退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画感想】『修羅雪姫 怨み恋歌』(1974) / シリーズ第2弾は反体制映画。岸田森の怪演が光る

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『修羅雪姫 怨み恋歌』(1974年、藤田敏八監督)を鑑賞。小池一雄&上村一夫コンビによる同名劇画の映画化。東映映画。『修羅雪姫』との二本立て。修羅雪姫 怨み…

【映画感想】『修羅雪姫』(1973) / タランティーノも認めた日本のアクション映画

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『修羅雪姫』(1973年、藤田敏八監督)を鑑賞。小池一雄&上村一夫コンビによる同名劇画の映画化。東映映画。『修羅雪姫 怨み恋歌』との二本立て。修羅雪姫 [DVD]…

「ターナー 風景の詩」展 @東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ターナー 風景の詩(うた)」展に行ってきました。新宿高層ビル街にある損保ジャパン日本興亜本社ビル・42階にある美術館です。どうにも名前が長すぎますね。旧安田火災ビルと言ったほうがわかりやすい…

ワールドカップを楽しむiPadアプリ三選

サッカーのワールドカップが盛り上がってます。私も「ニワカ」ですが連日楽しんでいます。W杯は4年に一度の開催ということもあり、前回と観戦する環境が大きく変わりました。とくにiPadとnasne導入が大きいです。以下にW杯を楽しめるiPodのアプリを紹介しま…

【読書感想】吉川徹『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち』(光文社新書、2018年)

計量社会学者である筆者が大規模な社会学調査(SSP2015とSSM2015)のデータを分析し、日本の分断について警鐘を鳴らす。日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち (光文社新書)作者:吉川徹光文社Amazonユニークなのは、日本ではこれまでタブーとされて…

品川新駅(仮称)の応募期間〆切が迫るなか「芝浦駅」に一票!

2020年、山手線・京浜東北線の田町駅〜品川駅間に新しい駅・品川新駅(仮称)が開業します。東京五輪開催に合わせてのスケジュールのようです。これに際して駅名の募集が行われています。駅名の公募を行うのはJR東日本では初となります。応募期間は6月末日ま…

【映画感想】『街の灯』(1974) / 堺正章主演の人情喜劇。栗田ひろみ出演作

神保町シアターの《七〇年代の憂鬱 退廃と情熱の映画史》という企画上映で、映画『街の灯』(1974年、監督・脚本:森崎東)を鑑賞。堺正章主演の人情喜劇。松竹映画。街の灯 [VHS]発売日: 1990/03/16メディア: VHSポン引き(死語)で暮らしを立てるチョロ松(…

「1973『日本沈没』完全資料集成 」で思ったこと

70年代日本パニック映画の金字塔『日本映画』(1973年、監督:森谷司郎)という映画があった。小松左京のベストセラー小説を、当時5億円の巨費を投じて映画化し、社会現象と言われるほどの記録的なヒットとなった作品だ。この本は、初公開を含む写真と資料を集…

愛希れいかが「宝塚GRAPH」7月号の表紙だった(観測史上3人目)

今月の雑誌『宝塚GRAPH』(2018年7月号)の表紙が、月組トップ娘役「ちゃぴ」こと愛希れいかさんでした。宝塚GRAPH(グラフ) 2018年 07 月号 [雑誌]発売日: 2018/06/20メディア: 雑誌表紙はバストショットですが、この衣装とコーディネートされているスカートの…

【映画感想】『女囚さそり 701号怨み節』(1973) / シリーズ第4弾。梶芽衣子版の最終作

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『女囚さそり 701号怨み節』(1973年、長谷部安春監督)を鑑賞。篠原とおる原作のコミックの映画化。東映映画。併映は『野良猫ロック セックス・ハンター』だっ…

【映画感想】『野良猫ロック セックス・ハンター』(1970) / シリーズ第5弾。精悍な安岡力也がかっこいい

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『野良猫ロック セックス・ハンター』(1970年、長谷部安春監督)を鑑賞。全5作が公開された「野良猫ロック」シリーズ第5弾。70年代の日活映画らしいアクション…

「iPhone10周年完全図鑑」というムックがよかった!

iPhoneの登場ですっかり生活が変わってしまった。それほどエポックメイキングな製品だった。そんなiPhoneも初代がリリースされて10周年を迎えた。これは初代iPhoneから最近機種iPhone Xまで、10年間のiPhoneの歴史を網羅しようとした野心的なムック。志はす…

iPhoneバッテリー交換のススメ(もっさり→さくさく)

まだまだ現役で活躍中のiPhone 6s。先日バッテリーをApple Storeで交換してもらいました。バッテリー交換を検討している人の役に立つかと思い、気がついたことをメモしておきます。 はじめに 事前に準備すること 当日持参するもの Apple Storeでのバッテリー…

【映画感想】『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968) / 昭和ガメラ第4作。今度の敵は宇宙からの侵略者だ!

