退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2023-01-01から1年間の記事一覧

【読書感想】『音声ガイドで 聴く名画』(サンクチュアリ出版、2023年)

いわゆる絵画解説本ですが、タイトルどおり「音声ガイド」で解説を聞くというユニークな本です。音声ガイドで 聴く名画 (サンクチュアリ出版)サンクチュアリ出版Amazon私は美術展に行くといつも音声ガイドを利用します。結構お高いのですが、必見の作品を見…

【映画感想】『私は貝になりたい』(2008) / 橋本忍による中居正広主演の反戦映画

Amazonプライム・ビデオで配信されていた映画『私は貝になりたい』(2008年、監督:福澤克雄)が、プライムから外れそうだったので、あわてて鑑賞する。私は貝になりたい スタンダード・エディション [DVD]中居正広Amazon加藤哲太郎の獄中手記が原作で1958年テ…

「北斗の拳 40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」 @森アーツセンターギャラリー

六本木で開催中の超人気漫画「北斗の拳」の原画展を見てきました。原画展好きには見逃せない展示会です。原画をぜひみたいと思っていた作品のひとつです。原作の武論尊と、作画の原哲夫が創作した本作の連載が開始されたのは,1983年とのこと。今年で40周年…

【映画感想】『大いなる驀進』(1960) / 国鉄全面協力の下、特急さくらを舞台にした人間ドラマ

「鉄道の日」にちなんでYouTubeの「東映シアターオンライン」で公開されていた映画『大いなる驀進』(1960年、監督:関川秀雄)を鑑賞。主演は中村賀津雄。大いなる驀進 [DVD]中村賀津雄Amazon東京から長崎に向かう特急さくら号。発車まぎわに慌しく乗り込ん…

【読書感想】松本清張『徳川家康―江戸幕府をひらく』(講談社 火の鳥伝記文庫、1982年)

社会派推理小説作家・松本清張が、子ども向けに書いた徳川家康の伝記。ずいぶん前に知人に紹介してもらい、いつか手に取ってみようと思っていた。徳川家康―江戸幕府をひらく (講談社 火の鳥伝記文庫)作者:松本 清張講談社Amazon今年の大河ドラマの主人公が徳…

「キュビスム展―美の革命」 @国立西洋美術館

先日、国立西洋美術館で開催中の企画展「キュビスム展―美の革命」を見てきました。この企画展は、〈パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ〉という長いタイトルがついています。タイトルのとおり、…

廉価版Apple Pencilの「Apple Pencil(USB-C)」が発表されたワケだが…

Appleは、安価でUSB-Cに対応した新しい「Apple Pencil」を発表した。11月上旬から販売開始する。www.itmedia.co.jpiPadの新モデルの発表を期待していたが、なんと新型Apple Pencilだけが発表されて落胆した。この新型Apple Pencilは「機能を抑えたUSB Type-C…

【朗報】大好きな音楽番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」が復活してました

以前、BS12で放送されていた大好きだった音楽番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」は、4年ほど続いたあと2021年9月をもって惜しも「一時閉店」とないり残念に思っていました。alltag.hatenablog.jpその後、2022年11月に「ザ・カセットテープ・ミュージ…

Amazon Music Primeに「オンデマンド再生」が追加されていた

いつの間にか、Amazon Prime会員が利用できる音楽配信サービス「Amazon Music Prime」に新機能「オンデマンド再生」が追加されていた。av.watch.impress.co.jp昨年秋に「Amazon Music Prime」の仕様が変更されて、基本的に「おすすめ曲」を交えたシャッフル…

【映画感想】『沈黙の艦隊』(2023) / 原潜が独立国家を宣言する30年ほど前の人気コミックの実写映画化作品

楽しみにしていた映画『沈黙の艦隊』(2023年、監督:吉野耕平)を見てきた。原作はかわぐちかいじによる同名漫画、主演・プロデューサーは大沢たかお。原作を読み直して予習は万全。原作漫画の連載が始まったのは1988年であり、ソ連時代の東西冷戦が背景にな…

