一部で話題になっている、永青文庫で開催中の「SHUNGA 春画展」に行ってきました。いわゆる18禁です。豆版が見たかったので展示替えの前に見てきました。
以前、2013年秋から2014年にかけて大英博物館で開催された春画展が雑誌『芸術新潮』で特集されました。このとき日本に巡回できるだろうかと思い記事を書きましたが、本展が日本で開催された初めての本格的な春画展になりました。
内容が内容なだけに開催までは紆余曲折あったようで、多くの博物館、美術館では受入れが難かったようです。最後は細川護熙氏が「じゃあうちで」ということで実現の運びとなったようです。粋ですね。
http://www.eiseibunko.com/shunga/www.eiseibunko.com
会場は、肉質、版画、豆版に分けられて作品が展示されています。目当ては9cm×13cmぐらいの小さなサイズの「豆版」の春画でしたが、絵師たちの緻密な工夫が感じれれて興味を惹かれます。数も膨大らしくまだ研究が進んでいないとのこと。予習に使った『美術手帖』(2015年10月号)にも、豆版のオマケが付いていましたが本物はやはりちがいます。
カップルで行ってもなかなか面白いかもしれませんが、会場がせまく混雑していたのでゆったり鑑賞する雰囲気ではなかったのは残念でした。新国立美術館あたりで、堂々と凱旋してもらいたかった。
会場となった永青文庫は、細田家に伝来する歴史資料や美術品を後世に伝えることを目的に設立された博物館です。展示会場には長持がそのまま置いてありました。昭和初期に建てれたという味のある建物です。普段の展示会も見てみたいものです。
永青文庫は初めてでしたが、どの駅からも遠い。往きは思い切ってJR目白駅から歩いてみました。学習院大学、日本女子大を横目に目白通りをずんずん進みます。帰りは、目白台から坂を降りてリーガロイヤルホテルの前に出て、そのまま新目白通りを江戸川橋駅まで歩きました。運動不足の身体にはこたえましたがいい運動になりました。