西武池袋本店まで「篠原千絵原画展」を見に行ってきました。原画展好きとしては見逃せません。
篠原千絵は、主に小学館の少女漫画雑誌で活躍しているマンガ家です。代表作には、『闇のパープル・アイ』、『天は赤い河のほとり』などが挙げられます。
『闇のパープル・アイ』は、1996年にテレビドラマ化されて雛形あきこが主人公の尾崎倫子役を演じて話題になりました。当時キューティーハニー風の変身シーンにコーフンした人もいるかもしれません。ただしテレビドラマは原作から大幅に脚色されていて、ちょっと残念だった記憶があります。DVDになっていないようですが、もう一度テレビドラマを見てみたいですね。
また『天は赤い河のほとり』は、なんと今年、宝塚歌劇団宙組の真風涼帆と星風まどかの大劇場お披露目公演として舞台化されて驚きました。さすがにユーリ(星風まどか)は女子高生に変更されていましたが……。宝塚での舞台写真のパネルの展示もありました。
会場には『天は赤い河のほとり』をモチーフにした撮影コーナーがありました。砂漠を背景にカイルをツーショットという企画です。これってハードル高いなと思っていたら、アラサー女子の二人組が果敢にチャレンジしていました。楽しそうで何よりです(ゲフンゲフン)。
会場では、この原画展のために描き下ろしたイラストの製作の過程を撮影した映像が上映されていました。さすがに上手いですね。5分ほどに編集された映像ですが、途中にネコが映り込んでいてちょっと面白かったです。
残念に思ったのは、原画展というわりには、生なましい原画ではなく展示会のために集めたイラスト展とうい趣だったことです。もうすこし連載当時の勢いが感じられる生原稿が見たかったです。
また順路の最初に展示されていた作品年表から作者の生い立ちが見えてこないのも残念でした。どのような家庭に育ち、漫画家を志すきっかけは何だったのか、気になることがたくさんあります。この点は物足りなく感じました。
(おまけ)となりの三省堂書店池袋本店(かつてのリブロ池袋)で「画業65周年記念 高橋真琴の世界」というイベントをやっていたので、こちらにも立ち寄ってみました。会場に作品制作の映像がありましたが、こちらは顔出しありで解説付きでした。