退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

宙組トップスター真風涼帆が文春砲に被弾!

少し前の記事だが、宝塚歌劇団の次期星組トップスター・真風涼帆(まかぜ・すずほ)が文春砲に直撃された。こういう記事はスルーしたいところだが、たまたま紙媒体で読む機会があったので思ったことを書いておきたい。記事の掲載誌は、1月11日発売の「週刊文春」だが、その後も文春砲が連射されており、劇団は狙いうちされている感がある。

この記事では冒頭で、「週刊文春」(2022年12月28日発売号)に掲載された「宝塚 有名演出家の性加害とパワハラ」というショッキングだった記事に触れている。結局、この記事により、その演出家は退職に追い込まれている。文春砲が意気上がるのも無理はない。

その記事をマクラにして、宙組トップスター真風涼帆の「陰湿イジメ」をスクープしている。劇団はすぐに「事実無根」というコメントを出している。記事の内容について詳しく述べるのは避けるが、面白おかしく書いているものにしても、当時のトップ娘役・星風まどかとの間に何かあったなと思わせるには十分である。

ライトなヅカファンの私からも、相手役だった星風まどかが専科に異動した後、雪組から降下してきた潤花を相手役として迎えという前代未聞も人事に驚いたものだ。ちなみに星風まどかは、専科を経て柚香光の相手役として花組トップ娘役に就任している。トップ娘役の組み替えは異例で、私がかつて推していた白羽ゆり以来のことらしい。

トップコンビの組み合わせを考えるのは難しいだろうが、劇団の腕の見せ所でもある。これまでも、こんな組み合わせどうなのと思ったコンビが、不思議といい味を出してくれて、劇団はよく見ているなと感心したころも何度もある。

今回の真風と星風のコンビは3年間ほど連れ添ったころになるが、その間の興行成績も良好で、劇団の「稼ぎ頭」というイメージだった。人事はしっかりしろよと言いたいが、3年後のこうした事態を予見するのは無理だろうと言われればそうなのかもしれない。

こうしたゴシップ記事は見たくないが、文春砲としてはいい「カモ」なのだろう。ビューが稼げるし、劇団からは激烈な反撃はできないだろうと高を括っているフシがある。また文春砲としては、炎上すればするほど儲かるというゲームなのだから止められない。味をしめたということだろう。

ちなみに真風と潤のコンビは、今年6月に“添い遂げ”で退団予定である。こうした記事に惑わされずに無事完走してほしいものだ。

婦人画報2023年3月号増刊 宝塚 真風涼帆特別版