Appleの開発者向けコンファレンス「WWDC」が今年も開催されました。深夜にキーノートスピーチを見た人もいるのではないでしょうか。今回からChromeでも再生できるようになり大助かりです。
さて昨年のWWDCでは多くのハードウェアが発表されたこともあり、今年もと期待して臨みましたが……。残念ながらハードウェアの発表はありませんでした!
まあ本来WWDCはそういうものでしょう。気を取り直して、以下にキーノートスピーチで気になったことを挙げていきます。プレゼンはApple製品のOSを網羅していましたが、私はWATCHもAppleTVも持っていないのでスルーして、iOSとmacOSについてのみ紹介していきます。
iOS 12
iOS 12についてのAppleのメッセージは「高速化」するということ。まあ、高速とか安定というのはOSの宣伝文句としては常套句なので額面通りに受け取ることはできませんが、堅実な方向に進化しているようで安心しました。セキュリティやプライバシー保護を重視している企業姿勢にも好感がもてます。
今回、私のiPhone 6sがサポートを切られて、買い替えを余儀なくされるのではと心配していましたが、なんと iPhone 5sでもiOS 12が動作するようです。旧モデルでの操作感を高めようとする姿勢もいいですね。
機能面ではキーノートスピーチではAR機能を前面に出してデモを披露していましたが、残念ながら私は現時点でARに興味がありません。LEGOのデモなどは、子どもは喜ぶだろうなとは思いますが……。
私がちょっと面白いとおもったのは、「スマホ中毒」を防ぐであろう「Screen Time」という機能です。これはユーザーのアプリの使い方を分析して結果を表示できます。子どもの端末の使用状況を保護者がチェックすることもできるようです。これがiOSに組み込まれのは画期的と言えるでしょう。
macOS Mojave
次期macOSの発表もありました。名称は「Mojave(モハベ)」です。アメリカ南西部の砂漠の名前らしいです。これまで、しばらく「山」シリーズが続いていたのに、いきなり砂漠とはどうしたことでしょう。よくわかりませんね。謎です。
Mojaveの外見上の特徴は、黒を基調とした目に優しそうな「ダークモード」の採用です。私はYouTubeでも「ダークテーマ」を使っていて気に入っているので、Mojaveを導入したら真っ先にダークモードをオンにすると思います。
他にも使い勝手を改善する新機能が紹介されていましたが、個人的には毎年新しいmacOSを出す必要ないだろうと思っています。細かな機能より安定性や堅牢性を追求して熟成させてほしいところです。
その他
今回のWWDCで触れられるかなと期待していたのは、iOSとmacOSの関係です。プレゼンで「iOSとmacOSは統合されるのか?」という問いに「No」と断言していました。しかし、macOS上でiOSアプリを動作させる計画はあるようです。「Phase 1」と呼んでいましたが、今回のリリースでいくつかのApple純正のiOSアプリを、macOSで動作させてユーザーに提供するようです。
私は多くのiOS用辞書アプリを購入しているので、これがMacでもそのまま使えたらありがたいです。将来、これが実現したら小躍りして喜びたいです。まあ技術的な課題のほかにも、ライセンス上の問題もあるでしょうし、そう簡単ではないでしょう。この件については、引き続きAppleの動向に注目していきたいと思います。