退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2023-01-01から1年間の記事一覧

【映画感想】『遥かなる走路』(1980) / “トヨタ自動車創業者の立志伝

DVDで映画『遥かなる走路』(1980年、監督:佐藤純彌)を鑑賞。“トヨタ自動車”創業の道のりを壮大なスケールで描く。原作は木本正次による伝記小説「夜明けへの挑戦」、主演は市川染五郎、現在の松本白鸚 (2代目)である。あの頃映画 「遥かなる走路」 [DVD]松…

【読書感想】大貫 真之介『私がグループアイドルだった時 僕の取材ノート2010-2020』(双葉社、2023年)

本書はフリーライターである著者が、現在はグループアイドルを卒業した13人にインタビュー記事をまとめた書籍。10年代のややマイナーなグループアイドルが主な取材対象。私がグループアイドルだった時 僕の取材ノート2010-2020作者:大貫真之介双葉社Amazon登…

夏恒例のmacOSアップデートを実施しました (Monterey→Ventura)

Mac

夏の恒例行事「macOSのアップデート」を今年もやりました。今年はMontereyからVenturaへのアップデートです。なぜ夏にアップデートするのかといえば、macOSは毎年秋に最新版がリリースされるのですが、最新版が出る少し前に安定してきたバージョンに上げてお…

【映画感想】『地球防衛軍』(1957) / 東宝初のワイドスコープによるカラー特撮映画

少し前に〈午前十時の映画祭13〉で上映されていた映画『地球防衛軍』(1957年)を鑑賞。監督は本多猪四郎、特技監督は円谷英二、主演は佐原健二。4Kリマスター版。地球防衛軍 [東宝DVD名作セレクション]佐原健二Amazon富士山山麓で奇怪な山火事と山崩れが頻発…

【読書感想】吉村栄一『坂本龍一 音楽の歴史 : A HISTORY IN MUSIC』(小学館、2023年)

今年3月に他界した音楽家・坂本龍一の評伝。坂本龍一 音楽の歴史 ~A HISTORY IN MUSIC~作者:吉村栄一小学館Amazon本書がカバーしているのは2022年まで最晩年には触れられていない。少し前に文庫で『音楽は自由にする』という雑誌インタビューをまとめた自…

華優希さんが朝ドラ「らんまん」に出演してました!

元宝塚歌劇団花組トップ娘役・華優希さんが、現在放送中の朝ドラ「らんまん」に出演していました。人気芸者・菊千代役。困窮する主人公・万太郎(神木隆之介)の家計を救うべく、妻・寿恵子(浜辺美波)は叔母みえ(宮澤エマ)が切り盛りする料亭で中居とし…

全店閉店されるジューススタンド「ハニーズバー」に行ってきた

JR東日本の駅構内に出店しているジューススタンドチェーン「ハニーズバー」が8月末をもって全店閉店となることが報じられました。nlab.itmedia.co.jpこの「ハニーズバー」は、以前はよく利用していましたが、最近は利用している鉄道路線もちがい足が遠のいて…

実写映画を受けてコミック「ガラスの脳」を読んでみた

先日、映画『ガラスの脳』(1999年、監督:中田秀夫)を観て、原作である手塚治虫の短編漫画を読んでみた。以前、読んだことがあるはずだが記憶に残ってなかった。手塚治虫文化賞受賞作家が選ぶBest of 手塚's Work作者:手塚治虫朝日新聞出版Amazon原作の鉄道…

妻夫木聡主演のテレビドラマ「ブラックジャックによろしく」を見終わりました

再放送されていたテレビドラマ「ブラックジャックによろしく」(全11話)を見終わった。原作は佐藤秀峰による同名漫画、主演は妻夫木聡。このドラマは2003年にTBS系列で放送されたので、20年前の作品である。ブラックジャックによろしく DVD-BOX妻夫木聡Amaz…

【読書感想】稲垣えみ子 『老後とピアノ』(ポプラ社、2022年)

いわゆる「大人のピアノ」についてのエッセイ。積読しておいた本を読み始めたあたりで、筆者がNHKの「あさイチ」に出演していたのを見つけた。最初は本書の筆者と同一人物とはわからなかったが、元朝日新聞の記者だというので表紙のアフロのイラストで「この…

【映画感想】『ガラスの脳』(1999) / 手塚治虫の短編漫画の実写化作品

DVDで映画『ガラスの脳』(1999年、監督:中田秀夫)を鑑賞。手塚治虫による短編漫画の実写化作品。主演は小原裕貴と後藤理沙。ガラスの脳 [DVD]後藤理沙Amazon飛行機事故の唯一の生存者だった妊婦が女の子を出産する。その赤子は目を覚まさず、成長だけを続け…

コミック「重版出来!」が完結!

