年末になって思い起こすと、今年も若い頃に影響を受けた人たちが鬼籍に入った。今年いちばんショックだったのは、新型コロナウイルス感染症による千葉真一さんの死去。
さまざまなメディアで追悼企画が組まれたが、マニアックな映画雑誌「映画秘宝」(2021年11月号)の追悼特集が濃かった。ようやくじっくり読むことができた。
わずか20ページほどの特集だが、中島貞夫、金田治、岡崎二朗、土橋亨、福永邦昭という映画仲間たちが哀悼を表していて、生前の千葉真一の生き様がよく伝わってくる。まさに「映画バカ」だ。「映画秘宝」ならではの追悼特集であり素晴らしい企画。
表紙もインパクト大。石井輝男監督による『直撃地獄拳 大逆転』(1974年)からの一枚。やっぱりコレか!
10月に新文芸坐で追悼企画が組まれたが、1日しか行かなったのが悔やまれる。当時、名画座に通う気分でなかったのだが、『直撃地獄拳 大逆転』をスクリーンで見ておきたかったなぁ……。