退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「学習院女子大学が学習院大学に統合される」というニュースで思ったこと

学習院女子大学国際文化交流学部を学習院大学の学部として統合する計画が、27日に発表された。最短で令和8(2026)年4月に統合するという。

学習院女子大学の学習院大学への統合について|学校法人学習院

最近多くの女子大が苦境に立っており、次々に募集停止を追い込まれている。学習院のブランドをもってしても女子大を維持できないことに驚いたが、これも時の流れだろう。少子化ということもあるが、日本社会がようやく変革の時期を迎えているということだろう。

学習院女子大学学習院大学は同じ学校法人であり、統合がやりやすかったのだろうと想像できる。そうなるとキャンパスはどうなるのだろう。両校は近いと言えなくもないが、授業の合間に移動するほどは近くない。となると学習院大学の目白キャンパスに集約することになるのか。

移転後のキャンパス跡地はどうなるのか。売却するのだろうか。しかし学習院女子中・高等科が隣接することもあり、下手なことはできないだろうし……。どうなるのかしらん。

立地としては早稲田の縄張りのなかにあり、文キャンの近くである。本キャンの掲示板には「学短から『うちの学生にちょっかい出すな』という苦情があった」という趣旨の掲示があった記憶がある(苦笑)。

ここで昔話。学習院女子大学は、以前は短大であり「学短」と呼ばれていた。私が大学時代に「学短」とならび、「青短」「上短」という学校が知られていたが、いずれも廃校になってしまった。ちなみに私のいたサークルと交流があったのは、「東短」こと東洋女子短期大学だったが、これもあえなく4年制大学へ改組され廃止されてしまった。もっとも「東短」という呼称はローカルであり、一般的でないかもしれないが……。

女子大にとっては冬の時代となっている。まあ男女平等参画の社会を目指すのに女子大とはおかしな話で、見学のがある私大ならともかく、国立大のお茶の水女子大学はそろそろ廃止してもいいだろう。すでにお茶女は社会的意義を失っているばかりか、存在自体が憲法違反のおそれすらある。あの好立地のキャンパスを専有させているのはもったいない。

学習院女子大学 (2023年版大学入試シリーズ)