退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

懐かしの営団地下鉄Sマーク展 @地下鉄博物館

地下鉄博物館で開催中の「懐かしの営団地下鉄Sマーク展」という収蔵品展を見てきました。

地下鉄博物館は、東京メトロ東西線葛西駅の高架下にある、地下鉄を専門に扱った博物館です。地下鉄博物館なのに高架下という不思議な立地ですが、まあいいでしょう。

東京左半分に住む私としては、ちょっと行きにくい立地なのですが、用事のついでにひさしぶりに行ってみました。前に訪れたのは、ひょっとしたら副都心線ができる前だったかもしれません。

高架下の入り口から入ると、そこで自動券売機で入館券を買って、自動改札機を通って入館するというナイスな演出です。すぐに丸ノ内線で使われていた営団300形電車の赤い車両が迎えてくれます。

常設展示を見ながら順路に沿って進んでいくと、お目当ての「懐かしの営団地下鉄Sマーク展」がありました。小規模ながら懐かしい写真や物品の展示を堪能しました。驚いたのは営団地下鉄本社ビルの上層階の壁面に飾られていた紋章がそのまま展示されていたこと。さすがに大きい。

ちなみに、この「Sマーク」は、英語で地下鉄を意味するサブウェイ(Subway)の頭文字をもとにデザインされ、1960年に営団の紋章と制定されました。これは交通機関としての4つの要件である「安全(SAFETY)」・「正確(SECURITY)」・「迅速(SPEED)」・「サービス(SERVICE)」を表すシンボルだったとのこと。

この営団地下鉄は、2004年に東京地下鉄株式会社の設立とともに「東京メトロ」に生まれ変わります。展示には東京メトロへの移行にともなう案内表示の変更などのめずらしい写真もありました。

もう街中ですっかり見ることがなくなった「Sマーク」ですが、これを見て営団地下鉄を利用していたころを思いですのも一興でしょう。近くに来る機会のある人はオススメです。

余談ですが、夏休みのせいか子どもが多かったびです。なかには英語ではしゃいでる子どももいました。海外からの観光客でしょうか。こんなマイナーな博物館も外国からの観光客に侵食されているとは驚きです。