Macの外付けモニターの挙動があやしい件

Mac

以前より、Apple M1/M2チップ搭載のMacに接続された外付けモニターの挙動がおかしいなと思っていました。とは言っても、そもそもサンプル数は少ないし、事象も間欠的に発生していたので、「おま環だろ」と言われると反論できません。そうしたなか、下記の記…

【読書感想】山内マリコ『あのこは貴族』(2016年、集英社)

話の流れで知人に勧められて読んでみた。あのこは貴族作者:山内 マリコ集英社Amazon東京生まれで裕福な家庭で育った華子。30歳を前に結婚に焦った華子は、ハンサムな弁護士・幸一郎と知り合う。幸一郎は、華子と同様に裕福な家庭で育った「上流国民」で、ふ…

コミック「沈黙の艦隊」を読了しました

かわぐちかいじ原作のコミック「沈黙の艦隊」が、大沢たかお主演で実写映画化され現在公開中です。そこで映画館に行く前に予習しなければ、ということで原作漫画を読み始めました。全32巻。予想以上に長かった。沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)作者…

【映画感想】『屍人荘の殺人』(2019) / 浜辺美波を愛でるだけの和製ゾンビ映画

Amazonプライム・ビデオで映画『屍人荘の殺人』(2019年、監督:木村ひさし)を鑑賞。原作は今村昌弘の同名小説、主演は神木隆之介。屍人荘の殺人 DVD通常版神木隆之介Amazon大学のミステリー愛好会のメンバーである葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也…

コミック「プリニウス」読了!

ヤマザキマリととり・みきの合作によるコミック「プリニウス」(全12巻)を読み終わった。連載時期は、2013年12月から2023年2月にわたる。ようやく完結したと聞いて最初から読み直してみた。プリニウス 1巻 (バンチコミックス)作者:ヤマザキマリ,とり・みき…

朝ドラ「らんまん」が最終回でした

朝ドラ「らんまん」は、2023年度前期放送のNHK「連続テレビ小説」第108作。長田育恵作。植物学者・牧野富太郎をモデルとしたフィクション。主演は神木隆之介。男性が主役の朝ドラと聞いて嫌な予感がしたが、丁寧につくられていて安心して最後まで面白く見ら…

【悲報】「ぶらぶら美術・博物館」が最終回でした

BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」が最終回でした。13年半にわたり続いた長寿番組。この番組を見て、出かけたイベントもかなりあったので本当に残念です。番組のレギュラー出演者は、博識の山田五郎さんをはじめ、高橋マリ子さん、おぎやはぎの二人。番組…

岸田内閣の「年収の壁」問題の取り組みに思ったこと

岸田内閣による、年収が一定額に達すると年金などの社会保険料負担で手取りが減ってしまう「年収の壁」問題に対する取り組みが報じられた。人手不足が深刻な社会問題となりつつある昨今の社会状況を受けてのことである。mainichi.jp詳細は政府発表を見てほし…

iPadOS 17がリリースされた影で寂しくiPadOS 16のセキュリティアップデートを適用した件

iPadOS 17がリリースされて、世間は盛り上がっている。とくにUVC(USB Video Class)サポートはいいなと思いながら横目で見ている。そんな私はいまだに無印iPad(第5世代)を使っている。とくに不自由は感じないが、ついにiPad OS 17 からサポート対象外となっ…

【映画感想】『森崎書店の日々』(2010) / 神保町のPR映画か?