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年、湯浅憲明監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第4作。この映画からガメラは停滞期と言ってよいだろう。公開同時に興行的に成功したかどうかは別にして、大人の鑑賞に…

【映画感想】『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967) / 昭和ガメラ第3作。ギャオスの殺人音波がスゴい

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967年、湯浅憲明監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第3作。大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス [Blu-ray]本郷功次郎Amazon昭和ガメラの魅力が詰まっている一本。本作で昭…

【映画感想】『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966) / 昭和ガメラ第2作は大人向け

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966年、田中重雄監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第2作。この作品から総天然色。大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン [Blu-ray]本郷功次郎Amazon 第2作はシリーズのなかでも…

【映画感想】『大怪獣ガメラ』(1965) / 記念すべき昭和ガメラ第1作

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣ガメラ』(1965年、湯浅憲明監督)を見てきた。「昭和ガメラ」シリーズの第1作。白黒映画。大怪獣ガメラ [Blu-ray]船越英二Amazon東宝ゴジラの成功を横目で見ながら満を持して大映が投入した怪獣…

【読書感想】橘木俊詔『遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか: 人生は何で決まるのか』(平凡社新書、2017年)

遺伝、能力、環境、努力、運という5つをキーワードにして、比較的新しい学術的知見を紹介しながら、いま話題になっている格差問題について考えさせられる本。筆者の解説付きなので、ふだん素人が敬遠しがちなテーマに挑戦できる。新書860遺伝か、能力か、環…

【映画感想】『女神の見えざる手』(2016) / 知られざるロビイスト業界を覗いてみる

新文芸坐で映画『女神の見えざる手』(2016年、ジョン・マッデン監督)を鑑賞。ジェシカ・チャステインが辣腕ロビイストを演じたサスペンス・スリラー映画。女神の見えざる手 [Blu-ray]発売日: 2018/04/03メディア: Blu-ray大手ロビー会社で辣腕を振るっていた…

【映画感想】『否定と肯定』(2016) / ホロコーストはなかった!?

新文芸坐で映画『否定と肯定』(2016年、ミック・ジャクソン監督)を鑑賞。ボラ・E・リップシュタットの書籍を原作として、実際にあって「アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件」を基にした作品。レイチェル・ワイズ主演。否定と肯定 [Blu-r…

オールナイト「昭和ガメラまつり 2018」に行ってきた

新文芸坐のオールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》に行ってきました。昭和ガメラの第1作から第4作までを一気に見るという企画です。大映が1971年に倒産するまで、7本のガメラシリーズが撮られています。なお第8作『宇宙怪獣ガメラ』(1980年)は、大…

いつのまにか『WIRED』日本版プリント版が刊行休止になっていた件

ここ数年間、楽しく読んでいた日本語版『WIRED』が刊行休止になっていました。手元に2017年12月9日発行のVOL.30がありますが、これが最終号ということになりそうです。WIRED (ワイアード) VOL.30 / 特集「Identity デジタル時代のダイヴァーシティ …

【読書感想】『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』(ダイヤモンド社、2017年)

帯に「美術史を知らずして世界とは戦えない」とあったが、別に戦う気ないけどね……。そう思いながら手に取ってみる。世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」作者:木村 泰司発売日: 2017/10/05メディア: 単行本(ソフトカバー)2500年にわたる…

【映画感想】『とべない沈黙』(1966) / 黒木和雄監督の長編映画デビュー作

シネマヴェーラ渋谷の《“キネマ洋装店”コラボ企画 美しい女優・美しい衣装》という企画で映画『とべない沈黙』(1966年、黒木和雄監督)を鑑賞。白黒映画。とべない沈黙 [DVD]テック・コミュニケーションズAmazon北海道で少年が蝶を捕まえるが、その蝶は北海…

【映画感想】『月曜日のユカ』(1964) / 中平康監督のスタイリッシュな一本

シネマヴェーラ渋谷の《“キネマ洋装店”コラボ企画 美しい女優・美しい衣装》という企画で映画『月曜日のユカ』(1964年、中平康監督)を鑑賞。加賀まりこ主演。白黒映画。日活100周年邦画クラシック GREAT20 月曜日のユカ HDリマスター版 [DVD]発売日: 2011…

【WWDC 2018】iOS 12とmacOS Mojaveがいい感じ

Appleの開発者向けコンファレンス「WWDC」が今年も開催されました。深夜にキーノートスピーチを見た人もいるのではないでしょうか。今回からChromeでも再生できるようになり大助かりです。さて昨年のWWDCでは多くのハードウェアが発表されたこともあり、今年…

森友問題:「佐川氏らが文書改ざん、背任容疑不起訴処分に」で思ったこと

先週、森友学園への国有地売却に関する決済文書改ざんや大幅値引きに対する背任などすべての告発容疑について、財務省理財局長だった佐川宣寿氏 や財務省職員ら全員を大阪地検特捜部は不起訴とした。世間の関心が高いためと特捜部長は異例の記者会見を開き、…

東京海洋大学「海王祭」で明治丸を見てきました

東京海洋大学越中島キャンパスの「海王祭」に行ってきました。ネプチューン(海の神)とはかっこいい。今回の目当ては重要文化財「明治丸」です!東京海洋大学「海王祭」の看板月島駅で下車して相生橋(あいおいばし)を渡ってキャンパスを目指します。右手…

Spotifyで聞く浜田朱里のベストアルバム

Spotifyで昔のアイドルの楽曲を物色していると、共有されているプレイリストのなかに浜田朱里の曲を見つけた。「GOLDEN☆BEST limited 浜田朱里 Single Collection」という、現役時に発表した11枚のシングルAB面すべてが収録されているベストアルバムが配信さ…

日大アメフト事件を先取りしていたアニメがあった!

世間では日本大学のアメフト選手が悪質タックルをした事件が話題になっている。監督側から明示的な指示があったどうかははっきりしていないが、日大側の事後対応のマズさもあり未だ収束の気配をみせていない。私は、たかが大学スポーツでこれほど騒ぐ必要は…