松田奈緒子によるコミック「重版出来!」(じゅうはんしゅったい)が完結していた。全20巻。週刊コミック誌の編集部を舞台に、女性漫画編集者・黒沢心を主人公として、漫画家とともに奮闘しながらヒット作を世に出していく、漫画業界のリアルと描く。重版出来…

【悲報】Amazon、プライム会費を値上げ 年5900円に

Amazon.co.jpは8月10日、同社の有料プラン「Amazonプライム」の年会費を4900円から1000円増の5900円に値上げすると発表しました。日本での値上げは4年ぶり。ascii.jpあらゆるもの値上がりしている昨今の状況を考えると、「仕方ない」と思えますが正直イタい…

【映画感想】『ゴルゴ13』(1973) / 高倉健主演の実写版「ゴルゴ13」

YouTube「東映シアターオンライン」チャンネルで配信された映画『ゴルゴ13』(1973年、監督:佐藤純弥)を鑑賞。原作はさいとう・たかをによる同名漫画。初の実写映画化作品となる。主演は高倉健。東映映画。ゴルゴ13 [DVD]高倉健Amazon某国秘密警察部長フラ…

TOKYO MX で「ガメラ祭り」始まりました

8月6日にTOKYO MXで大映の特撮映画『大怪獣ガメラ』(1965)が放送された。これを皮切りに昭和平成ガメラが8月9月にかけて放送される。TOKYO MX映画情報#映画『 #大怪獣ガメラ』8月9月は #ガメラ 祭り‼️昭和平成の名作を厳選してお届け️ジェット機をたたき落し…

懐かしの営団地下鉄Sマーク展 @地下鉄博物館

地下鉄博物館で開催中の「懐かしの営団地下鉄Sマーク展」という収蔵品展を見てきました。地下鉄博物館は、東京メトロ東西線葛西駅の高架下にある、地下鉄を専門に扱った博物館です。地下鉄博物館なのに高架下という不思議な立地ですが、まあいいでしょう。東…

【映画感想】『ぼんち』(1960) / 船場商家の跡取りを主人公に大阪商人の生きざまを描いた文芸作品

DVDで映画『ぼんち』(1960年、監督:市川崑)を鑑賞。主演は市川雷蔵、原作は山崎豊子の同名小説。大映映画。ぼんち [DVD]市川雷蔵Amazon昭和初期、四代続いた船場の足袋問屋の一人息子・喜久治(市川雷蔵)は、かつては「きくぼん」と呼ばれ商才を発揮して店…

駆け込みで契約した「OCNモバイルONE」を1か月使って思ったこと(MUSICカウントフリー使いまくった)

MVNOサービス「OCNモバイルONE」を展開するNTTレゾナント株式会社が、2023年7月1日に株式会社NTTドコモに吸収合併されることに伴い、格安SIMで独自の存在感を示していた「OCN モバイル ONE」も2023年6月26日をもって新規申し込み終了となった。申し込みが終…

【映画感想】『君たちはどう生きるか』(2023) / 宮崎駿監督の最新作

少し前になるが、近くのシネコンで映画『君たちはどう生きるか』(2023年、原作・脚本・監督:宮崎駿)を観てきた。御大・宮崎駿監督による長編アニメであり、そのネームバリューのおかげで「広告ゼロ」にもかかわらず興行成績は良好とのこと。ジブリアニメと…

【読書感想】伊藤喜之『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』(講談社+α新書、2023年)

ガーシーこと、元参議院議員・東谷義和に密着したノンフィクション。悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味 (講談社+α新書)作者:伊藤喜之講談社Amazon大手メディアが「事なかれ主義」で避けているテーマに挑戦していることは評価できる。軽い読み物として…

