退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2023-01-01から1年間の記事一覧

囲碁「本因坊戦」来期から大幅縮小で思ったこと

第78期本因坊戦挑戦者決定リーグ戦で 一力遼棋聖が挑戦者に決まったというニュースを聞いた。本因坊文裕(=井山裕太九段)への挑戦手合となる。 そう言えば、本因坊戦が来期から大幅縮小になることを思い出した。hochi.news本因坊戦は、これまで棋聖戦と名…

【読書感想】小泉悠『ウクライナ戦争』(ちくま新書、2022年)

ロシアの安全保障の専門家によるウクライナ戦争の解説本。紛争勃発後、著者は図らずもテレビに出まくることになったので、いまや顔を知らない人はいないだろう。これまでテレビやインターネットで著者の解説を断片的に聞いていたが、包括的にウクライナ戦争…

【映画感想】『シン・仮面ライダー』(2023) / ノスタルジー全開のヲタク映画

先日、遠征してシネコンで映画『シン・仮面ライダー』(2023年、監督:庵野秀明)を見てきた。かねてから期待していた待望の一本である。本作は、「シン・エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続く、庵野秀明監督による「シン・シリー…

朝ドラ「舞いあがれ!」終了しました

朝ドラ「舞いあがれ!」は、2022年度後期放送のNHK「連続テレビ小説」第107作。桑原亮子作。脚本は桑原に嶋田うれ葉と佃良太を加えた3人体制。ヒロインは福原遥。舞台は1990年代から現代。小さいころから空に憧れ、町工場の街・東大阪と長崎・五島列島でさま…

【訃報】坂本龍一さん死去

音楽家の坂本龍一さんが、先月28日に亡くなったことが報じられた。71歳。70年代から80年代にかけて、音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ」=「YMO」のメンバーとしても活躍し、映画「ラストエンペラー」の音楽でアカデミー賞を受賞したことで知…

深夜バラエティ番組『タモリ倶楽部』が最終回でした

タモリがMCを務める深夜バラエティ「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系列)が、3月31日深夜に最終回を迎えた。同番組は、1982年10月にスタートしてから40年4カ月と続いてきた長寿番組。最終回はタモリが自ら腕を振るう料理企画だった。こころなしかタモリのテン…

【読書感想】野沢直子『老いてきたけど、まぁ~いっか。』(ダイヤモンド社、2022年)

還暦を前にした野沢直子さんによる、「老い」をテーマしたエッセイ集。老いてきたけど、まぁ~いっか。作者:野沢 直子ダイヤモンド社Amazon野沢さんと言えば、かつて日本の芸能界で人気を博していたが、その後、渡米してはや30年。もう若い世代は日本での活…

2023年 復活!マル激ライブ@一ツ橋ホール

週末、日本教育会館・一ツ橋ホールで開催された「2023年 復活!マル激ライブ」に行ってきた。宮台真司と神保哲生のトークイベントである。「マル激ライブ」は年末恒例のイベントであり、本来ならば昨年末に開催される予定だったが、昨年11月29日に宮台さんが…

森恒二のコミック『自殺島』を読了しました

森恒二によるコミック『自殺島』(全17巻)を読み終わった。2008年から2016年にかけて雑誌「ヤングアニマル」にて連載された作品。以前から知人に勧められたが、タイトルを見てちょっと苦手と思い込んで積ん読していた作品。自殺島 1 (ジェッツコミックス)作…

『秦佐和子のしゃわご飯』第81回が最終回でした

年度末なので、いつものとおり番組の再編がさかんに行わていますが、声優・タレントの秦佐和子さんの貴重な冠番組『秦佐和子のしゃわご飯』(通称:しゃわめし)が3月10日で最終回でした。月イチでニコニコ生放送で配信されていた番組でしたが、しゃわこの単…

