退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

博多座のミュージカル「エリザベート」の千穐楽を見る。花總まりのラスト・エリザベート!

昨年10月に東京・帝国劇場で開幕したミュージカル「エリザベート」が博多座で1月末に千穐楽を迎えた。

宝塚歌劇団での日本初演からたびたび本作に出演してきた花總まりさんにとって、この公演がエリザベート役としての集大成となると報じられていた。彼女の当たり役のひとつである。

幸いなことに千穐楽公演はネット配信があるというので、万難を廃してネット配信をリアルタイムで鑑賞。「ハイトーンがツラいなぁ」など感じ方は人それぞれだろうが、圧倒的な存在感はさすが。ネット越しであるが最後のエリザベートに立ち会えて本当によかった。

ちなみに当日の主要キャストはつぎのとおり。

エリザベートオーストリア皇后):花總まり
トート(黄泉の帝王):古川雄大
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):田代万里生
ルドルフ(オーストリア皇太子):甲斐翔真
ゾフィーオーストリア太后):剣幸
ルキーニ(皇后暗殺者):黒羽麻璃央

ネット配信ではカーテンコールも見ることができた。白いドレス姿で登場した花總さんが、ジェスチャーを交えて「私のエリザベートは飛んでいきました」などと、サバサバした様子だったのが印象的だった。今後の活躍にも期待したい。

欲を言えば、帝劇で凱旋公演をやって、そこでラストにしてほしかったなぁ。

ミュージカル 2022年9月・10月号