「学習院女子大学が学習院大学に統合される」というニュースで思ったこと

学習院女子大学国際文化交流学部を学習院大学の学部として統合する計画が、27日に発表された。最短で令和8(2026)年4月に統合するという。学習院女子大学の学習院大学への統合について|学校法人学習院最近多くの女子大が苦境に立っており、次々に募集停止…

【映画感想】『この子の七つのお祝いに』(1982) / 増村保造監督の事実上の遺作

DVDで映画『この子の七つのお祝いに』(1982年、監督:増村保造)を鑑賞。原作は「第一回横溝正史賞」を受賞した斎藤澪の同名小説。主演は岩下志麻。大映映画で活躍した増村保造による最後の監督作品。角川映画。あの頃映画 「この子の七つのお祝いに」 [DVD]…

iPhoneを使ってApple Watchをロック解除する方法

朝、あわてて身支度をして駅まで行き、Apple WatchのSuicaで自動改札を通ろうして「失敗」することありませんか。原因はApple Watchがロックされていたためです。解除するには、小さい画面の「パスコード」を入力しなければいけません。 Apple Watchのパスコ…

【映画感想】『サーキットの狼』(1977) / スーパーカーブームの火付け役となったジャンプ漫画の実写化映画

YouTube「東映シアターオンライン」チャンネルで配信された映画『サーキットの狼』(1977年、監督:山口和彦)を鑑賞。原作は池沢さとしにより、漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」に1975年から1979年にわたり連載されていた同名漫画。サーキットの狼 [DVD]風吹真…

コミック『将棋指す獣』が完結してなかった件

ふと以前より気になっていたコミック『将棋指す獣』(原作:左藤真通、漫画:市丸いろは、将棋監修:瀬川晶司)を読み始める。全4巻。主人公は女性・弾塚光。元奨励会三段の彼女がプロ棋士を目指す熱いストーリー。将棋指す獣 1巻: バンチコミックス作者:左…

【映画感想】『探偵物語』(1983) / 薬師丸ひろ子主演の角川映画 松田優作とのディープキスが話題に

DVDで映画『探偵物語』(1983年、監督:根岸吉太郎)を鑑賞。少し前に『SOUL RED 松田優作』というドキュメンタリー映画を見て、そのなかで本作が引用されていたので無性に見たくなった。薬師丸ひろ子主演映画第3作の角川映画。探偵物語 角川映画 THE BEST [DV…

オンライン予備校「ただよび」破産で思ったこと

オンライン予備校「ただよび」が破産手続きを開始したことを6日、公式HPなどで発表した。https://tadayobi.net/announce/65「ただよび」は教育格差を是正を崇高な理念に掲げた実験的なビジネスモデルだったが、あえなく破綻した。 オンライン予備校「ただよ…

充電器「Anker Nano II 65W」を買ってみた

Amazonのプライムデーで充電器「Anker Nano II 65W」を買ってみました。周囲の環境をUSB-C化するための一環です。Anker Nano II 65W (PD 充電器 USB-C)【独自技術Anker GaN II採用/PD対応/PSE技術基準適合/折りたたみ式プラグ】MacBook PD対応Windows PC iPa…

【映画感想】『日本の悲劇』(1953) / 戦争未亡人を演じた望月優子の出世作

DVDで映画『日本の悲劇』(1953年、監督:木下惠介)を鑑賞。主演は望月優子。松竹映画。白黒映画。木下惠介生誕100年 「日本の悲劇」 [DVD]望月優子Amazon戦争未亡人・春子(望月優子)は、二人の幼い子供をかかえ生活のため時には体を売ることすらあったが、…

雑誌「文藝春秋」で原田諒による手記〈宝塚「性加害」の真相〉読んで思ったこと

先日、ふと目にした少し前の雑誌「文藝春秋」(2023年6月号)に載っていた〈宝塚「性加害」の真相〉を読んでみた。昨年12月「性加害に及んだ演出家」と報道された、元・宝塚歌劇団の演出家である原田諒による反論ともいうべき手記である。文藝春秋2023年6月号…