アマゾンの配送先にPUDOロッカーを選べない件

いつもAmazonで購入した商品は宅配便ロッカー「PUDOステーション」で受け取っていた。自宅の近くにPUDOロッカーがあるので便利だからだ。しかし今回ある商品を注文したとき、どうしてもPUDOロッカーを選べなかった。仕方ないので、駅前のコンビニで受け取る…

サブ端末「Motorola moto g31」にAndroid 12のアップデートがやってきた(おそすぎ)

3月になってサブ端末として使っている「Motorola moto g31」にAndroid 12のアップデートがやってきました。GoogleがAndroid 12正式版を公開したのは2021年秋なので、「今さらかよ」という思いが強いです。2022年夏に激安でこの端末を購入したとき、旧バージ…

小倉優子の早稲田大学受験企画で思ったこと

かつてTBS系放送されていたバラエティー番組『100%アピールちゃん』の企画で、早稲田大学教育学部の合格を目指して受験勉強してる様子が放送されました。ゆうこりんが勉強する姿を見て「がんばってるなぁ」と感心しました。それでも、さすがに早稲田はハー…

【映画感想】『反逆児』(1961) / 東映時代劇らしからぬ格調高い悲劇映画の傑作

少し前に「東映時代劇YouTube」で配信されていた映画『反逆児』(1961年、脚本・監督:伊藤大輔)を鑑賞。徳川家康の嫡男として生まれながら若くして悲劇的な死を遂げた松平信康の生涯を描く。主演は中村錦之助。反逆児 [DVD]中村錦之助Amazon本作は大佛次郎…

【映画感想】『動乱』(1980) / 二・二六事件を舞台にした高倉健と吉永小百合の初共演作

YouTube「東映シアターオンライン」で映画『動乱』(1980年、監督:森谷司郎)を鑑賞。二・二六事件を背景に青年将校とその妻の生きざまを描いた大作。第1部「海峡を渡る愛」、第2部「雪降り止まず」の二部構成。高倉健と吉永小百合の初共演が注目を集めた。本…

【訃報】松本零士さん死去

「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」など宇宙や冒険をテーマにした壮大なSF作品で知られる漫画家の松本零士さんが、今月13日なくなったことが報じられた。85歳。www.nikkan-gendai.com松本零士先生の業績は多々あるが、私はもっとも影響を受けたのはテレビ…

「“新”マイナカードを検討 政府 2026年視野に」で思ったこと

今週、TBSが「“新”マイナカード」について記事を出していた。マイナンバーカードの交付開始から10年を迎える2026年を視野に、政府が新しいカードの導入を検討している、という内容だ。newsdig.tbs.co.jpこの記事によれば、現行のマイナンバーカードに記載さ…

【映画感想】『二百三高地』(1980) / 日露戦争を描いた東映による超大作

YouTube「東映シアターオンライン」で配信されていた、映画『二百三高地』(1980年、監督:舛田利雄)を鑑賞。日露戦争の旅順要塞攻略戦を描いた大作。東映映画。二百三高地 [DVD]仲代達矢Amazonタイトルどおり、日露戦争の旅順要塞攻略戦における、203高地を…

iOS 16.3.1へのアップデートが危険だった件

今週、iOS 16.3.1が公開された。セキュリティアップデートが含まれているというので、いつものようにアップデートしておこうと思ったところ、重大な問題が報告されていることに気付いた。iOS 16.3.1でGoogleフォトアプリが起動時にクラッシュするという大問…

【映画感想】『ソラニン』(2010) / 宮崎あおいと高良健吾のダブル主演の青春恋愛バンド映画

昨年末、町田で浅野いにおの展覧会を見てきたので、目についた映画『ソラニン』(2010年、監督:三木孝浩)を鑑賞する。浅野いにおの同盟漫画が原作、宮崎あおいと高良健吾のダブル主演。三木孝浩監督の長編初監督作品。ソラニン スタンダード・エディション […

