍残…

新文芸坐で千葉真一の柳生十兵衛を二本立てで堪能

新文芸坐の特集上映《六つの黒帯を持つ男 世界のアクションスター 追悼・千葉真一》に出かけてきました。今年8月に亡くなったアクションスター・千葉真一の追悼企画。当日のプログラムは、『魔界転生』(1981年)と『柳生一族の陰謀』(1978年)の2本立て。どち…