読売新聞の一面トップに「眞子さま年内結婚」というスクープが載った。
当然、お相手は小室圭さん。何か状況に変化があったかと思ったが、関係者が匙を投げたのか、語弊を恐れずにいえば「厄介払い」ということのようだ。
しばらく冷却期間をおけば、眞子さまも正気を取り戻し気持ちも変わるだろうという目論見があったのだろうが、そうはいかなかった模倣。これ以上、時間をかけても状況の好転は期待できないので、もう勝手にしろということだろうか。
今回、眞子さまは納采の儀などの決まった儀式を行わず、年内に婚姻届を提出し皇籍を離脱する。女性皇族では戦後初とのこと。そして渡米してアメリカで新婚生活を始めるとのこと。もはや「駆け落ち事件」と言われても仕方ない。
不思議なのは、小室圭さんはまだ司法試験に合格したわけでもなく、法律事務所に就職したわけでもなく、生活基盤がないままでのスクープだということ。まずは生活基盤を整えて、それから結婚というのが普通だろう。どうなっているのだろう。
上は2017年に婚約を発表したときの映像である。ことあることに引用されてきたが、この映像だけを見ると初々しく微笑ましくも思える。しかし、その後、小室圭さんの母親と元婚約者の金銭トラブルなどがスキャンダルとして報じられると、国民がこぞって祝福するという雰囲気ではなくなった。
まあ結婚は二人の問題なのだから、二人が望んでいるならいいじゃないかと思わなくもないが、眞子さまは内親王殿下なので、事はそう単純ではない。
この「駆け落ち事件」は、国民の分断を生み、眞子さま批判、秋篠宮家批判、ひいては皇室批判にまで発展するおそれがある。天皇制そのものが危うくなる契機にもなりかねない。
いまから過去を振り返って意味はないが、やはり禍根だったのは、秋篠宮家が、眞子さまが国際基督教大学への進学を許したことだろう。そこで同級生の小室圭さんと知り合って、今回の事態を招いた。おとなしく学習院大学に行って、周りが然るべき相手をさり気なく紹介すればいいものを……。どうしてもそんなことを考えてしまう。
秋篠宮家に何らかの問題があるとすれば、事実上の次期天皇である悠仁親王は大丈夫なのかとも思ってしまう。この駆け落ち事件が、天皇制の終わりの始まりでなければいいのだが。