コミック「拳児」を読んでみた

原作:松田隆智、作画:藤原芳秀によるコミック「拳児」(全21巻)を読み終わった。マンガ雑誌「週刊少年サンデー」(小学館)に、1988年から1922年にわたり連載された。少年サンデーコミックスで全21巻だが、最終巻は外伝なので実質全20巻。主人公の成長を…

【映画感想】『上を向いて歩こう』(1962) / 坂本九主演の青春映画と思いきや…

Amazonプライム・ビデオで映画『上を向いて歩こう』(1962年、監督:舛田利雄)を鑑賞。坂本九主演の青春群像劇。日活映画。上を向いて歩こう [DVD]坂本九Amazon主人公・九(坂本九)と良二(浜田光夫)たちは少年鑑別所を集団脱走する。逃亡後、九は真面目に…

宙組トップスター真風涼帆が文春砲に被弾!

少し前の記事だが、宝塚歌劇団の次期星組トップスター・真風涼帆(まかぜ・すずほ)が文春砲に直撃された。こういう記事はスルーしたいところだが、たまたま紙媒体で読む機会があったので思ったことを書いておきたい。記事の掲載誌は、1月11日発売の「週刊文…

【読書感想】『永井豪のヴィンテージ漫画館』(河出文庫、2015年)

『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』『バイオレンスジャック』などの作品で知られる、漫画家・永井豪が、自らが往時を振り返りながら、当時の裏話やキャラクターの誕生秘話を文章と漫画で語っている。永井豪のヴィンテージ漫画館 (河出文庫…

ミュージカル「エリザベート」をネット配信で見て思ったこと

博多座でミュージカル「エリザベート」が千穐楽を迎えた。花總まりさんのエリザベート卒業を見送るためネット配信で鑑賞した。以下、演目の内容ではなく、ミュージカルをネット配信を見て感じたことについて書いておきたい。 配信サービスどっちがいいの? …

博多座のミュージカル「エリザベート」の千穐楽を見る。花總まりのラスト・エリザベート!

昨年10月に東京・帝国劇場で開幕したミュージカル「エリザベート」が博多座で1月末に千穐楽を迎えた。宝塚歌劇団での日本初演からたびたび本作に出演してきた花總まりさんにとって、この公演がエリザベート役としての集大成となると報じられていた。彼女の当…

【映画感想】『乱れる』(1964) / 名匠・成瀬巳喜男監督による晩年の傑作

DVDで映画『乱れる』(1964年、監督:成瀬巳喜男)を鑑賞。主演は高峰秀子。相手役は加山雄三。白黒映画。乱れる 【東宝DVD名作セレクション】高峰秀子Amazonスーパーの進出により寂れつつある商店街の酒屋。長男である夫に先立たれ、嫁ぎ先の店を一人で切り盛…

楽天モバイルのホームルーターサービス「Rakuten Turbo」登場わけだが…

楽天モバイルから、待望のホームルーターサービス「Rakuten Turbo」が発表されました。月額料金は4840円で、最初の3年間は月額3685円で利用可能。ascii.jpこのサービスの使用には専用ホームルーター「Rakuten Turbo 5G」(4万1580円)が必要。競合他社のホー…

【読書感想】浦戸宏『縄師 日活ロマンポルノSMドラマの現場』(筑摩書房、2015年)

筆者は、日活ロマンポルノの名作『花と蛇』『生贄夫人』などで谷ナオミを縛り、その他にも数々の日活SM作品で縛りを演出した伝説の縄師(ロープマン)である。筑摩書房 縛師 ─日活ロマンポルノ SMドラマの現場 / 浦戸 宏 著谷ナオミの緊縛姿の表紙を見たと…

「Go To Eat キャンペーン Tokyo」を使ってみて思ったこと

「Go To Eat キャンペーン Tokyo」とは、お得なプレミアム付食事券(購入金額の25%分を上乗せ)を利用して、感染予防対策に取り組みながら頑張っている東京都内の飲食店を応援するキャンペーンのこと。この食事券は購入時に「紙」と「デジタル」のどちらかを…