DVDで映画『森崎書店の日々』(2010年、監督・脚本:日向朝子)を鑑賞。原作は八木沢里志の同名小説、主演は菊池亜希子。森崎書店の日々 [DVD]菊池亜希子Amazon同僚でもある恋人(松尾敏伸)に手ひどく振られ失恋した貴子(菊池亜希子)は、職場に居づらくなり…

OVA「沈黙の艦隊」を観る

かわぐちかいじ原作のコミック「沈黙の艦隊」が、大沢たかお主演で実写化されている。この公開間近の実写映画のプロモーションの一環なのか、OVA版がAmazonプライム・ビデオが全3作が公開されていたので見てみた。沈黙の艦隊 [DVD]バンダイビジュアルAmazon…

元宝塚歌劇トップ娘役・真彩希帆が宝塚歌劇の演出家・生田大和と結婚

最近驚いたニュースと言えば、元宝塚歌劇雪組トップ娘役の真彩希帆(まあや・きほ)の結婚です。なんとお相手は、古巣・宝塚歌劇団の演出家・生田大和(いくた・ひろかず)とのこと。hochi.news真彩は「歌うま」として知られ、宝塚在団中には『ファントム』…

【映画感想】『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969) / 昭和ガメラシリーズ第5作

TOKYO MXの「ガメラ祭り」のラストで、映画『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969年、監督:湯浅憲明)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第5作。ガメラ対大悪獣ギロン [Blu-ray]加島信博Amazon天体観測が好きな少年・明夫とトムは、裏山で円盤を発見する。うかつにも少年ふ…

【訃報】寺沢武一さん死去

漫画家の寺沢武一(てらさわ・ぶいち)さんの訃報が届いた。68歳。www.sponichi.co.jp寺沢さんの代表作といえば、漫画雑誌「週刊ジャンプ」で1978年から1984年にかけて連載された、SF漫画「コブラ」であろう。「週刊ジャンプ」の黄金期を支えた漫画家のひと…

iPhone 15が発表されたので機種変更を検討してみた

米Appleが9月12日(現地時間)に新モデル「iPhone 15」を発表した。そこで現在使用中の「iPhone 12 mini」から機種変更をどうするか検討してみた。新モデルの詳細な仕様は各自でAppleのサイトなどで確認してほしい。私のお目当ては「無印 iPhone 15」である…

仲邑菫女流棋聖、韓国棋院に移籍の衝撃

囲碁の仲邑菫(なかむらすみれ)女流棋聖(14)が、日本棋院から韓国棋院への移籍手続きを進めていることが報じられた。www.nikkansports.com日本棋院は報道内容は事実だと認めており、移籍を認める方針だという。今後韓国棋院が仲邑の移籍希望を認めれば、…

再開が待たれる大好きな漫画たち

今夏、長らく休載していた平野耕太『ドリフターズ』の新刊が発売されて驚きました。そこで現在執筆が中断してる作品のなかから、私が個人的に再開・完結を待望している漫画を3つ紹介します。 ガラスの仮面/美内すずえ 少女漫画の金字塔と言っても異論がない…

平野耕太によるコミック『ドリフターズ』の第7巻が5年ぶりに刊行されていた件

平野耕太によるコミック『ドリフターズ』(既刊7巻)の最新刊が、ほぼ5年ぶりに刊行されていた。この漫画は、古今東西の英雄が、中世ファンタジー風の異世界に召喚されるアクション系歴史ファンタジー作品。主人公は島津豊久。簡単には説明できないぶっ飛ん…

ふるさと納税で多額の住民税が流出している件

先日届いた自治体の広報を読んでいると、「ふるさと納税」についての囲み記事があった。多額の住民税が流出しており、それが年々増加しているという内容だった。都市部ではどこの自治体では同じ悩みを抱えているようだが、この記事には、具体的に昨年度は〇…

小林まことの「JJM 女子柔道部物語」が完結していました

小林まことによるコミック「JJM 女子柔道部物語」(全15巻)が完結していたので、先月出た最終巻を読んでみた。原作は女子柔道オリンピック金メダリストの恵本裕子 。JJM 女子柔道部物語(1) (イブニングコミックス)作者:恵本裕子講談社AmazonJJM 女…