今週、TBSが「“新”マイナカード」について記事を出していた。マイナンバーカードの交付開始から10年を迎える2026年を視野に、政府が新しいカードの導入を検討している、という内容だ。
この記事によれば、現行のマイナンバーカードに記載されている、顔写真や氏名、住所、性別、生年月日などの個人情報をカードの表面に載せないことが検討されているとのこと。現行マイナンバーカードは作り直しになるのだろうか……。やれやれ。
たしかに現行のマイナンバーカードは、個人情報がてんこ盛りで万が一を考えると持ち歩くのをためらうのは理解できる。さらに再発行にやたらと時間がかかるいう話を聞くと家で保管しておきたくなる。マイナンバーカードの裏面に記載されているマイナンバーを隠すケースが渡された時点でこれはダメだろうと思ったものだ。
しかし、こうした懸念をよそに「マイナ保険証」の導入は推進されている。私の行動圏内のクリニックや薬局で、リーダーを見かけるのもめずらしくなくなった。
当初想定していたマイナンバーカードの用途は税金関係と社会保障関連のオンライン化ぐらいで、カードを持ち歩くことは考えなかったが、次第に用途が拡大して「“新”マイナカード」の検討が浮上してきたというところだろうか。
2026年でマイナンバーカードの配布が始まって10年が経過するという。世の中の流れが速いことを考えると、制度設計の見直しもある程度は仕方ないのかもしれない。